道北滞在の初日は、豊富温泉で一泊します。
<<北を目指す旅-29>
暮れゆくサロベツ海岸から、サロベツ湿原センターで小休止して、この日の宿を予約していた、日本最北の温泉郷・豊富温泉(とよとみおんせん)へと向かいました。
温泉旅館で、ホッコリ滞在♪
道北の味覚に舌鼓を打ち、個性的な温泉に浸かって旅の疲れをノンビリと落とし、静寂に包まれた夜を、ゆったりと寛いだ滞在を愉しみました。
<豊富温泉>
18時を回った頃になると、サロベツ海岸の天気は、急速に荒れてきました。
風の強まりと共に、波も高くなってきて、飛沫が風に乗って来るように;
水平線もどこであるのか、定かではなくなってしまい、空と海との境界がぼやけて、どこであるのか判然としなくなっていました。
荒涼感が一層際立ってきて、これはまた魅力的な風景ではありますが、利尻島もすっかりこのぼやけた空に覆われて見えなくなってしまったので、そろそろ浜辺を後にしようと決断。
海岸を発って、内陸へとレンタカーの相棒を、走らせます。
車内にいることや、波のような動きのある対象がないため、道の両側に広がるサロベツ原野の景色は、静かな日暮れ時を迎えているかのように、見えていました。
画像からは、まだかなり明るさを保っているような印象ですが、実際には、既にライトを点灯しています。
この車窓風景から、急速に明るさが失われつつある中での、ドライブでした。
豊富温泉への道中にある、「サロベツ湿原センター」で小休止。
サロベツ原野の玄関口であるセンターの施設は17時で営業を終了していて(5月~10月、11月~4月は16時まで)、18時過ぎに到着したこの時は、駐車場には相棒がポツンと1台駐車しているのみ。
センターの建物も、既に人影はありませんでした。
トイレは使用可能であったので、トイレ休憩させてもらってから、豊富温泉へのラストスパートに掛かりました。
サロベツ湿原センターから15分程、ほとんど対向車もなかった道を東へと走り、豊富温泉にある宿泊施設の1つである、「ホテル豊富」へ到着したのは、19時少し前。
大体、予定していた時間に到着することができました。
もう少し早い時間に到着して、ゆっくり温泉に入りたくもありましたが、夕暮れ時の利尻富士見たさに、少々遅めのチェックインとなりました。
このホテル豊富、豊富温泉の温泉街からは少し離れた場所に建っていて、背後はすぐ森となっている、静かな立地です。
通された部屋は、オーソドックスな和室タイプ。
1人で過ごすには、十二分な位に贅沢な、ゆったり空間です♪
食事へ行くまでの少しの間、畳の上で、手足を思い切り伸ばしてゴロゴロしていましたw
夕食は、ホテル1階のダイニングラウンジでいただきます。
予約してあった、和食膳がセッティングされていた席へと、案内されます。
北の地で揚がった魚介を中心とした和食膳、スタンダードなメニューながら、品数は充実^^
刺身は、甘エビとイカにマグロ。
鮮度が良いので、みなスッキリとした風味の中に、それぞれの旨味を、ストレートに楽しむことができます。
この日のメインとなった魚は、ハッカク。
主に、北海道で食べられてきた魚のようですね。
初めて聞く名の魚で、興味も津々w
仕軍艦焼きという、名物とのことでした(^г^)
ボリュームもあり、食べでのある、いかにも北海道らしい豪快な、名物料理ですね!
味噌焼き仕立てにされた身は、味噌が馴染んで、ジックリと味わう程に、美味しさが口の中に広がります♪
身と味噌との甘味が美味しい、北海道の味覚を、心おきなく堪能しました。
こちらも、北の味覚の代表格の、カニです!
程良く茹で上がった、カニの身も、いただく度に、その美味しさで頬が緩んでしまいますねw
既にほぐされて出てきたので、すぐにいただくことができました。
大好物の味噌も付いてきて、大満足のカニでした。
「日本最北の純米酒」とラベルに銘打たれていた、清酒「北吹雪」。
日本の北の果ての地にいる実感を、彷彿とさせてくれる名の、お酒ですね。
スッキリとした、爽やかな喉越しが、印象的でした。
清酒の美味しさももちろん、しっかりと味わいました。
鍋物も、タップリといただきます♪
タラ鍋でした。
弾力のある歯応えのタラの身は、あっさりとした風味がとても美味しかったです。
タラは、本当にいい出汁が出ますよね^^
タラには野菜から、野菜にはタラから、互いに旨味を貰っような美味しさのタラ鍋を、もちろん汁まで味わい尽くします!
