時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

長崎&太良(佐賀)周遊の記-14~長崎本線普通列車の旅 長崎→(諫早)→肥前大浦

2012-12-03 07:03:55 | 九州/日本
 長崎に別れを告げて、次の目的地である、佐賀県の太良町へと出発します。

 目指す地の最寄駅は、普通列車しか停車しない、小さな無人駅…列車の到着時刻を宿に伝えて、迎えに来ていただきました。

 長崎本線は、長崎の次の駅、浦上を過ぎると、特急や快速等は山中をトンネルで貫く新線を経由して諫早へと向かいますが、普通列車は新線を経由するものの他に、昔からの集落を結んだ後で大村湾沿いの風光明媚な景色の中を走る旧線を経由します。

 せっかくの機会なので、途中の諫早までは、この景色の良い旧線をのんびり楽しんで、諫早から別の普通列車に乗り換え、宿への最寄駅である肥前大浦へと赴くことにしました。

 <長崎→肥前大浦>(新線経由)

 <浦上→喜々津>(旧線経由)
 (リンク先地図画面の左側「ルート一覧」の上から二番目にある「JR長崎本線 23分」のルート表示の上にポインタを置くと、新線経由のルートも表示されて、旧線と新線のルートを比較できます)

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 午後の長崎駅構内。
 前日到着したこの駅から、今度は旅立ちます!

 ご覧のとおり、長崎駅は線路も尽きる文字どおりのターミナル、当然ながら、旅立ちも「ゼロ」からのスタートです^^



 15時10分の普通列車で、諫早へと向かいます。
 「長与(ながよ)圣由」の表示が、旧線経由です。



 15時10分の普通列車が発車する、1番線のホームです。
 2両編成の列車が入線するにしては、長大過ぎるホームです;

 隣の2番線は、更に左端枠外奥(改札口方向)へずっと続いています。
 今では、特急でもこのホーム長をフルに使う列車はなくなりました。。。

 持てる能力を持て余している、ガランとしたホーム…かつて長大編成の長距離列車(東京や関西からの直通列車等)が発着した名残りの雰囲気が、少し切ないですね(´-`)



 長崎を出発して25分位経過した頃から、ディーゼル列車(旧線は非電化です)は、大村湾に沿った区間へと差し掛かりました。

 午後の眩い陽光でとても明るい青天を映した、紺碧の海が車窓に広がります!



 傾斜地が海岸まで迫る地形で、車窓の景色も変化に富んでいて、様々な海の見える風景を楽しめます♪

 先程の開けた明るい眺めから少し走ると、今度はこのような、少し密やかな雰囲気も感じる入江の景色となります。
 この入江は、背後の木々の緑を映したような深いエメラルドグリーン…色の変化も鮮やかで、見とれてしまいます。



 再び、対岸との間に広々と碧い海原が広がる、風光明媚な風景に。

 晴れた午後の穏やかな眺めは、本当に心和みます。



 細かなさざ波…目まぐるしく変化する海面の様子にも魅せられます!

 連なるように重なる陸地も、実に美しい風景です^^



 貝か何かを採っているのでしょうか…きっと美味しいのでしょうね^^



 対岸のように見えている所の海沿いを、私の乗っているこの列車は走ってきました。

 静かな碧い海の穏やかな風景を、たっぷりと楽しませてもらいました。

 海の見える景色はおよそ10分程だったでしょうか…あと10分と少しで諫早に着きます。



 長崎から所要47分、15時57分に諫早へ到着しました。

 この列車は諫早からハウステンボス方面へと向かう大村線に入るため、ここ諫早で後から到着する長崎本線の普通列車に乗り換えます。



 諫早の駅名標には、「諫早のんのこ節」の踊りが描かれています。

 諫早まで乗ってきた列車は諫早から岩松へと向かい、乗り換えて乗車する列車は東諌早へと向かいます。



 諫早に到着して8分後の16時5分、諫早まで乗車した長崎15時10分発の列車の22分後、15時32分に長崎を出発した鳥栖(とす)行の普通列車が入線してきました。

 この列車は新線経由、普通列車同士でも長崎では22分の差が諫早では8分差…新線を建設した理由が良く分かります。



 接続列車同士の揃い踏み。
 左の白い柵を取り払ってこのホームを広げれば、一々階段を使わずに乗り換えできそうに思えるのですが。。。

 長崎から乗ってきた左の列車は12分停車して16時9分に、諫早から乗車する右側の列車は14分停車して16時19分に、それぞれ発車しました。



 長崎本線は、諫早を出ると今度は、諫早湾越しに雲仙を、車窓から望むことができます。
 16時を過ぎて西に傾きつつも未だ明るさを失っていない初夏の日射しに明るく映える山と海の、雄大なパノラマです♪



