平成28年(2016年)最後の旅も、京都への行程を残すのみとなりました。
<<2016年末 東京&北陸旅-09>
高岡で、氷見から乗車してきた氷見線から、あいの風とやま鉄道へ乗り換えて、金沢へ。
金沢では、小1時間の乗り換え時間の後、特急サンダーバードで、京都へと帰り着きました。
明るいうちに金沢を発った、京都へ至る特急の車窓からは、天気にも恵まれて、美しい風景を展望。
美味しい駅弁と共に、風景と味覚に恵まれた旅に相応しい締め括りとなりました。
高岡で、JR氷見線から、あいの風とやま鉄道へ、乗り換えます。
平成27年(2015年)3月の北陸新幹線長野~金沢間延伸開業に伴い、北陸本線の富山県内の区間が、JR西日本からあいの風とやま鉄道へ経営移管されて以降、初の高岡駅からの鉄道利用となります。
JR時代は、北陸本線の主要駅として、数多くの特急も行き交った高岡駅。
長いホームが、かつての面影を今日に伝えています。
現在の駅名標は、当然ながら、あいの風とやま鉄道のもの。
山の方向を向くホーム海側は緑、海の方向を向くホーム山側は青と、駅名標の両面においてそれぞれ、異なるカラーリングが施されています。
高岡では、氷見線から約20分の接続の、13:34発の金沢行の電車に乗車。
この地で長らく使われてきた、旧国鉄型の古い車両をほぼ淘汰した、521系電車の2両編成で、富山方面から到着しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
高岡を出発すると、北陸新幹線の開業により、高岡を含む金沢~富山間も特急が廃止されて、その通過待ちをする必要もなくなった、かつての北陸本線を西へ。
倶利伽羅峠を越えて石川県へと入ると、北陸本線の石川県内の区間を経営移管された、IRいしかわ鉄道となり、電車はそのまま終点の金沢を目指して、軽快に走り続けます。
金沢行の電車は、14:15に金沢へ終着。
高岡からの、約40kmの所要時間は、41分でした。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
金沢へ至るまでに、万一列車に乗り遅れたり、ダイヤが乱れたりした場合を想定して、金沢から乗車する大阪行の特急「サンダーバード」への乗り換え時間には、かなり余裕を持たせてあったので、一旦改札を出ます。
土産や駅弁の物色等しながら、駅構内やその周辺を、ブラブラしていました。
金沢駅兼六園口の広場となっている、「もてなしドーム」の地下広場の柱には、化石を散見することができます。
ベレムナイトという、イカに似た生物のようですね。
体の先端に持つ殻が、化石になったものとのことです。
わざわざ告知までされているのに、目を向ける人は皆無の様子が不憫でw、ジックリ観察させてもらいました(^^;)
乗車する特急が出発する時刻の30分程前には、再びホームへと戻っていました。
ホームへと上がってきた時には、16:00発の「サンダーバード34号」大阪行は、既に案内の表示がされていました。
もう暫く待てば入線するであろう特急を、待ちます。
金沢は、現状(平成28年/2016年現在)では、北陸新幹線の終着駅。
在来線のすぐ隣の高架を、東京方面から駆けてきた電車が、到着しようとしていました。
佐久平や、長野等で目にした時とは、また異なる趣を感じました…不思議なものです。
早くも黄昏時の色調を帯び始めた、真冬の西日に照らされた光景の所為かもしれませんね。
かつての北陸本線の、石川県内の区間を営業エリアとする、IRいしかわ鉄道の、521系車両。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
あいの風とやま鉄道の521系とは同形式でも、車両のカラーリングで、随分印象が変わってくるものですね!
