認知症・草の根ネットワーク

私たちは、多くの人と仲間になって、つなぎあって、認知症ご本人とご家族が真ん中にいる地域づくりを進めています。

第4回認知症・北九州大会

2012-03-11 11:17:36 | その他
                                 (wam独立行政法人福祉医療機構助成事業)

          

   第4回認知症・北九州大会終了報告です。
   無事に終了いたしました。
   事務局一同参加人数を心配いたしましたが、若い方々も含めて会場はほぼ満席になりました。
   みなさまのご協力のお陰です。ありがとうございました。

   開会挨拶
   
   認知症・草の根ネットワーク副代表理事
   たつのおとしごクリニック・院長・小野隆生
   ・今、北九州市で「どういうことが起こっているのか」を共有して欲しい。


   北九州市長挨拶
   
   北橋北九州市長
   ・認知症サポーター講座を受講した人が3万人を超えた。
    年内にその方々の協力ネットワークの再構築を。
   ・ものつくりの都市の叡智をつくしてなるべく小さなGPSを開発したい。
   ・高齢者問題を「環境未来都市」としても柱として考えていきたい。


   大会主旨説明
   
   第4回認知症・北九州大会実行委員長
   認知症・草の根ネットワーク代表理事・高田芳信
   ・昨年5月から行方不明でまだ見つかっていない「田中さん」のことなど事例報告。
    11ヶ月で9人。そのうち4人無事、4人遺体、1人不明。
   ・この間にもデイサービス事業者さんのネットワークができた。
   ・茶屋の春団地の活動が多いに参考になる。
   ・課題
     ①地域がどのように結びつくか。
     ②認知症の偏見をなくす。


   寸劇と音楽と最新情報で綴るオムニバス
   -いのちをつなぐ!今わたしたちにできること-
   

   大会実行委員会 & 劇団「創年座」& ハーモニック・パル
   
   
   行方不明の人が出たときに、「今、世の中にある仕組み」をすべて活用して、1人1人が
   最大限に「今、できること」を行ったら・・・そういう仮定のもとに物語りは進行していきます。

   ★あらすじ一部
    新井芳夫さんの父、82才で認知症の佐助さんがデイサービスから帰宅後行方不明に!
    その時、関わる人たちは・・・。
    理想的な関係機関の協力で、佐助さんは無事保護されました。よかった。

    ♪挿入歌など(ハーモニック・パルさん)
     島原の子守唄、ふるさと、春のぼうし、遠い世界.


   舞台・会場から最新情報発信!

   発信1.
    
   創作ネットワーク事務局(有)
   デイサービスさくら館 島崎元宏さん
   ・ネットワーク立ち上げの経緯
    1)事前準備(徘徊者の予測、その他)
    2)連絡・情報発信
    3)捜索体制を整える
      (当該事業所との情報交換、周辺地図の配布、チラシの配布、外部協力者との交換)
    4)捜索の手段(徒歩、自動車、自転車、バイクなど)
    5)捜索時間

   私たちの活動は、ある一定の範囲を少人数で必死に動いて探すシステムでした。
   これからは市内全域で活動できる仕組みづくりが必要です。


   発信2.
    
   八幡西区茶屋の原団地自治区会 神田一生さん
   ・団地の概要
   ・平成16年(2004)専門部に高齢化対策委員会を設置
    (民生委員、福祉協力員と協働で高齢者の見守り、訪問を行う)
    高齢者の一環として住環境の整備、新幹線緑道の整理整頓、犯罪防止のための定期
    パトロールなど。リードは役所。

   ・昨年12月のMさん捜索には地域の方など百数名の方が参加しました。


   発信3.
   
   保健福祉局・高齢者支援課 高野正二郎さん
   ・徘徊高齢者等SOSネットワークについて
   ・位置検索サービスについて

   ・北九州市発行の「認知症を学ぶハンドブック」のP22には、北九州市の取り組み、
    P24には予防、P26には権利擁護、P27にはサポーター養成講座(今後ステップアップ講座も)
    掲載してあります。


   発信4.
   
   毎日新聞西部本社報道部記者 銭場祐司さん
   ・田中さんのご家族の取材感想やその他の事例について。
    必ずしもシステムが上手く作動していない。
   ・早急にネットワークを広げて欲しい。
   ・具体的な過去の事例の集積がデーターとしてまとめられていない。
    事例を丁寧に集めて問題を意識して欲しい。


   発信5.
   
   北九州NPO研究交流会 大石さん
   ・MLでの繋がり状況
   ・受信しても実際動く人がいるのか?
   ・気がついて本当に声がかけられるのか?
   ・市民活動のみんなで手をつなごう。
    イザというときは動こうよ!


   まとめ
   
   実行委員会事務局
   認知症・草の根ネットワーク理事・事務局
   田代久美枝
   ・この大会が「みまもりSOSのスタートになる。
   ・認知症を知ることは、人が人に関心をもつことにつながる。
   ・関心を持つことが地域が纏まる原動力に。
   ・一体今、何が起こっているのかのデーター集積が必要。
   ・ステップアップ講座、メールの受信登録。
   ・入り口を一つにする。
   ・わかりやすく知らせる。
   ・まさかの準備は個人の責任だろう。
   ・実際動く人がいない。
   ・今あるシステムが錆びないように動かしていく。
   ・サポーターと警察が連携する。

   ・みんなで一緒にやりましょう。
    徘徊模擬訓練、GPS開発、地域と業者さんの横の連携、居場所づくり、
    ひやり・ハット集の作成、「やってます!」PRをして行こう。


   司会進行ナレーション
   
   劇団創年座
   実行委員会事務局
   認知症・草の根ネットワーク理事・事務局
   中村真理子


   ご支援・ご協力いただいた団体のご紹介(順不同)

   ライフ北九州
   毎日新聞西部社会事業団
   北九州NPO研究交流会
   小倉北区ボランティア連絡協議会
   エーザイ株式会社
   マイタウン・みなみ・リーダーズ塾
   創年くらぶ
   おとなりさんネットワーク「えん」
   メープルリーフの会
   茶屋の原団地自治区会
   コミュニティシンクタンク北九州
   NPO法人・シニアネット北九州
   たつのおとしごクリニック
   故郷会ふれあい家族
   容風会おきなの森
   医療法人「心愛」
   (有)デイサービスさくら館
   多機能ホームえん
   池田薬局
   北九州放射線技師会
   エフコープ生活協同組合

                                      以上

                                                記事・作成・長野

   

    

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