時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

京都紅葉巡り2013-6~善峯寺<1>

2013-12-01 23:59:39 | 京都
 素晴らしい快晴に恵まれた平成25年(2013年)11月最後の土曜日、京都は洛西にある、善峯寺(よしみねでら)を訪ねました。

 当初は、今年の紅葉巡りは、毘沙門堂で締め括るつもりでいたのですが、前回記事で申したとおり、入院の必要がなくなったために検査翌日の土曜日が1日フリーとなったため、「もう1ヶ所行ってみようか」という気になりました!

 時間の余裕もタップリあるので、交通の便があまり良くなく、加えて、私の住む地域からは遠くて、普段あまり足を伸ばすこともほとんどない、洛西にある古刹の1つで紅葉の名所でもある、善峯寺を訪れてみようと思い立ちました。
 公式サイトをチェックしてみたところ、紅葉も先月末の段階ではまだ見頃であったようなので、少々早起きして、善峯寺へと出発しました。

 <善峯寺>
 <三条京阪→善峯寺> (クリックのタイミングにより下記記事のとおりの経路とならない場合があります)

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 朝の京阪山科駅。
 乗り換えとなるJR山科駅へのダントツの近さ(水平移動のみで改札が目の前!)で、地下鉄東西線から京阪京津線へと直通する、滋賀県の浜大津行の電車に乗車して、まずは自宅から善峯寺とは反対方向である東へ向かい、ここ山科でJRに乗り換え(京都駅経由より乗り換えが1回少ない)、善峯寺行のバス路線が乗り入れる向日町(むこうまち)を目指します。

 京阪山科駅の改札を出ると、すぐ目の前がJR山科駅の改札なので、地下通路から階段 or エスカレーターを利用する必要がある地下鉄山科駅と比べて断然ラクチン^^
 西隣の御陵(みささぎ)駅で京都市営地下鉄の東西線と別れて京阪の京津線(けいしんせん)となるため、運賃は地下鉄山科下車と比べて90円高くなりますが、その価値は充分あると(運動不足の私の身体はw)断言できます(^^;)



 山科からJRで約15分で、向日町へ到着しました。
 向日町は、山科から4駅目。
 乗車してきた普通電車を見送り、改札口へ。

 駅前のバスのりばには、発車20分前には既に行列ができ始めていました;



 向日町駅からバスでおよそ30分、9時を少し過ぎた頃に善峯寺バス停へと終着しました。

 ここから、拝観入口の山門までは、更に歩行者用の小道を少々歩く必要があります;



 九十九折りの急勾配をゼイゼイ息を切らせながら;、上り続けること約10分でようやく辿り着ける、善峯寺の山門。

 平安中期に開山し、江戸幕府第五代将軍である徳川綱吉の生母桂昌院(けいしょういん)を大壇那に、応仁の乱で焼失した伽藍が復興した由緒ある寺院に相応しい、堂々たる山門です!



 境内は山肌にあるため、総じて坂や階段の順路となっています。

 山門を抜けてすぐ正面の階段を上ると、本堂たる観音堂になります。

 訪れた者を歓迎するかのように、真っ赤に色付いた背の高いモミジの木の鮮やかな姿が、初っ端から目に飛び込んできました!



 観音堂の前を過ぎて鐘楼堂へと至る小径にも、日光に紅葉を透かした巨木が覆い被さり、多くの人が足を止めてはシャッターを切っていました。

 この鐘楼堂は、徳川綱吉の厄年にあたった貞享3年(1686年)に、厄除けのため桂昌院が寄進して建立されたもので、「厄除けの鐘」として訪れた人達が代わる代わるつき続ける鐘の音が途切れることなく響いていました。

 先述したとおり、桂昌院は善峯寺の現存する多くの伽藍を寄進して、善峯寺の復興に尽力しました。



 ちょうど見頃となっていた、鐘楼堂脇の大モミジ。
 鮮やかな色付きの茂み越しに、麓の市街地が一望できました。

 この見晴らしの良さも、善峯寺拝観の魅力。
 晩秋のこの時期、紅葉と組み合わさった素晴らしい展望で、多くの人を魅了します。



 日の光を浴びて、木自体が燃えさかるかのようにその枝を枝垂れ掛けてくるモミジの大木は、実に見応えがありますね!

 紅の葉と黄の葉とが重なり合って演出する、絶妙な色合いの素晴らしさにも、目を奪われます。



 紅葉ではありませんが、善峯寺を代表する見所でもある、遊龍の松(ゆうりゅうのまつ)。
 樹齢600年以上に及ぶ五葉松で、幹が水平方向へと分かれて伸びていて、その長さは現在、実に約40mに及んでいます!

