生理痛。これは女性にとって閉経まで付き合う伴侶。中には生理痛がない人もいるらしいですが、クマ子は昔からこの生理痛に悩まされてきました。
ピークは高校のことかな。
その痛みったら半端ない。あまりの痛さに2,3回学校を休んだことだってあります。
「え?!生理痛ぐらいで学校休むの?ちょっと甘いんじゃない?」
そう親戚のお姉ちゃんに言われたこともあります。ならば味わってみろ、この痛さ!と当時は言いたかったのを言えずに黙っていたこともあったっけ。
同じ女性ですら痛みの程度に差があるので理解されないこの生理痛。ましてや男性に理解しろというのは無理難題です。
それでも生理痛がどういうものなのか、小学校や中学校の保健体育の授業で男性にも女性の体の仕組みについて知っていて欲しいと思うクマ子です。
女性が生理前になるとどうしてイライラするのか、体調が悪くなるのか。こうしたことを低学年のうちからわかりやすく説明することで、年頃になって女性と付き合う時、はたまた大人になってからでも女性に対して対応が変わると思うんですよね。
そして結婚して子供を望む時。
その場面でも女性の体について知っていると、たとえば不妊治療する際にも理解が進むと思うのです。
今、クマ子感じているのは、夫婦になって子供を望むならば女性のカラダは自分だけのものではない、ということです。子供は夫婦2人が授かるもの。どっちのものでもありません。
でも実際に命をかけて子供を産むのは女性。そのために治療を受けるのも女性。2人の子供なのにどうしたって女性のカラダだけに負担が大きくかかるのが現実です。
じゃあその負担を半分男性にになってもらいましょう!とできたらいいのですが、できるわけないですよね。
となると、身体的負担が100%女性にかかる分、精神的負担を男性が50パーセント助けてくれれば女性としてはこんなにありがたいことはありません。そうでなくても女性は男性に比べて感情に左右されるもの。その感情に訴えかける助け方してくれるとどれだけ嬉しいことか。
結婚してすぐの頃、生理痛でクマ子がおでかけの際中ずっと気分が盛り上がらなかったとき。クマ吉が「テンション低っ。なんかおもしろくない」と言ったことがありました。
その気持ちもわかりますよ、もちろん。おでかけしてるのに相手のテンションが低いといまいち盛り上がらないその感じ。まさにその時がそうでした。
こういうとき、クマ吉にこの生理痛に対する理解があったらなあ、とどれほど思ったことか。いや、思っただけでは解決にならん。
そう思った私はクマ吉に言いました。
「クマ吉、気分を盛り下げてしまってごめんね。でも生理は人によって痛みは違うんだけど、私の場合、強烈に痛いの。腰をかなずちでずっと殴られている感じ。だからお腹も痛いけど腰もすごくいたくて、腰をまげると折れるんじゃないかって思うぐらい。」
「・・・そんなに痛いの?」
「痛いよ。それに生理始まる前はわけもなくイライラするの。生理が始まったらイライラはなくなるけど、それまではもうちょっとした言動や仕草でイライラが一瞬で頂点に達するの。生理痛もそうだけど、これは女性ホルモンの影響だから、自分ではコントロールしようがないの」
おだやかに、なるべく伝わるように自分の言葉でクマ吉に説明しました。
それで伝わったのかはわかりません。だけどそれ以来、私が生理痛で顔をゆがめていると、クマ吉は「今日1日は何もしないでゴロゴロしていること。洗濯も掃除もしなくていいんだからね」
と言ってくれるようになったのです。
性の問題は男性と女性で痛みを共有することはできません。だって体の仕組みが別々だから。
だけど説明することでお互い理解することができるし、知っていることで相手を気遣えるようになります。
学校の保健体育で男性にも女性のカラダについて学んでほしい!
そう願うクマ子です。