野球応援

阪神タイガースを中心に野球の記録と記憶を徒然なるままに書きつづってみます。

4連発 一試合9本塁打

2011年11月13日 | タイガースの今昔
1976年9月19日

甲子園球場

阪神-広島戦 ダブルヘッダー の2試合で

猛虎爆発『12アーチ』

田淵 怒りの32・33・34号


4差だ 奇跡へBR砲・掛布も打った

"ここ一発"の出せるヤツ 田淵幸一


という、お祭り騒ぎの試合をした。

午後4時から始まったダブルヘッダー、終わりは10時頃。
最近では興行優先でぜんぜんお目にかかれないダブルヘッダー
懐かしいですね。

ダブルヘッダー第1試合
 広島 010 102 000 = 4
 阪神 312 016 00x =13

  勝 古沢 7勝7敗
  負 佐伯 8勝11敗

  本塁打 
    三村23号ソロ(4回古沢)
    山本16号2ラン(6回古沢)
    ブリーデン32号2ラン(1回佐伯)
      
    池辺11号ソロ(2回佐伯)
      
    田淵32号ソロ(3回佐伯)
      
    ブリーデン33号ソロ(3回佐伯)
    ラインバック18号ソロ(5回永本)
      
    中村勝12号2ラン(6回永本)
      
    掛布20号ソロ(6回永本)
    ラインバック19号ソロ(6回永本)
    田淵33号ソロ34号(6回永本)


ダブルヘッダー第2試合
 広島 000 400 000 = 4
 阪神 002 021 00x = 5

  勝 谷村 10勝8敗
  負 池谷 16勝13敗

  本塁打
    ホプキンス16号2ラン(4回江本)
    掛布21号ソロ(5回北別府)
    田淵34号ソロ(5回北別府)
    榊原2号ソロ(6回池谷)
      




昔は、一日に2試合楽しめた。そんなときにこんな豪快な試合が見れたらさぞ気分爽快だったでしょう。

4連続ホームラン

ダブルヘッダー第1試合 6回裏 ツーアウト ピッチャー永本
1番 中村勝 レフトへツーラン
2番 掛布 レフトへ流しうちのソロ
3番 ラインバック ライトへソロ

ここで3連続ホームラン

次は 4番田淵

田淵は打席に向かうとき、4連続ホームランがセ・リーグのタイ記録になることを知っていたらしい。

記録のかかった打席で、ひとかけらのプレッシャーもかからないどころか、

「シュートボール、呼び込んで打てた。今シーズンの数少ない納得のいく一発だ」そうです。

どえらい男です。

田淵はこのダブルヘッダーで3本のホームラン。巨人の王に6本差に迫った。


優勝した1985年のバックスクリーン3連発はあまりにも有名ですが、それをも上回る4連発を披露してくれたのですね。
さらに一試合9本のホームラン。
ダブルヘッダーの第二試合の3本をあわせて、一日で12本塁打、27安打、18点

気分爽快



そうそう、この時、掛布は入団3年目

打順は2番を打っていたようですね。

江夏-田淵 黄金バッテリー巨人撃破

2011年08月23日 | タイガースの今昔
1969年5月10日(土)

5万観衆わかす"黄金バッテリー"

「田淵4号2ラン 江夏完封」
  
  阪神宿敵巨人を連破
  

「やった!!田淵 価値ある一発」
 狙っていた"外角" 感激のファンが土下座


 大きなストライドでゆっくりダイヤモンドを回る田淵の姿を目に映しながら、"わっ"とわけのわからぬ声をはりあげ、両手を差し上げながらファンは田淵の"とりこ"になっていく自分を感じていたに違いない。
 熱狂したファンが一人グランドに飛び出し土下座して田淵を迎えた。
 このユーモラスな光景に田淵を熱愛するファンのハダカの姿があった。
 「僕は巨人戦で打つことだけを考えてやってきた。そりゃぁいろいろ苦しいつらいこともあった。だが今日のホームランでそれがすべてむくわれました」



「江夏、38イニング無失点」
 底知れぬ"力"秘む
 奪三振10 巨人を連続完封


「カーブとストレートだけで押した」江夏が言うように単調な球種だった。それでいて江夏は10三振を奪い連続完封。
「キャッチャーがよかったからだ。ブチやんがうまいことリードしてくれた」若い二人のぴったりあった呼吸が好配球となって巨人を苦しめた。
「オーバーに言えないけど肩が痛い。タブソールをたっぷり塗った。いまでもすごく熱がある」いかにも痛そう。
それにしても巨人の連続完封を入れて。3試合連続完封。自己最高の38イニング無失点と、やはり江夏は底知れぬ力を秘めた男であり、阪神ファンの希望をかなえてくれる投手でもある。

