高遠 夜日記

高遠夜です。映画、海外ドラマ、声優さん好き。吹き替えは本職の声優さんにやらせろ!(主張)

アフター・ウェディング

2010-06-07 20:20:55 | MOVIEア行
監督: スザンネ・ビア
製作: シセ・グラム・ヨルゲンセン
製作総指揮: ペーター・オールベック・イェンセン
     ペーター・ガルデ
原案: スザンネ・ビア
   アナス・トーマス・イェンセン
脚本: アナス・トーマス・イェンセン
撮影: モーテン・ソーボー
美術: ソーレン・シェア
衣装: マノン・ラスムッセン
音楽: ヨハン・セーデルクヴィスト

=キャスト=
マッツ・ミケルセン (ヤコブ)
ロルフ・ラッセゴード(ヨルゲン)
シセ・バベット・クヌッセン (ヘレネ)
スティーネ・フィッシャー・クリステンセン (アナ)
クリスチャン・タフドルップ (クリスチャン)
フレデリック・グリッツ・アーンスト(マーティン)
クリスチャン・グリッツ・アーンスト (モートン)
イーダ・ドゥインガー (アネッテ)

=ストーリー=
インドで孤児たちの救援事業に従事するデンマーク人、ヤコブ。
運営している学校の財政難に頭を悩ますヤコブのもとに、デンマークの実業家ヨルゲンから巨額の資金援助の申し出が舞い込む。
そして面会したいというヨルゲンの求めに応じて、久々に故郷デンマークへと戻ったヤコブ。
面談を無事終えたヤコブは、ヨルゲンから週末に行われる娘アナの結婚式に強引に招待され、断り切れずに出席することに。
ところが、そこに待っていたのは思いがけない人との再会、そしてさらなる衝撃的な事実だった。あまりのことに激しく動揺するヤコブだったが…。


ネタバレしています。未見の方はご注意ください。


















「しあわせな孤独」でのあまりの感動にスザンネ・ビア監督作品の虜になっております。
そんでもって「アフター・ウェディング」鑑賞。
こちらもYahoo映画ではかなりの高評価ですね。
群像劇のような雰囲気は「しあわせな孤独」でも感じました。
今回もどの人物にも感情移入が可能です。

ヨルゲンは妻のかつての恋人であり、娘のアナの実の父であるヤコブを探し出し、すべてを彼に託そうとする。
それはもはや彼の命が途絶えようとしているから。
愛する家族を、彼になぜ渡そうとしているのか理解不能だったんですが、ヘレネが見つけた痛み止めで彼の真意が見えました。

ヨルゲンの悲痛な決意。
悲しい決断でした。

誕生日の日のパーティでのスピーチで、彼がどれだけヘレネを愛しているかがわかります。
すばらしいスピーチでした。
そのあとに死の恐怖で泣き叫ぶシーンがまたリアル。
必死でなだめるヘレネも彼と同じように辛かったでしょうね。

マッツ演じるヤコブも、複雑な役でした。
インドで子供たちのために活動していて、デンマークに出資を求めにきたらまさかの実の娘の存在を知ることに。
結婚したばかりの娘は、なんだか実の父に夢中になります。
ヨルゲンはそんなヤコブたちを怒るでもなく見ているわけです。
何か裏があるんじゃないかと、疑うのも無理はない。
でも彼にとっては苦渋の決断をすることになります。


ぶっちゃけ途中からヨルゲン中心で見てしまいます。
マッツとヨルゲン役のロルフ・ラッセゴードの二人の男たち話にも見えますが、ヘレネと娘のアナも、すばらしいです。
アナがヨルゲンの死期が近いことを知ったときの泣きつくシーンが感動的です。
血の繋がりはなくても、彼は生まれたときからアナの父なんですよね。
アナにとっても長年大事に育ててくれた大事な父であるのは変わらないんですよね。
すごく泣けてきました。




映像は瞳のアップを多用しており、登場人物の心情をそこからかいま見ることができますね。
手持ちカメラなのかな?
そんな映像も効果的です。

あとは監督の「ある愛の風景」を観たいですね。
ハリウッドリメイク「マイ・ブラザー」を観る前に!
予告を見る限りでは、ちょっとハードなシーンもありそうなんですよね~




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