あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

シンガー以外のミッション

2023-10-11 | 奮闘中

「歌ばかり」と母はいつも

私を非難する。

「歌ってばかり」ではなく

「歌関係の活動ばっかりして

留守をしている」と言う意味。

長い間歌活動にかまけて

稼業の農業を手伝わないと

非難されてきた。

あの、結構手伝ったし

ちゃんと仕事持ってます。

Uターン当時、

1歳になったばかりの甥の

世話をして夕方から勤務。

3月は種もみを撒いたり

ビニールハウスを建てて

田植えの準備を手伝ったし、

秋には父と二人で稲刈りをした。

暑い日に田んぼに入って

稗取りをしたこともある。

日曜日24時間勤務だった私は、

平日の昼間に農業をやった。

それでも母にすればいつも

歌がらみで出かけていた

という印象だったようだ。

今では出かけることはずいぶん

減った。

現在の私のミッションは別にある。

けして歌では生きていけない。

むしろ飯の種があるから

歌活動が可能。

大がかりなライブもCD制作も

HP制作や動画配信などなど

費用は飯の種からねん出している。

主人が全部サポートしてくれるので

幸せですけど(と書いておく)。

利益が出たらみんなで分けて

赤字の場合は私が持ち出す

という活動をもう20年。

なので達成感をいまいち

感じられない。

「飯の種」は固い仕事。

10代女子の母親だ。

20数年で彼女らは変わった。

力をつけたともいえる。

私の指導力が低下傾向でもある。

泣かすまでしかり飛ばす

なんてことがもう何年もない。

「指導」以前に起床チャイムで

起きられない子を起こして

「登校させる」のが重要な

ミッションのひとつになった。

安心して眠りこける子の

ほっぺを軽く叩いてみるが

びくともしない。

「そんなことしたら訴えられる」

という助言に従って

肩やお尻を軽くパンと叩くが

とうていびくともしない。

「ミサイルが飛んできても

起きないね」

見守っていた子に言うと

「ミサイルって何ですか?」

と言う。

「北朝鮮から飛んでくるやつ」

という(笑)

戦争が勃発しても安心して

眠りこけていそうだから。

別の子も成り行きを見守っていた。

「起きて今日は〇〇をしよう!

っていう何かがないんだよね」

というと「ありませんよ」と

むべもない。

他人からきっぱり言われて

どうなのと・・ちょっと同情した。

で、布団をはがすとか

ほっぺパンパン攻撃では

起こせないと分かっている。

自宅では私の帰りを今や遅しと

待つ母と麻呂。

一人と一匹がガラス越しに

外を見ている映像が見える

かのようだ。

で、イメージ戦術を思いついた。

眠気があるのは眠気の周波数を

まとっているからーという

気がする。

彼女に覆いかぶさっている

「眠気の布団」をはがしにかかる。

手を掛けたら物凄く厚みがあって

あたたかくてねっとりとした

手触り。

凄い重量感だ。

く~重たい!!

イメージのはずなのにしっかり

重みを感じたほどだ。

大きくて重たい布団を何とか

剥がして「こらっ!起きろっ!」

と叫んで頭を「ゴン!」なんて。

(あくまでイメージ)

そうもしてられない。

また起こしに行くか。

階上へ行くと廊下に出ていた。

イメージの力♪かな?

どうしても家に帰るというので

仕方なく送って行く。

不登校29万人。

運転しながら言うと

「知ってます」と言う。

途中で事故現場に遭遇。

お巡りさんが交通整理中。

事故直後だった。

1台は中央車線をはみ出して

傾斜に乗り上げていた。

どうしたらこんな事故になる?

という感じ。

で、気づいた。

彼女がもう少し早く起きていたら

巻き込まれたかもしれない。

10代女子を巻き添えにしたら

私の責任でもある。

大事になるところだった。

まさかのタイミングで

世の中は回っているのだ。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「栗ご飯」までの遠い道のり | トップ | オープンマイクでピアノ弾き語る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