 阪神 4 - 0 巨人 2回戦=阪神2勝
   巨人 000 000 000 = 0
   阪神 000 004 00x = 4

  勝 江夏3勝1敗
  負 堀内3勝2敗
  本塁打 田淵4号2ラン(6回堀内)
  甲子園球場



田淵、入団一年目の甲子園で迎える巨人戦


南海監督だった鶴岡一人さんの記事より
えろう入ったもんや。巨人戦では甲子園が一杯になると聞いていたが、まさかこれだけギッシリ詰まるとは思わなかった。
昭和30年から3,4年は「南海vs西鉄」の試合はいつも超満員やった。そのころは甲子園で巨人戦をやっていると聞いてもぜんぜん怖くなかった。どんなもんだい。って感じだった
しかし、それにしても恐ろしい人気や。それでなくてもキップがいつも売り切れてしまうというのに、今年はここに田淵が一枚加わりよった。ピッチャーも江夏とくりゃ、そりゃ人気は当然。


オーデオメーターで"巨人-阪神の激突"をはかる

トンネルを抜けるとそこは雪国だった。 とは川端康成の"雪国"の一説だが、通路を抜けるとそこはもう人、人、人の波だった。
甲子園球場のマンモススタンドを埋めた観衆がざっと5万人。試合開始前からムンムンするような熱気に包まれている。
公平を期してオーデオメーターを中央スタンドの最前列にすえる。

スタメン発表。「一番レフト高田」80ホーン。路面電車の車内と同じぐらい(路面電車を知っていて乗ったことある人いるかな?)
王の登場で84ホーン、長島の登場で86ホーン
どっときたのが先発堀内。巨人側スタンドから拍手と歓声、阪神側スタンドからため息の87ホーン
(当時はまだ三塁側は巨人ファンが多かった)
阪神のメンバー発表
藤田平84ホーン、カークランド83ホーン、田淵90ホーン

やっかみの歓声は2回
87ホーンの歓声で打席に入った田淵のショートゴロ併殺打で巨人側から92ホーン

6回のON対決
王、再度三振で90ホーン
長島、レフト前ヒットで92ホーン

6回裏の田淵の2ランホームラン107ホーン
藤田のタイムリー105ホーン
一塁側スタンドは、阿波踊りと安来節を一緒に演じているようなお祭り騒ぎ

8回ONが見せ場
王のヒット94ホーン、長島の2塁打93ホーン
吉田の超ファインプレーで97ホーン

最終回
最後の打者土井の三振で97ホーン

オーデオメーターも阪神用にすえつけたようなものだった

タイガース北村照文の強肩

2011年08月09日 | タイガースの今昔
1985年 タイガース優勝の時に、センターを守っていた北村照文は、俊足、強肩、好守の選手として人気がありました。

その北村の面白い記録を紹介しましょう。

打者がアウトになるのに内野ゴロがあります。

打者が打ち損じて一塁でアウトになるものの半分は内野ゴロですね。

新井さんがよく打っている奴です。

三遊間の深いところのゴロなどは、取って一塁に送球してもぎりぎりアウトになるかならないか。

鳥谷などは安心して見てられますが、坂本だと「よっしゃ!セーフ!」と思うことも多々あります。

打席から一塁までの距離や、各ベースの距離、内野手の守る位置

うまくできていますね。

盗塁なんかも、走ってくる選手の到着と、ピッチャーの投球からキャッチャーの送球の到着がほとんど同じ、あの距離

神様が考えたとしか思えませんね。

そんな野球で、外野手が打者ランナーを一塁でアウトにできるでしょうか?

プロ野球ではほとんど無理でしょう。

ほんとまれに一塁に近いライト前ヒットが気合いの入っていない打者ランナーだったら、ライトから一塁に送球されてアウトになることがあるようですが、ほんと年に数回も無いでしょう。

真弓監督も現役の頃に、ライトゴロを記録しています。

実はあの「メンチ」も広島戦でライトゴロを記録しています(笑)



前置きが長くなりましたが、

わがセンター北村が、『センターゴロ』を記録しているのです。

1987年6月16日の中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦

打者は中日の鈴木孝政(投手)