茶碗蒸しは、ミルク茶碗蒸しとのこと。
豊富温泉のある豊富町は、酪農の町でもあり、地元の産物を上手に生かした料理の数々に、すっかり満足。
牛乳の優しいコクが加わった、美味しい茶碗蒸しでした。
デザートも、地産地消メニューの、牛乳ゼリー。
牛乳の旨味が凝縮したような、シッカリとした風味を味わった後の、円やかな余韻が素敵なデザートです。
撮影はしませんでしたが、もちろんこの他にも、たっぷりの御飯やお吸い物、サラダもあって、完食してみればお腹も程良く満腹となった、美味しい和食膳の夕食でした。
食後は一旦部屋へ戻って、少し食休みをした後、もう一つの楽しみである、温泉へ。
大浴場へと入ると、独特の石油臭を感じます。
豊富温泉は、世界でも珍しい、油分を含んだ、「ナトリウム塩化物泉」と「ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉」の2種類の泉質を持つ温泉です。
大正15年(1926年)、石油試掘の際に、天然ガスと共に温泉が噴出したことで、この地に温泉街が形成されました。
昭和53年(1978年)に稚内温泉ができるまでは、日本最北の温泉でした。
温泉街としては、現在に至るまで、日本最北の地位を保っています。
源泉はかなり油分がきついとのことで、ホテル豊富では油分をろ過した温泉を、この大浴場に引いています。
それでも、石油臭とこの黄濁した温泉の色とで、豊富温泉のユニークなお湯での湯浴みを、愉しむことができます♪
保湿・保温効果が高いとされるお湯から上がると、その効能か、全身が心地良い温かさに包まれていました。
温泉から上がって、すっかりいい気持ちとなって部屋へと戻ってきました。
あとは、ぐっすりと眠るだけです。
お腹は満たされ、体はホカホカ、旅の心地良い疲れ…熟睡するには、格好の好条件が揃いましたw
寝る前に、自動販売機で買った、北海道限定のミニッツメイドで喉を潤し、布団へ潜り込みます。
既に外は、漆黒の闇に支配されていて、部屋のすぐ前の森は、一切の光や物音とは無縁の世界。
恐怖感すら麻痺する程の、人の気配が限りなく皆無であまりに深いその静寂と闇の中、瞼を閉じると、たちまち深い眠りへと誘われていきました。
<北を目指す旅-31>>
<<北を目指す旅-29>
暮れゆくサロベツ海岸から、サロベツ湿原センターで小休止して、この日の宿を予約していた、日本最北の温泉郷・豊富温泉(とよとみおんせん)へと向かいました。
温泉旅館で、ホッコリ滞在♪
道北の味覚に舌鼓を打ち、個性的な温泉に浸かって旅の疲れをノンビリと落とし、静寂に包まれた夜を、ゆったりと寛いだ滞在を愉しみました。
<豊富温泉>
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18時を回った頃になると、サロベツ海岸の天気は、急速に荒れてきました。
風の強まりと共に、波も高くなってきて、飛沫が風に乗って来るように;
水平線もどこであるのか、定かではなくなってしまい、空と海との境界がぼやけて、どこであるのか判然としなくなっていました。
荒涼感が一層際立ってきて、これはまた魅力的な風景ではありますが、利尻島もすっかりこのぼやけた空に覆われて見えなくなってしまったので、そろそろ浜辺を後にしようと決断。
海岸を発って、内陸へとレンタカーの相棒を、走らせます。
車内にいることや、波のような動きのある対象がないため、道の両側に広がるサロベツ原野の景色は、静かな日暮れ時を迎えているかのように、見えていました。
画像からは、まだかなり明るさを保っているような印象ですが、実際には、既にライトを点灯しています。
この車窓風景から、急速に明るさが失われつつある中での、ドライブでした。
豊富温泉への道中にある、「サロベツ湿原センター」で小休止。
サロベツ原野の玄関口であるセンターの施設は17時で営業を終了していて(5月~10月、11月~4月は16時まで)、18時過ぎに到着したこの時は、駐車場には相棒がポツンと1台駐車しているのみ。
センターの建物も、既に人影はありませんでした。
トイレは使用可能であったので、トイレ休憩させてもらってから、豊富温泉へのラストスパートに掛かりました。
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サロベツ湿原センターから15分程、ほとんど対向車もなかった道を東へと走り、豊富温泉にある宿泊施設の1つである、「ホテル豊富」へ到着したのは、19時少し前。
大体、予定していた時間に到着することができました。
もう少し早い時間に到着して、ゆっくり温泉に入りたくもありましたが、夕暮れ時の利尻富士見たさに、少々遅めのチェックインとなりました。
このホテル豊富、豊富温泉の温泉街からは少し離れた場所に建っていて、背後はすぐ森となっている、静かな立地です。
通された部屋は、オーソドックスな和室タイプ。
1人で過ごすには、十二分な位に贅沢な、ゆったり空間です♪
食事へ行くまでの少しの間、畳の上で、手足を思い切り伸ばしてゴロゴロしていましたw
夕食は、ホテル1階のダイニングラウンジでいただきます。
予約してあった、和食膳がセッティングされていた席へと、案内されます。
北の地で揚がった魚介を中心とした和食膳、スタンダードなメニューながら、品数は充実^^
刺身は、甘エビとイカにマグロ。
鮮度が良いので、みなスッキリとした風味の中に、それぞれの旨味を、ストレートに楽しむことができます。
この日のメインとなった魚は、ハッカク。
主に、北海道で食べられてきた魚のようですね。
初めて聞く名の魚で、興味も津々w
仕軍艦焼きという、名物とのことでした(^г^)
ボリュームもあり、食べでのある、いかにも北海道らしい豪快な、名物料理ですね!
