西岡事務所ブログ

狭山市で事務所を開く西岡です
うお座のA型です
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内容証明郵便・・・

2008-07-31 | 仕事
時折、内容証明郵便の作成を依頼されます。
内容証明郵便とは、こちら側の意思を相手に間違いなくつたえたという証明になることが最大の利点です。
逆に言えば、それ以上の効果は相手次第ということにもなります。

相手の意思を伝えるというのは、この社会では特段、文書にしなくても法律効果があります。しかし、きちっと文書にして証明されれば、かりに相手から「そんなことは聴いていない」といわれる恐れがないのです。

内容証明に書くことは制限がありません。ただ、「そこまで書くと相手のそのあとの対応に期待が持てませんよ」とアドヴァイスすることはあります。
以前に離婚に際しての、妻の側から夫に対しての内容証明を依頼されたことがあります。妻は、いままでの損害を要求するわけですが、結婚で仕事をやめたので今日までの「退職しなければ得られたであろう賃金の総額と今日までの慰謝料を要求したい」という内容にして欲しいと言っていました。うーん、依頼者も感情的になっているケースもあり、もっとも効果的な内容証明にするアドバイスも的確にしなかればなりません。
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組織の常(つね)・・・

2008-07-30 | 社会
長年人生をやっていると、いろいろな組織にかかわってきます。仕事がらみの組織、ボランティア団体、趣味のサークル、自治会〔町内会)・・・。さまざまですが、ときおり理事、役員を依頼されたりして心よく引き受けてみると組織のいろいろな問題点が浮き彫りになって考えさせられることが多い。

そこで、組織の基本的なパターンを整理してみました。
堅い職業の組織(たとえば警察組織)から地区の有志がつくったサークルまでいろいろですが、こういう考え方ができると思います。

法律やそこのリーダーの性格で組織が硬直してしまっている場合と大いに新しい発想がでてきて活性化している場合とがあります。
前者の場合は、その組織の構成員は組織に何も期待しません。ただ生活のためにその組織からはなれないか、その組織に所属することだけが特別な満足感を持ったりした人が多いのでしょう。この組織に多くを期待する人はしらけて次第に離れたくなってきます。
後者の場合は、構成員がその組織に多くを期待しどんどん積極参加がありますが、その分、勇み足をする人(マイナス面)も出てきて、リーダーの指導力が問われます。

では、どちらの組織がいいのか・・・。
理想は後者で、その勇み足を解消できて、日々前進していくのが一番いいでしょう。それには、リーダーの信頼性、包容力をもったカリスマ性などが要求されます。
政治の世界でも、規制緩和が進行してきたなかで最近の総理大臣の入れ替わりをみても、日本という大きな「組織」とリーダーとの関係をみてもこのようなことがいえるのではないかと考えています。
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盆栽の昨夜(ゆうべ)

2008-07-29 | 


片山さんも
石塚さんも
ミドリさんも帰ってしまった後は
「盆栽」に限る

二人っきりの昨夜がこれから展開する

僕はふんどしを締めなおした関取のように
盆栽の前に座り
にらめっこをはじめた

じっと
盆栽のいじらしい姿が溶けてなくなるまで
僕は目を凝らす

不思議と心が落ち着く
盆栽は僕ににらめっこを返す代わりに
莫大なエネルギーをよこしたみたいだ

翌朝
僕は眠気眼で盆栽の元に訪れると
そこは空気の塊でできた手まりのような物体が存在した
でもよくみると
それは盆栽の鉢の姿だった

どこへいったか
なぞの植物よ
僕はその空間を指でなぞってみた

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購読新聞の整理から・・・

2008-07-28 | 心のおもむくまま・・・
さて、このところとっている新聞を整理しました。というのはとても一人で読めるだけの量をはるかにオーバーしていたからです。とりあえず、1誌から再度スタートというわけで4大新聞のなかの1誌のみを購読しています。
そうなると、いままでとっていた新聞の販売店からは催促の連続です。「どうかしましたか?」「気に食わないところがありましたか?」と数日間はその対応に苦慮しました。