補殺・北村照文中堅手、刺殺・ランディ・バース一塁手


を記録しています。これ以外に探したけど見あたらないので、唯一の記録かもしれません。

凄いですよ。これは。



と言うことであれこれ探したら、動画が YouTubeにありました。

タイトルに北村の名前は残念ながらありませんが、次のタイトルでありました。

一度見て下さい。

間違いなく北村が一塁でアウトにしています。



『野球 中日ドラゴンズ - 鈴木 センターゴロでOUT.avi』



参考までにレフトゴロはプロではいません。東京六大学野球で1954年10月3日の立教大学対東京大学戦で、立教の左翼手・大沢啓二(あの大沢親分)が打者を一塁でアウトにしたレフトゴロを成立させています。
じつはこっちのほうが凄いですよね。


打者二巡

2011年08月05日 | タイガースの今昔
たまに「打者一巡の猛攻」って聞きますよね。
スタンドにいればさぞ疲れるほどの猛攻ですよね。
気分爽快、わっしょい三昧。
ですがわがタイガースその昔「打者二巡の猛攻」を演じたそうな。



昭和44年5月27日 (火) 神宮球場
 阪神 vs アトムズ



うっん?「アトムズ」

皆さん知っていますか?

昭和44年の一年だけ存在した株式会社アトムズ球団です。
実態はフジサンケイグループがヤクルトへ株式の一部を売却して共同経営の球団です。
チーム名はニックネームだけの「アトムズ」です。珍しいね。
監督は 「巨人命」 の 別所毅彦 さんでした。

話をもどして、



当時のスポーツ新聞の見出しは


「ダイナマイト6回に爆発」

凄い見出しです。

打線爆発ではなく、「ダイナマイト」が爆発です。


猛打阪神
どかんと13得点 日本新
12安打・10連続得点 日本タイの付録付き


付録?? まぁ「おまけ付き」って言うから間違ってはないね。




では6回表のタイガースの攻撃を再現してみましょう。

1 大倉     中前打
2 権藤     左前打
3 藤田平    右翼線二塁打  1点目
4 ゲインズ   左前打     2,3点目
5 遠井     右前打
6 カークランド 二ゴロ失    4点目
7 藤井     二塁不規則安打 5点目
8 田淵     中前打     6点目
9 本屋敷(代打)三ゴロ失
10 大倉     三塁線二塁打  7,8点目

11 小玉(代打) 三振 (一死)
12 藤田平    左前打     9,10点目
13 ゲインズ   右越え本塁打  11,12点目
14 ひげ辻(代打)遊ゴロ失

15 カークランド 二ゴロ(二死)
16 山尾(代打) 左前打
17 田淵     左翼線二塁打  13点目

18 本屋敷    一直 (三死)

打者18人 12安打 13得点 10連続得点


11人目でようやく一死。
それにあと一人で三巡目。いってほしかったなぁ



スコアボードに2桁がなく6回に「9」10回に「4」を入れる臨時措置。
まさしくスコアボード泣かせの13得点!!!



「最高の気分やったよ。ワシはベンチの後ろで腕組みしてるだけや。”もうかんにんしたれ”と叫びたくなったよ」
後藤監督はこれ以上崩せませんといった顔でニヤニヤ。クマさんもともと崩れてるけどね(笑)


ちなみにこのとき阪神は首位。三位巨人に2ゲーム差をつけてます。


ここで「クマさん」こと後藤次男監督のエピソードをウィキより紹介しましょう。
クマさんは 1969年と1978年の2度タイガースの監督をされています。いずれも一年間です。

監督時代にお世辞にもきれいといえない自転車に乗って甲子園球場に出勤していた。
江夏豊が「監督があんなのに乗っていたらオレらが恥ずかしい」というと「自転車で飯食っているわけじゃない」と意に介さなかった。

さらに監督最終年となった1978年の春季キャンプで、記者陣からキャッチフレーズを聞かれ「みんな仲良くボチボチと」と答えた。
また、チームのスローガンを問われた際は「お祭り野球」と答えた。

うーーん。クマさんらしい


タイガースにやってきた有名選手たち 野手編

2011年06月17日 | タイガースの今昔
いまでこそFAで一流の選手の移籍が話題になっており、最近では「兄貴金本」や「新井さん」、今年になって「こばひろ」が阪神にやってきた。

しかし以前からタイガースに移籍してきたビックネームが目白押しだった。
ただ、結構「峠」を過ぎた選手が多くめちゃ活躍した記憶がない。

ここではタイガースにやってきたビックネームを拾い出してみた。


野手編 ()内は在籍年数

アリアス  オリックス(2)→阪神(3)→巨人(1)

