朝ドラ「スカーレット」最終回を迎えましたね。
通常、朝ドラの最終回では、オープニングを流さずにスタートして、
最後にオープニング曲が流れるパターンが多いのですが、
今回はいつも通り。
そう、スカーレットのテーマは「日常」なのです。
武志が生前に書いていたように、普段通り過ごすということ。
本来ドラマの盛り上がり部分である要素をあえてドラマでは描かず、
普段の生活の中の出来事を通して表現されたことも多かったですね。
例えば、喜美子が初めて穴窯を成功させ、名声を手に入れるにいたった経緯も、
武志が苦しい闘病生活を送り、その人生を全うした瞬間も、
ドラマでは描かれませんでした。
そこが正直物足りなく感じられたことも確かです。
でも、直接その場面をドラマで表現しなくても、
あえて、普段の生活を送るという中で、
そこから感じられる喜びや悲しみを描きたかったということだと思います。
ラストシーン、喜美子は作った作品を穴窯で焼くというところで終わりましたが、
どんな作品に仕上がったのか、それは誰にも分かりません。
でも、ラストの喜美子の気迫とその眼力から、
いろんなことが想像されます。
その全てをドラマ内で表現して、説明的なセリフや演出が多い作品が主流ですが、
今回のスカーレットのように、日常から想像される物語も良いと感じました。
出演者の皆さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!