そこは、私の流儀でそのまま正直に述べています。
「おたくの新聞は専門色が強いです。それに文化面ではっと驚く記事を掲載してくれるのでいいですね」
「それで、どうしてやめたんですか」
「とても読みきれないという切実感が強く作用しました。新聞紙のやまが増えてそれをみてるのがつらくて仕様がないのです」
「はー」
「その苦痛は、逆におたくから毎月新聞代を払ってくれてもきっと解消しないでしょう」
「はー」
「本当にすばらしい記事でいままで助かりました。ありがとう」
何でも相手に敬意を払って対応するのが一番です。


青梅地方を散策しました。
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「一期一会」ということ・・・

2008-07-27 | 心に残る言葉
「一期一会」

この言葉は、茶会での作法、心構えから生まれた言葉と記憶しています。一生に一度の茶会では相手に誠意を尽くして対応しようというものです。そこから、人生のいろいろな場面では、一生に一度という気持の必要性が説かれてきたのでしょう。

とりわけこの言葉をしみじみ感じるのは「人」との出会いの場合です。
出会いといっても理想の異性との出会いとか、後から思い出して人生の岐路にお世話になった人との出会いとか、そういうものだけではないですね。
日常生活で、新聞代の集金のおばさんとの接触、もやしを買いに行ったときの八百屋さんとの一言二言の会話、知らない土地で道順を聞いたとき親切に教えてくれた人との出会い・・・・、ほんのちょっとした出会いのつもりであっても、そのときの自分自身のこころの持ちようで、随分とその後の人生の展開が変わっています。
あとから気づきます。

これから夏、秋にかけて、高校時代や大学時代の仲間との同窓会が目白押しです。おそらくもう今後は会うことのない最後の出会いとなる人が多いでしょう。その場に向かって「人」に対して最大の敬意を持って対処したいものです。
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aiko 林明日香 絢香・・・・

2008-07-25 | 音楽
昨日はテレビ番組で久し振りにaikoさんを見ました。aikoさんはいつも車ででかけるときの目的地につくまでのパートナーともいうべき存在で、CDから流れる歌声に心が落ち着きを取り戻します。その後の仕事も順調に・・・。

最近は女性歌手の歌声で一日がスタートすることが多いです。aikoさん以外に林明日香さん、絢香さん・・・。みんな実にうまい・・というのは私自身の奥底のものを呼び覚ませてくれます。それは子供の頃の風景ともいえるし、いやもっと言えばそのまた過去の記憶ともいえるし、そういったものがゆっくり顔を出します。
林明日香さんのHAHA〔母)や絢香さんの「おかえり」といった歌詞からしていま失われようとしている家族というものの存在を湧き出だしてくれることもあるのかもしれません。

 さあ、今日もすばらしき芸術を味わってスタートです。
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「小人からの贈り物」その8 現場内

2008-07-23 | 短編小説
現場主任は「さっどうぞ」と言って現場の中へと歩き出した。
すいすいとまるで「ここが私の庭ですよ」といいたげに、狭い通路も物が散在しているなかをたくみに通り過ぎた。
小人は「ほいほい」と言いながらその後に続き、僕は何も知らない少年が糸に引かれて舞い上がる凧みたいに引っ張られていった。
 それはおそろしくもあり、わくわくする気持もある。見知らぬ国の入り口に差し掛かったまま足が硬直したみたいに立ちすさむことがしばしばだった。


ビル現場の何階あたりを歩いているのだろうか。現場主任が僕たちのほうを振り向いた。
「ここは注意しないとだめなんです」
現場主任の言葉どおり、床面に大きな空間があいていてその中を覗くと地下の何メートルか奥底まで、とてつもない空間が支配していた。
「ここに足を踏み込まないでください」
確かにそうだけど、言われるまで気づかないほどそれは分かりづらものだった。ベニヤ板がその上を覆ってはいたが、簡単にはがれそうで、このままでは誰かが足を踏み込む危険が大であった。
「あの、ここは蓋を堅く固定してしまわないのですか」
「いやいや、そうすると物を運ぶときに、ここを通れなくなってしまう」
そんなわけがあったんだ。しかし、誰かがここの通路は見張っていないと、大きな事故になることが予想される。
「はい、では次に行きましょう」と、突然、小人が言い出した。
                            (つづく)
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「小人からの贈り物」その7 現場主任