アルトマン 東京・ロッテ(7)→阪神(1)

新井貴浩  広島(9)→阪神(4)

池辺巌   大毎・東京・ロッテ(13)→阪神(4)→近鉄(1)

石嶺和彦  阪急・オリックス(13)→阪神(3)

一枝修平  中日(80)→近鉄(2)→阪神(1)

柏原純一  南海(5)→日ハム(8)→阪神(3)

片岡篤史  日ハム(10)→阪神(5)

片岡新之介 西鉄・太平洋(5)→阪神(5)→阪急(4)

葛城育郎  オリックス(4)→阪神(8)

葛城隆雄  毎日・大毎(9)→中日(6)→阪神(1)

金森永時  西武(6)→阪神(5)→ヤクルト(4)

金本知憲  広島(11)→阪神(9)

河西俊雄  グレートリンク(1)→南海(3)→阪神(5)

クレス   大洋(3)→近鉄(1)→阪神(1)

コールズ  中日(1)→阪神(1)

呉昌征   巨人(7)→阪神(5)→毎日(8)

小玉明利  近鉄(14)→阪神(2)

西園寺昭夫 東映(10)→阪神(2)→アトムズ・ヤクルト(2)

佐々木誠  南海・ダイエー(9)→西武(5)→阪神(2)

シーツ   広島(2)→阪神(3)

島野育夫  中日(5)→南海(8)→阪神(5)

清水義之  大洋(5)→西武(3)→阪神(1)

城島健司  ダイエー・ソフトバンク(11)→MLB(4)→阪神(2)

定詰雅彦  ロッテ(6)→阪神(3)

大豊泰昭  中日(9)→阪神(3)→中日(2)

田尾安志  中日(9)→西武(2)→阪神(5)

高橋慶彦  広島(14)→ロッテ(1)→阪神(2)

高山忠克  国鉄・サンケイ・アトムズ・ヤクルト(8)→阪神(1)

滝田政治  急映・大映(9)→阪急(5)→阪神(1)

竹之内雅史 西鉄・太平洋・クラウン(11)→阪神(4)

立花義家  西武(14)→阪神(1)

谷本稔   大映・大毎・東京(10)→阪神(3)

土屋正孝  巨人(6)→国鉄(4)→阪神(1)

テーラー  中日(1)→阪神(2)

永尾泰憲  ヤクルト(6)→近鉄(3)→阪神(6)

長崎啓二  大洋(12)→阪神(3)

長嶋清幸  広島(11)→中日(2)→ロッテ(1)→阪神(4)

中村豊   日ハム(7)→阪神(5)

野口寿浩  ヤクルト(5)→日ハム(5)→阪神(6)→横浜(2)

パウエル  中日(6)→阪神(1)

パチョレック大洋(4)→阪神(2)

パリッシュ ヤクルト(1)→阪神(1)

ヒルトン  ヤクルト(2)→阪神(1)

東田正義  西鉄・太平洋(7)→日ハム(1)→阪神(2)

平野恵一  オリックス(6)→阪神(4)

広澤克実  ヤクルト(10)→巨人(5)→阪神(4)

弘田澄男  ロッテ(12)→阪神(4)

ブラゼル  西武(1)→阪神(3)

フランクリン日ハム(2)→阪神(1)

古屋英夫  日ハム(13)→阪神(2)

前田忠節  近鉄・楽天(5)→阪神(4)

町田公二郎 広島(13)→阪神(2)

松永浩美  阪急・オリックス(12)→阪神(1)→ダイエー(4)

真弓明信  太平洋・クラウン(5)→阪神(17)

水上静哉  東映(5)→阪神(2)

南牟礼豊蔵 阪急・オリックス(9)→中日(3)→阪神(1)

本西厚博  阪急・オリックス(10)→阪神(2)→日ハム(1)→ロッテ(2)

本屋敷錦吾 阪急(6)→阪神(6)

山内一弘  毎日・大毎(12)→阪神(4)→広島(3)

吉田剛   近鉄(15)→阪神(1)

吉田博之  南海・ダイエー(12)→阪神(2)

若菜嘉晴  太平洋・クラウン(5)→阪神(4)→大洋(6)→日ハム(3)



名球会の山内選手
現監督の真弓選手
首位打者争いをした田尾選手と長崎選手
各チームのクリーンアップがぎょうさんいてるわ



みんなタイガースのユニホーム以前のビックネームばかりです。

機会を見て、個別に紹介したいと思います。



番外編 野村克則、矢野輝弘