goo blog サービス終了のお知らせ 

日本会議福岡

「誇りある国づくり」へ、発言し行動します

来年の「昭和の日」の施行を前に

2006年03月19日 | 昭和天皇御巡幸

  昭和の日 4月29日
     激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす

  昨年4月5日衆議院本会議を通過、翌月13日参議院本会議を通過し、「昭和の日」が成立した。上記の法案は一週間後の5月20日に公布され、来年1月1日より施行されることになった。

  昭和天皇の御誕生日であった4月29日の思い出は、本会の前身である日本を守る福岡県民会議時代、設立4年目の昭和59年より毎年「天皇陛下御誕生日奉祝県民大会」を開催してきたことが挙げられる。昭和天皇の御聖徳を偲び、激動の昭和を歩んできた父祖達の歴史を若い世代に伝え、昭和の御代の長久を祈念してのことである。

 また「天皇陛下御即位六十年」を迎えた昭和61年は、歴史上初のご慶事をお祝い申し上げようと全国各地で盛大な奉祝運動が実施された。当地福岡でも次の三大事業に取り組んだ。
 ①「天皇陛下御在位60年をお祝いする福岡県民の集い」の開催
   -昭和61年10月26日 福岡国際センター 12,500人参集、福岡県と共催
 ②映画「天皇陛下-御在位六十年をことほぐ」の上映活動
   -81市町村、263会場、29,089人が観賞
 ③昭和24年の「天皇陛下福岡県御巡幸の記録」の作成
   -『筑紫路を埋(うず)めた日の丸』として出版[昭和63年12月22日]

 このとき作成した『筑紫路を埋めた日の丸』は、昭和24年5月18日から6月11日までの九州御巡幸の中の福岡県の延べ6日間(ご滞在8日間)を記したものである。敗戦の塗炭の苦しみの中から復興と再建に立ち上がっていく国民(県民)にとって昭和天皇の御巡幸が如何に大きなものであったか、当時の資料と体験者への取材を交えて編集した。陛下は遺族・戦災孤児の御慰問と産業復興への御激励のために各地を御訪問された。沿道や奉迎場は毎日数万人から数十万人の人々で溢れ、日の丸小旗が振られ、国歌「君が代」の斉唱、「天皇陛下万歳」が三唱された。国民の熱心な奉迎の様子に同行していた英国の新聞記者も驚きをもって、

日本は敗戦し、外国軍隊に占領されているが、天皇の声望はほとんど衰えていない。各地の巡幸で、群衆は天皇に対し超人的な存在に対するように敬礼した。何もかも破壊された日本の社会では、天皇が唯一の安定点をなしている》

と報道している。
 同書の完成にあたっては、宮内庁からも両陛下の記念の御写真を一葉賜り、国会図書館をはじめ県立及び各市町村の図書館にも謹呈させて戴いた。忘れられない思い出である。

 同書を発行してより18年。来年1月から改正の祝日法が施行され、同年4月29日に初めての「昭和の日」を迎える。それ迄に少しでも昭和天皇と国民(福岡県民)との深い絆、昭和24年の御巡幸のドラマをご紹介できればと思っている。毎週日曜日は『筑紫路を埋めた日の丸』の内容を半年余りに亙って掲載していきたい。ご高覧賜れば幸いである。  (栗)