あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

牧野富太郎博士と芸北地区の縁

2023-07-01 | ライブレポ

「ことぶき大学」の講師として

呼んで頂いた。

以前は「老人連合会」とか言ったそうで、

その名称のせいか不人気だったと

別の支部でも聞いたことがある。

今回の会場は芸北地区。

我が北広島町の中でも北部の

中国山地麓に位置する極寒の地。

全国ニュースで北海道より

気温が低くて積雪も多かった時は

「さすがだ」と思ったくらいだ。

この1年の最初の催しだったこの日は

開校式。

長町さんや議員さんそして

役員の方々が壇上に。

華やかな催しなのだった。

直前まで小ぶりな会場だろうと

思っていたら300~400キャパの

ホールで開催されると前日聞いた。

自前の音響機材を持ち込んで

自分でセットアップして

音を出さなくてはならない。

ホールだとリスクが上る。

不安を抱えて会場入りした。

職員さんが3人で手伝って下さった。

瞬く間にセットアップできた。

2日前になってギター弦を交換

しようとして在庫切れと分かり、

劣化がちょっとだけましなので

スペアのギターを持参した。

普段はあまり弾かないので

危うく電池交換を忘れるところだった。

前日コンビニでボタン電池を2つ

準備した自分を心底ほめた。

急遽ギターをスペアにしたために、

音響機材を使ってのひとりリハを

しないまま現地入りした。

ギターの音が出ないのは電池切れと

判断できたのはおりこうだった。

職員さんに準備してきたボタン電池を

入れ替えてもらい無事に音が出た。

あ~~~~~良かった~~~。

弦のこととか電池のこと、

どれかひとつでも準備がまずいと

ライブができないという状況。

毎回そんな綱渡り的な活動では

あります。

1部は上野吉雄氏の講演。

牧野富太郎博士が芸北地区八幡に

自生するカキツバタを

いたく愛でられたのは有名な話。

「カキツバタ祭り」で歌わせて

もらったこともある。

牧野博士の標本を見に

東京と越知町に行かれたようだ。

植物学の専門家はフィールドワークを

大事にされるからでしょうね。

フットワークの良さは半端ない。

高知県越知町の横倉山自然博物館へ

行かれている。

※越知町HPに関連する写真より。

 

博物館のテラスでお月見コンサートを

させてもらったことがある。

長い活動歴の中でもあれは

思い出にのこるコンサートだ。

そもそもの縁は安徳天皇の

墓陵参考地が越知町にあるから

行かないかと誘われたのがきっかけ。

運よく歌が生まれた。

越知平家会の方や観光協会には

本当にお世話になった。

安徳帝没後〇年という節目だったか?

街をあげてのイベントでは

平家会会長さんとパレードに加わり

それはそれは賑やかな催しだった。

横倉山は安徳帝と従者80余名が

落ちた場所として知られており、

安徳帝の墓陵参考地は宮内庁の管轄だ。

清盛の孫にあたる方で平家が擁立した

天皇。

壇ノ浦で入水されたのは身代わりと

伝わる。

それと別にしても横倉山は

地層が古く独特な生態系でも有名。

牧野博士は隣町の佐川出身。

横倉山がなかったらもしかして

世界的に有名な植物博士に

なっていなかったかもしれない。

※写真は越知町観光協会提供。

 

講演の流れで「横倉の風」を歌う。

まず歌う機会のない歌だ。

どうかな~と思ったけれど

皆さんに喜んでもらった。

売れないCD「安らけく平らけく」は

この日の分が完売。

私自身は好きなアルバムだが

タイトルが読めない上に

「平家と浄土信仰」って何???

だよね~~~。

まさか牧野博士がドラマになるなんて。

まさか我が町の芸北地区が博士と

繋がっているなんて・・。

今回の講演は「みんなで歌おう」。

オリジナルはあまり歌えなかったが

「雨女」と「つないだ手と手」は

印象に残ったようだ。

さらにまず歌わない「やんばるの歌」も

引き合いが多かった。

帰り際におじ様から声を掛けられた。

凄く褒めてもらった。

コテコテの広島弁だったが

なんと言われたか忘れてしまった。

とにかく良い意味でびっくりされた

ようだ。

別のおじさまには

「自分は歌うつもりはなかったが

つい歌ってしまった。」

「楽しかった」とのことだった。

皆さんに喜んで頂いたようで

歌手&作り手冥利につきる一日だった。

職員の方の手際よさに随分と

助けてもらった。

ボタン電池交換は持主の私が実は

良く分かっていなかったし、

ケーブルの撒き方が素晴らしく

美しかった。

CD販売も自然にやって下さり、

皆さんの心配りと仕事ぶりに

感激した。

お世話になりました。

町内でも知られていない新屋まり。

紅白を狙ってますと言いながら

足元がまだまだよね。

もっと地元で歌って

もっと地元で応援してもらって、

残りの活動たぶん10年を

全力で歌っていきます。

 


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