味噌焼き仕立てにされた身は、味噌が馴染んで、ジックリと味わう程に、美味しさが口の中に広がります♪
身と味噌との甘味が美味しい、北海道の味覚を、心おきなく堪能しました。
こちらも、北の味覚の代表格の、カニです!
程良く茹で上がった、カニの身も、いただく度に、その美味しさで頬が緩んでしまいますねw
既にほぐされて出てきたので、すぐにいただくことができました。
大好物の味噌も付いてきて、大満足のカニでした。
「日本最北の純米酒」とラベルに銘打たれていた、清酒「北吹雪」。
日本の北の果ての地にいる実感を、彷彿とさせてくれる名の、お酒ですね。
スッキリとした、爽やかな喉越しが、印象的でした。
清酒の美味しさももちろん、しっかりと味わいました。
鍋物も、タップリといただきます♪
タラ鍋でした。
弾力のある歯応えのタラの身は、あっさりとした風味がとても美味しかったです。
タラは、本当にいい出汁が出ますよね^^
タラには野菜から、野菜にはタラから、互いに旨味を貰っような美味しさのタラ鍋を、もちろん汁まで味わい尽くします!
茶碗蒸しは、ミルク茶碗蒸しとのこと。
豊富温泉のある豊富町は、酪農の町でもあり、地元の産物を上手に生かした料理の数々に、すっかり満足。
牛乳の優しいコクが加わった、美味しい茶碗蒸しでした。
デザートも、地産地消メニューの、牛乳ゼリー。
牛乳の旨味が凝縮したような、シッカリとした風味を味わった後の、円やかな余韻が素敵なデザートです。
撮影はしませんでしたが、もちろんこの他にも、たっぷりの御飯やお吸い物、サラダもあって、完食してみればお腹も程良く満腹となった、美味しい和食膳の夕食でした。
食後は一旦部屋へ戻って、少し食休みをした後、もう一つの楽しみである、温泉へ。
大浴場へと入ると、独特の石油臭を感じます。
豊富温泉は、世界でも珍しい、油分を含んだ、「ナトリウム塩化物泉」と「ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉」の2種類の泉質を持つ温泉です。
大正15年(1926年)、石油試掘の際に、天然ガスと共に温泉が噴出したことで、この地に温泉街が形成されました。
昭和53年(1978年)に稚内温泉ができるまでは、日本最北の温泉でした。
温泉街としては、現在に至るまで、日本最北の地位を保っています。
源泉はかなり油分がきついとのことで、ホテル豊富では油分をろ過した温泉を、この大浴場に引いています。
それでも、石油臭とこの黄濁した温泉の色とで、豊富温泉のユニークなお湯での湯浴みを、愉しむことができます♪
保湿・保温効果が高いとされるお湯から上がると、その効能か、全身が心地良い温かさに包まれていました。
温泉から上がって、すっかりいい気持ちとなって部屋へと戻ってきました。
あとは、ぐっすりと眠るだけです。
お腹は満たされ、体はホカホカ、旅の心地良い疲れ…熟睡するには、格好の好条件が揃いましたw
寝る前に、自動販売機で買った、北海道限定のミニッツメイドで喉を潤し、布団へ潜り込みます。
既に外は、漆黒の闇に支配されていて、部屋のすぐ前の森は、一切の光や物音とは無縁の世界。
恐怖感すら麻痺する程の、人の気配が限りなく皆無であまりに深いその静寂と闇の中、瞼を閉じると、たちまち深い眠りへと誘われていきました。
<北を目指す旅-31>>
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