逍遥日記

経済・政治・哲学などに関する思索の跡や旅・グルメなどの随筆を書きます。

映画『チップス先生さようなら』Goodbye, Mr. Chips

2021-07-11 15:35:18 | 映画
★映画『チップス先生さようなら』Goodbye, Mr. Chips
                                                                   山下景秋

 名門校に新任の先生としてやってきたチップス先生。やんちゃな生徒達にお決まりのいたずらをされたり、生徒の扱いに苦心する。ある時、親友に誘われて行ったスイスの山で美しい女性と知り合い、英国に帰ってその女性と結婚する。その女性は先生という職業の素晴らしさ・楽しさを語るのであった。そのおかげでチップスは先生という職業を楽しむことができるようになり、ジョークを言って生徒達を和ませることもできるようになる。
 こうして人気の先生になったが、妻は病気で亡くなってしまう。また戦時中教え子や同僚の先生が戦死する知らせを受け、生徒達にその知らせを伝えることもあった。しかしついには戦時で教師不足になった学校の校長になることができた。亡き妻も望んでいた念願の地位だった。
 63年間教師生活を続けることができたチップス先生だったが、とうとう退職の日を迎える日がやってきた。
 部屋の中にいるチップスを訪ねて来た少年が去る時、「チップス先生、さようなら」と言った。その後チップス先生は長い人生を終えるのであった。亡くなる刹那、自分には子供がいなかったが、何千人の教え子たちがいるという思いが頭をよぎるのであった。
 主役の先生を演じた俳優ロバート・ドーナットは34歳だったが、63年間の教師生活の先生の役を1人で演じきった。


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