紫陽花先生がかけたのは黒魔術と思われがちですが、実は白魔術です。実は崔さんがよく用いる黒魔術は、扱いが特に難しいので、紫陽花先生はめったに用いないのだそうです。紫陽花先生曰く「黒魔術を連発する人はそれだけで愚か者だと見えます。」だそうです。
先日紫陽花先生と蜜柑先生との帝国ホテルにおけるディナーで、紫陽花先生から意外なお言葉をいただきました。
「正直、私はほとんど手を下していないのです。私たちのような人間はまるでものすごい力を持っていて、それで人を操っていると思われがちですが、一番利口なのは本人が持つ能力を背中から押してあげることなのです。」といいます。
「免疫力もそうですし、人間は元来備わっている能力があります。良い能力もあれば悪い能力もあります。いずれにしてもそれを押してあげれば、人間は期待以上のパワーを出します。」なるほどなと思いました。
「崔さんはもともと強欲なので、それを増強させてあげれば、ああなります。別に神だの仏だの召喚しなくても、本来のご自分の力だけでああなるのです。」
これが因果応報というものなのでしょうか。
紫陽花先生にあの崔さんの食欲は今後どうなるのか伺いました。
すると蜜柑先生が代わりに答えました。
「んなもん、わかりますかいな。崔さん自身に聞いてみなはれ。紫陽花先生が術をかけたのは最初だけで、あとはあの人自家発電でしぬまで食いまくるのや。止めるには〇〇をしなければムリやがな。」
崔さん、そういうことだそうです。
蜜柑先生は「気づくまで何本詰めるかやな」とエグいことを言いながら、シャトー・ブリアンを頬張っておられました。