木瓜老人

昨夜仕事帰りに地元の公園に久しぶりに差し掛かると
園内の街灯近くに爺さんが立っておりましたとさ。
ベンチもあり公衆便所もありと昭和の昔にはガンバレロボコンの撮影でも
使われた公園。

男子便所の入口にコンビニ袋が３個ほど置かれていて氣になりました。
トイレで手を洗おうと思っていたので車を止めて反対側の入口から入り手を洗う
時に爺さんを見ると立ったまま・・・
まぁ、酔っ払いやとも思い取合えずトイレからでると公園のネコが小走りにトイレの外周から爺さんの方を見てお座りしているので、ネコにご飯でもあげたりしているのかと私も覗くと

やれやれ、爺さんが倒れています。
酔っ払って寝込んだかと近づくとブツブツ言っています。
私に背を向け右下に倒れ携帯電話はストラップに繋がった状態で持っていました。
左手首にはサポーターをして前にも転んだりしているような感じに見えました。

丁寧語で声を掛けると

「起こしてくれ」
「そっとな！」
「頭は打ってない」

随分と横柄な口の利き方。
起こしてやると私の手に寄りかかったまま(-_-)

会話はでき酒臭くも無いけれど一応聞くと飲んでいない。
救急車も必要ないと相変わらず私が丁寧語で接しているにも関わらず
横柄な物言いのまま私の手には寄りかかったまま。

一般的な会話として近所かと聞くと

『なんでだ！』

なんだ爺は被害妄想かと思うも再度

「私は地元だけど貴方はこの辺の方ですか」

『どうだっていいだろ！』

ふむ、乞食にしてもこの言草は如何なものか。
流石に
「爺、口の利き方に氣を付けろ云々」

それでも横柄な口調と徐々に会話にならなくなってきたのと
寄り掛かるのを止めて画のように座ったので離れて１１０。

怪我も無いけれど虚偽でも言われては面倒臭いので待つこと１０分強。

交番の勤務員が自転車で一人で到着。

簡潔に説明。

警察官が独りだけと言うので爺を一時保護で交番にと言うのなら手伝いますかとしばし待機。

珍しく警察官が丁寧語で爺に色々聞き出し住所氏名と所轄に連絡を入れて遣り取りしていると署から連絡が入ったようで爺に

「前にも似たような事がありましたよね。」
爺はしらばっくれ
「さっき聞いた住所は既に売却されていますよね。」

爺の声は聞こえないけれどもやはり日本の警察官、無駄に大きな声で話しているので離れていても丸聞こえっと。

爺はホテル住まいとかも言ってますが此の一帯にはホテルなんざ存在しません。
静かな場所が好きだから公園に寝泊りしている事も云々と
所轄も現場の警察官も爺の携帯で息子に電話入れても出ないと処理に困っていますが、私はこれ以上無駄な時間を費やしたく無いので警察官に応援(パトカー）呼んで署で一時保護しか無いでしょうや。

と帰路につきましたが爺のせいで午前様。
１９３５年生まれ８４歳・・・
自宅を売却して息子とも上手くいかずと言っても此の爺では子供であろうと
関わりたく無いと思ってもおかしくはありません。
コンビニの袋も爺のですがトイレの入り口に置けると言うのも木瓜もあるのでしょうが実に迷惑な話しです。
今日辺りも徘徊して凍死はしなくても外で寝て肺炎起こして死体で発見されるのもありそうですな。