IRいしかわ鉄道と、あいの風とやま鉄道は、金沢~富山の区間で相互直通運転を行なっています。
この2社に、北陸本線の新潟県内区間等をJRから引き継いだ、えちごトキめき鉄道の第三セクター3社は、旧型車両の淘汰、IC乗車券の導入、みどりの窓口存続、増発及びダイヤ改善等、沿線利用者を重視した諸施策(会社により異なります)が、好業績に繋がっているようです。
沿線地域に貢献する身近な鉄道のお手本として、今後も是非、健闘していただきたいところですね^^
大阪行の特急「サンダーバード34号」が、入線してきました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
東京圏は別として、在来線の列車としては、昨今珍しい、12両もの長大編成。
北陸新幹線の金沢延伸により、運転区間が全便金沢発着(1便のみ和倉温泉発着)となり、高岡・富山等の金沢以東へは、乗り換えが必要になったにもかかわらず、「サンダーバード」の乗客数は、北陸新幹線延伸前よりも増加しました。
関西から長野・軽井沢方面へのアクセス改善や、飛騨高山から富山・金沢を経て京都へと至る、外国人観光客の人気ルートの、移動手段の一端を担っていること等が、主な要因とのことです。
金沢の対面ホームで、仲良く顔を並べた、特急「しらさぎ62号」米原行と、特急「サンダーバード34号」大阪行。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
左側(1番線)が「しらさぎ62号」、右側(2番線)が「サンダーバード34号」です。
撮影した直後、15:48発の「しらさぎ62号」は、金沢を出発していきました。
その12分後の、16:00の定刻に、「サンダーバード34号」も大阪へ向けて、金沢を後にしました。
金沢を出発して暫くすると、進行方向右側の車窓には、美しい裾野を引いた、白い山の姿が。
白山です。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
名前のとおり、雪に覆われた白い山体が、とても魅力的な美しさです。
活火山でもある白山の最高峰は、御前峰の2,702mです。
セピア調を帯びた、透明感のある夕方の光線を浴びた車窓風景…優美に佇む白山と、空を映した青の色をより深めた川面との、素晴らしいコラボレーションに、視線は釘付けとなっていました。
秀麗な白山の姿は、田園風景のバックとしても、目を離すには惜しくなるような、素敵な眺めが、暫くの間、続きます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
西に傾いた陽の光が、刻々と黄昏の度合いを深めていき、家々の白い壁を、黄金色に眩しく照らし上げに掛かっていました。
この年(平成28年/2016年)の旅を締め括る風景に、誠に相応しい印象を記憶に刻み付けられた、白山の車窓風景でした。
この、雪のない師走の北陸路を、「サンダーバード34号」は、加賀から越前へ向けて疾走。
白山は、「サンダーバード34号」を見送るように、次第に視界から遠ざかっていきました。
金沢で売られていた、幾多の駅弁の中から購入したのは、メスのズワイガニである幸箱蟹を使った、「幸箱蟹ごはんのかにすし」。
卵である子や、味噌は残念ながらありませんでしたが、濃厚な風味が素晴らしい身がシッカリと載った、豪華な駅弁です(^г^)
美味しさは雄のズワイに勝るともいわれる幸箱蟹の身を、余すことなく存分に堪能した、車中でのゴキゲンな、少し早い目の夕食でした。
車内で駅弁をいただいている間に、外の景色はみるみる光を失い、車窓には闇が流れるのみとなっていました。
金沢から京都までの間、途中の停車駅は福井のみという、速達タイプの「サンダーバード34号」は、金沢から224.8kmの道程を、2時間9分の所要時間で駆け抜けて、18:09に京都へと到着。
今回の東京~小海~北陸の旅と同時に、平成28年(2016年)の旅が、ここに完結しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
訪れた先々で楽しむことのできた、光が彩る美しく幻想的な風景と、美味しい冬の味覚とに、魅せられどおしであった今回の旅は、一年を締め括るに相応しい、素敵な旅でした!