 遊龍の松は、国指定天然記念物です。



 善峯寺を開山した源算上人の廟所である開山堂への順路。
 この順路から開山堂へかけての間にも、素晴らしい眺望が開けています♪

 鮮やかな南天の実る季節でもありますね。



 順路から見て、開山堂の背後にも見事なモミジの木が。
 このモミジも、見頃の盛りを迎えていました^^

 善峯寺の伽藍には、このような大きなモミジの木が必ず1本はあるようですね。



 広い境内を順路に沿って1つ進むたびに、行く手に素敵な景色が現れる善峯寺です♪
 こちらの大木は黄色に色付き、光を浴びて正に黄金色となって輝いています!

 思わず見とれてしまうような美しい敷きモミジとなった順路を進んだ先には、善峯寺を守護するために祀られた鎮守社や、桂昌院の遺髪を納めた廟所があります。



 鮮やかさと優美さとで、善峯寺随一と私が感じた、釈迦堂の紅葉。

 塀から湧き上がるような躍動感と、青空との美しいコントラストが映える見事な紅の輝きの凄まじさに、10分は見とれていたでしょうか!
 階段とお堂という、変化のある素敵な構図も加わって、立ち止まった足が中々動きませんでしたw



 階段の上からの眺めも、これまでの順路同様に「素晴らしい!」の一言に尽きます。

 階段は少し急なので、毘沙門堂での「惨事」を繰り返さぬよう、足許には充分気を付け、細心の注意を払って撮影に臨みました;



 まるで謀っているかのように(謀っているのかな?)、心憎いアングルを演出する枝振りです!

 とにかくシャッターを切っては風景に見とれ、少しアングルをずらしてはまたシャッターを切っては見とれ…のエンドレス。。。
 呆れる位の枚数をここで撮影していました(^^;)



 遮る雲一つ見当たらない、抜けるような青空。

 逆光に透ける紅葉には目がない私にとっては、息の根を止められたに等しい絶景でした!



 見頃を過ぎて枯れ色を纏い始めた木の葉も、日射のマジックで黄を帯びた橙でもって最後の見せ場を彩っているような、実に美しい風景。
 善峯寺拝観の魅力が凝縮された眺めです!



 釈迦堂との取り合わせも、本当に様になりますね^^
 清楚なお堂と華やかな紅葉、明るい日射しと手水舎の影…との対比が素敵な眺めでした。



 一風変わった趣向であった、釈迦堂の手水舎。
 柄杓類は竹製。
 流石に筍の産地でもあり、竹藪の景観も素敵な洛西に位置するだけのことはあります!



 山腹という、平地に乏しい善峯寺の境内にあって、ここ釈迦堂の敷地は例外的に広々としていました。

 画像クリックで、大きな画像が別ウィンドウで開きます。

 左端に、奥之院である薬師堂への順路が見えています。



 釈迦堂に上がって、先程の見事なモミジも眺めます。
 思った以上の見事な枝振りに、感嘆しました!

 釈迦堂の本尊釈迦如来には、すぐ脇まで近付いて拝観できることにも驚きました。



 一体しか写っていませんが;、両端に狛犬が控える、薬師堂への順路の入口。
 この入口も、広々とした幅となっています。

 綺麗な紅葉を横目に、順路を更に進みます。



 薬師堂への順路は、グングン高度を上げていきます!

 木々の間に埋もれるように、善峯寺境内の伽藍の屋根が、重なるように眺められるのもまた、壮観ですね^^

 一番手前の屋根が、先程まで滞在していた釈迦堂のもの。
 見事な紅葉を披露していたモミジの木も、その見栄えの良さを証明している眺めです。



 途中にあった分かれ道で、どうやら薬師堂からの帰路へと入ってしまった模様…。
 少しの間歩いて気付き、すぐ引き返しましたが、その引き返した地点から見えた、色鮮やかな紅葉。

 杉等の常緑樹の木立に覆われた、少し薄暗い順路から、茂みの隙間に見えた眩しい程の輝きに満ちた紅葉の鮮やかなインパクトに、ここでも足止めを喰らって、道往く人々が皆こちらへ向かって歩いてくることに気付いたのでした;



 誤って入ってしまった帰路と順路との合流地点附近にあった、青蓮の滝。
 こちらも素敵な紅葉スポットとなっています。

 ちょうど紅葉の色付きが、日向と日陰に二分される様子に惹かれる人も多かったです。

 再び本来の順路へ戻り、境内最高所にある、薬師堂へと向かって歩を進めます。



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