 やがて北へと向きを変えて雲仙にも別れを告げると、間もなくこの日の宿への最寄駅である、肥前大浦に到着しました。

 時刻は17時2分、諫早から43分、長崎から諫早乗り換えで1時間52分の、普通列車の旅でした。

 この辺りは長崎本線で最も乗降客が少ない区間、この列車の乗降も数人程度でした;
 諫早からこの駅への列車は1日9本、特に7時54分の列車の次は13時17分…実に5時間23分もの間、普通列車がありません!
 (通過する特急は1時間に1本~2本程度走っています)



 列車はすぐに、鹿児島本線から分岐する長崎本線の起点である、鳥栖へ向けて発車していきました。
 この列車で鳥栖まで行くには、あと1時間41分かかります。

 何だか、画像の映りが変ですね…原因は分かりません;



 列車が出て行くと、人っ子一人いなくなった肥前大浦のホームにある駅名標。
 この駅名標のとおり、竹崎ガニが名物の土地です!



 駅名標より目立っていた、駅名標よりも遥かに大きな看板w

 私がこの駅で下車した狙いも、モチロンお分かりのことと思います(^^;



 ホームから続く階段を下りて線路をくぐると、可愛らしい駅舎がお出迎えしてくれます。

 無人駅ですが、花の植わったプランタや生け花が置かれたり、と、地元の方々によって綺麗に保たれています^^

 駅前には、既に宿の方が車で待機していらっしゃいました。
 車に乗り込み、この日のお宿まで10分少々。
 頭の中は、カニでいっぱいでしたw



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2012-12-03 14:17:53
人間は時間短縮を目指すばかり、こんな美しい景色を愛でる時間も失ってしまったのかと思うと、ちょっと残念ですね。
こういう美しさを享受できるのは、時間に少しずつ余裕を持つことを知る人だけなのですね。
かく言う私も、旅先で急ぎ足で歩きすぎて、肝心なものを見落としてしまうことがしばしば。
小さな駅舎に似合わないぐらいの立派な自販機。
こういうところに来たら、店先座るおばあちゃんがその地のアクセントで温かく迎えてくれるようなお店で、冷たい飲み物を買いたいですね。
お迎えの車にも蟹の匂いが染み付いていたのではないでしょうか。
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タヌ子さん。 (taろう)
2012-12-03 20:03:54
世の中全体がどんどん加速度がついてスピードが重視され、それについてこられないものは無価値として切り捨てられる風潮に染まりつつあると、哀しく実感するこの頃です><
のんびりと景色を楽しむなどということは、貴重な時間を惜しげもなく費やす必要がある、ある意味今日最も贅沢な行動なのかもしれませんね。
ローカルな普通列車のゆっくり旅では、美しい車窓風景に加えて、その土地の方々の言葉や生活の一端をも垣間見ることができ、疾風の如く特急で通り過ぎる旅とは全く異なる体験ができました^^
悲しいことに、地方は過疎化によって昔ながらの小さなお店は維持が困難なのが現実です。。。
確かにこの時、私の頭蓋骨の内側は既に蟹味噌化していたかもしれませんw
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Unknown (プー太郎)
2012-12-06 00:50:12
taろうさんと同じように、長崎駅のゼロからのスタートに立ったことがあります。その時、ずいぶん長いホームだなっと不思議に思ったのですが長距離列車の名残りだったのですね。これで納得しました。
地方から都心へ人口が移ってから久しい年月がたち、そろそろ都会から地方への逆行のうごきが見えてきているよう思っていたのですが地方の過疎化はまだまだすすんでいるのですね。
蟹ミソは筋子の次に好きなものです!

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プー太郎さん。 (taろう)
2012-12-06 06:42:47
長崎駅から本州方面への長距離列車が姿を消して久しいですが、ホームに立つと、不思議と未だに往事の面影や雰囲気をそこここに感じられる、旅情豊かな駅だと思います。
都市部特に東京への集中と地方の疲弊、過疎化の趨勢は、近年一層加速していると感じます。
昔ながらの商店街が未だに存在、車なしでも生活できる、福祉の充実等、高齢者にとっても都市の方が住み易くなっている一面もあります。
魚貝は身だけでなく、臓物や卵まで、全てを美味しくいただけますよね!
私も蟹味噌や魚卵には目がなくて、ダイエットは永久に無理そうです。。。
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