平成29年(2017年)もまた、心と舌に残る、いい旅をしたいものです。
<2016年末 東京&北陸旅 了>
<<2016年末 東京&北陸旅-09>
高岡で、氷見から乗車してきた氷見線から、あいの風とやま鉄道へ乗り換えて、金沢へ。
金沢では、小1時間の乗り換え時間の後、特急サンダーバードで、京都へと帰り着きました。
明るいうちに金沢を発った、京都へ至る特急の車窓からは、天気にも恵まれて、美しい風景を展望。
美味しい駅弁と共に、風景と味覚に恵まれた旅に相応しい締め括りとなりました。
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高岡で、JR氷見線から、あいの風とやま鉄道へ、乗り換えます。
平成27年(2015年)3月の北陸新幹線長野~金沢間延伸開業に伴い、北陸本線の富山県内の区間が、JR西日本からあいの風とやま鉄道へ経営移管されて以降、初の高岡駅からの鉄道利用となります。
JR時代は、北陸本線の主要駅として、数多くの特急も行き交った高岡駅。
長いホームが、かつての面影を今日に伝えています。
現在の駅名標は、当然ながら、あいの風とやま鉄道のもの。
山の方向を向くホーム海側は緑、海の方向を向くホーム山側は青と、駅名標の両面においてそれぞれ、異なるカラーリングが施されています。
高岡では、氷見線から約20分の接続の、13:34発の金沢行の電車に乗車。
この地で長らく使われてきた、旧国鉄型の古い車両をほぼ淘汰した、521系電車の2両編成で、富山方面から到着しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
高岡を出発すると、北陸新幹線の開業により、高岡を含む金沢~富山間も特急が廃止されて、その通過待ちをする必要もなくなった、かつての北陸本線を西へ。
倶利伽羅峠を越えて石川県へと入ると、北陸本線の石川県内の区間を経営移管された、IRいしかわ鉄道となり、電車はそのまま終点の金沢を目指して、軽快に走り続けます。
金沢行の電車は、14:15に金沢へ終着。
高岡からの、約40kmの所要時間は、41分でした。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
金沢へ至るまでに、万一列車に乗り遅れたり、ダイヤが乱れたりした場合を想定して、金沢から乗車する大阪行の特急「サンダーバード」への乗り換え時間には、かなり余裕を持たせてあったので、一旦改札を出ます。
土産や駅弁の物色等しながら、駅構内やその周辺を、ブラブラしていました。
金沢駅兼六園口の広場となっている、「もてなしドーム」の地下広場の柱には、化石を散見することができます。
ベレムナイトという、イカに似た生物のようですね。
体の先端に持つ殻が、化石になったものとのことです。
わざわざ告知までされているのに、目を向ける人は皆無の様子が不憫でw、ジックリ観察させてもらいました(^^;)
乗車する特急が出発する時刻の30分程前には、再びホームへと戻っていました。
ホームへと上がってきた時には、16:00発の「サンダーバード34号」大阪行は、既に案内の表示がされていました。
もう暫く待てば入線するであろう特急を、待ちます。
金沢は、現状(平成28年/2016年現在)では、北陸新幹線の終着駅。
在来線のすぐ隣の高架を、東京方面から駆けてきた電車が、到着しようとしていました。
佐久平や、長野等で目にした時とは、また異なる趣を感じました…不思議なものです。
早くも黄昏時の色調を帯び始めた、真冬の西日に照らされた光景の所為かもしれませんね。
かつての北陸本線の、石川県内の区間を営業エリアとする、IRいしかわ鉄道の、521系車両。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
あいの風とやま鉄道の521系とは同形式でも、車両のカラーリングで、随分印象が変わってくるものですね!
