僧侶ら逮捕 出雲市の寺の売却話で別の僧侶から代金詐取したか

僧侶ら逮捕 出雲市の寺の売却話で別の僧侶から代金詐取したか

10月30日 19時45分

出雲市にある寺の権利を持っていないにもかかわらず、売却するといううその話を持ちかけ、福岡県の５０代の僧侶から代金など３０００万円あまりをだまし取ったとして、別の僧侶ら２人が詐欺の疑いで警察に逮捕されました。
２人は容疑を否認していて、警察でさらに詳しく調べています。 逮捕されたのは、住所不定の僧侶稲田寛実（５３）容疑者と大阪市東住吉区の会社役員、山本隆雄（６２）容疑者です。
警察によりますと、この僧侶と会社役員は、去年６月、出雲市にある寺の権利を持っていなたいにもかかわらず、売却するといううその話を持ちかけ、福岡県内の５０代の僧侶から寺の購入代金と仲介料あわせて３１５０万円をだましとった詐欺の疑いが持たれています。
この出雲市の寺には住職がいないということですが、寺の関係者から「寺の登記の名義が書き換えられている」と警察に相談が寄せられたことから事件が発覚したということです。
調べに対し、稲田容疑者は「全く知りません」と容疑を否認しているということです。
また、山本容疑者は「僧侶が寺の権利を持っていないことは知らなかった。私がだまされた」と供述し、容疑を否認しているということです。
警察でさらに詳しく調べることにしています。
※山本容疑者の「隆」は「生」の上に「一」