2008-07-22 | 短編小説
小人は、じっとその鉄骨造りのビルを眺めていました。
「そのうちこのビルは完成品として市場に出て行きます。いえいえ、もう買い手は決まっていることでしょう。その段階での価値がこの市場は認めているのです」
いまの工事段階の価値を認めて欲しいと、この小人は言いたいのだろうか。
もちろん、工事現場の風景も捨てたものではない。殺風景でなようで細かく見ていくと愛嬌もあって親しみが湧く。でも、この建築途中の状態のビルでは入居するわけにもいかない。このなかで仕事はできないし、おいしい朝ご飯だって食べるための道具が備わっていない。僕にとって、価値のうすいものといえそうだ。
「やあ、見学ですか」と工事現場の片隅に建てられてプレハブのなかから髭の濃い男が声をかけた。
「はい、僕たちは大学で建築学を修めていてその卒論の準備なんですよ」と小人はぺらぺらと受け答えした。
なんでまあ、そんなでまかせをいうんだ。何も悪いことをしているわけでもないのにそんなことを言って、小人は何を考えてるんだ。
「そうですか、なんでも聞いてください、私はこの現場を任されている現場主任です」
髭の濃い男はそういうとプレハブの横にたてかけてあったパイプ椅子を持ってきた。
「ここに座ってゆっくりみてください。もちろん、ご希望があればなかも案内できますよ」
「それは恐縮です」と小人はぺこんと頭を下げた。
                        (つづく)
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「苦手なもの」ほど価値がある

2008-07-21 | 心に残る言葉
今日の「心に残る言葉」は、私自身の経験からいえることです。

「苦手なもの」ほど価値がある

人間いつもはあまり苦痛を感じたくはありません。だれでもそうでしょうが、物事の選択をする場面で、右か左かというときに意外と心に響くのがこの言葉です。

「苦手なもの」というのは、これはひどいので近づきたくないというもののことではありません。また、この人は自分勝手な人だからこの場から立ち去りたいなと思うこととも違います。

ここでいう「苦手なもの」というのは、けっして悪いものとは違うし、むしろいいものかもしれないけど、どういうわけか近づくのが、気後れしてしまうというもののことです。
その対象が、人であったり、集団であったり、場所であったり、物であったり、さまざまです。その対象にそっと近づいてみると思わぬ発見があります。感動も起こります。「目からうろこ」ということも起こります。

その原理を考えてみました。自分が「苦手としているもの」は、自分の内部でまだ自分でも気づいていない「自分自身」のことではないのか。それに触れるのが怖い気持があって長年苦手意識があったのではないか・・。
そのせいで、なんとなく惹かれるけれども近づくことができなかった・・。

しかし、人生とは不思議なもので、「神」はそういうものに触れるチャンスは必ず与えてくれるのです。「さあ、どうぞ」ってね。しり込みして近づかないと「そうか、まだだめだったか」と神は考え、しばらくおいて再度チャンスを与える機会を待ちます。

これは、私が神に会って直接聞いた話ではないですが、経験からそう感じています。


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「小人からの贈り物」その6 鉄骨づくりのビル

2008-07-19 | 短編小説
「さあ、ごらんなさい」と小人は,工事現場で鉄骨の骨組みだけがつくられた建物を指差した。
 僕は一体何が始まるのかは分からないまま小人の顔を見るだけだった。風船の切れ端のようなゴムの塊が工事現場の敷地内にいくつか落ちていた。
「昨日、棟上式だったのでしょう、きっと」と小人は僕の質問を先読みして答えた。
 僕は黙り込んだ。何がなんだか分からなかった。これから何をこの小人はしようとしているのか? 考えたって何も浮かばなかった。ときおり小さな小鳥の間欠的な鳴き声がこだまするだけだった。
「ほら、いまこの建物はスケルトン状態ですね。何も化粧をしていません。あなたはこのビルの価値を認めますか」と小人は僕に言った。なんだ、そんなことかと僕は思った。小人はこの建設現場で彼人生哲学なるものを教えようとしているのだろう。僕はそれにつき合わされているのだ。
「そうですね。価値はまだ使えないビルなので半減してるのですかね」と僕はあたりさわりのない返事をした。
「そうですか」と小人はじっと視線はそのスケルトン状態のビルを見つめていた。
「私はこのいまの状態が好きでね」
僕は黙ったまま小人の話を聞いていた。
                     (つづく)
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