IRいしかわ鉄道と、あいの風とやま鉄道は、金沢~富山の区間で相互直通運転を行なっています。
この2社に、北陸本線の新潟県内区間等をJRから引き継いだ、えちごトキめき鉄道の第三セクター3社は、旧型車両の淘汰、IC乗車券の導入、みどりの窓口存続、増発及びダイヤ改善等、沿線利用者を重視した諸施策(会社により異なります)が、好業績に繋がっているようです。
沿線地域に貢献する身近な鉄道のお手本として、今後も是非、健闘していただきたいところですね^^
大阪行の特急「サンダーバード34号」が、入線してきました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
東京圏は別として、在来線の列車としては、昨今珍しい、12両もの長大編成。
北陸新幹線の金沢延伸により、運転区間が全便金沢発着(1便のみ和倉温泉発着)となり、高岡・富山等の金沢以東へは、乗り換えが必要になったにもかかわらず、「サンダーバード」の乗客数は、北陸新幹線延伸前よりも増加しました。
関西から長野・軽井沢方面へのアクセス改善や、飛騨高山から富山・金沢を経て京都へと至る、外国人観光客の人気ルートの、移動手段の一端を担っていること等が、主な要因とのことです。
金沢の対面ホームで、仲良く顔を並べた、特急「しらさぎ62号」米原行と、特急「サンダーバード34号」大阪行。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
左側(1番線)が「しらさぎ62号」、右側(2番線)が「サンダーバード34号」です。
撮影した直後、15:48発の「しらさぎ62号」は、金沢を出発していきました。
その12分後の、16:00の定刻に、「サンダーバード34号」も大阪へ向けて、金沢を後にしました。
金沢を出発して暫くすると、進行方向右側の車窓には、美しい裾野を引いた、白い山の姿が。
白山です。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
名前のとおり、雪に覆われた白い山体が、とても魅力的な美しさです。
活火山でもある白山の最高峰は、御前峰の2,702mです。
セピア調を帯びた、透明感のある夕方の光線を浴びた車窓風景…優美に佇む白山と、空を映した青の色をより深めた川面との、素晴らしいコラボレーションに、視線は釘付けとなっていました。
秀麗な白山の姿は、田園風景のバックとしても、目を離すには惜しくなるような、素敵な眺めが、暫くの間、続きます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
西に傾いた陽の光が、刻々と黄昏の度合いを深めていき、家々の白い壁を、黄金色に眩しく照らし上げに掛かっていました。
この年(平成28年/2016年)の旅を締め括る風景に、誠に相応しい印象を記憶に刻み付けられた、白山の車窓風景でした。
この、雪のない師走の北陸路を、「サンダーバード34号」は、加賀から越前へ向けて疾走。
白山は、「サンダーバード34号」を見送るように、次第に視界から遠ざかっていきました。
金沢で売られていた、幾多の駅弁の中から購入したのは、メスのズワイガニである幸箱蟹を使った、「幸箱蟹ごはんのかにすし」。
卵である子や、味噌は残念ながらありませんでしたが、濃厚な風味が素晴らしい身がシッカリと載った、豪華な駅弁です(^г^)
美味しさは雄のズワイに勝るともいわれる幸箱蟹の身を、余すことなく存分に堪能した、車中でのゴキゲンな、少し早い目の夕食でした。
車内で駅弁をいただいている間に、外の景色はみるみる光を失い、車窓には闇が流れるのみとなっていました。
金沢から京都までの間、途中の停車駅は福井のみという、速達タイプの「サンダーバード34号」は、金沢から224.8kmの道程を、2時間9分の所要時間で駆け抜けて、18:09に京都へと到着。
今回の東京~小海~北陸の旅と同時に、平成28年(2016年)の旅が、ここに完結しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
訪れた先々で楽しむことのできた、光が彩る美しく幻想的な風景と、美味しい冬の味覚とに、魅せられどおしであった今回の旅は、一年を締め括るに相応しい、素敵な旅でした!
平成29年(2017年)もまた、心と舌に残る、いい旅をしたいものです。
<2016年末 東京&北陸旅 了>
これではアピールの仕方が足りなくて、気が付かない人も多そう。
かにすし、身がたっぷりで美味しそう。
お寿司も氷見牛も蟹寿司も羨ましいけれど、何よりもまたしても立山連峰の姿を見ることができたtaろうさんの運の強さが羨ましい。
海越しに連峰が見えるって世界でも珍しいですよね。
本当に、もう少ししっかりした看板なり標識なり立てる等して、アピールしてあげてもいいのではないかと思う程の、ヒッソリ感漂う表示で、見つけた人には、却って愛おしさが増す、小さなベレムナイト(数センチ位)の化石でした^^
かにすしは、流石に味はズワイを上回るともいわれる幸箱蟹の身沢山で、味も量も大満足の、美味しい駅弁でした♪
朝の雨晴行の時は、全く見えなかったので、今回は諦めていた立山連峰の絶景でしたが、最後の最後で、氷見線の列車から、剱岳「のみ」が姿を見せてくれたのには感激して、車窓に貼り付いていましたw
本当に、富山湾越しに眺める立山連峰の風景は、世界に誇れる絶景だと思います。
次の機会があれば、是非「けあらし」を見てみたいです。