2月も終わりに近づき、香港は暖かくなってきて短い春を迎えています。
ところで先日、ゴールドコーストに行って来ました。
といっても、美しい砂浜が続くオーストラリアのゴールドコーストでもなく、アフリカの西海岸でもありません。
香港にもゴールドコーストがあるのです。
漢字ではそのまま、「黄金海岸」と書きます。
香港のゴールドコースト(以下黄金海岸)は、新界地区の西側、屯門に程近い海岸線にあります。
海を挟んで対岸はランタオ島で、香港国際空港が見えます。
で、香港黄金海岸には何があるかというと、香港では数少ないビーチリゾートという触れ込みですが、
香港には少ないリゾートスタイルのホテル1軒とショッピングモール、そして長さ約1キロのビーチがある、
というぐらいで、「リゾート」と言うには少々小ぢんまりしています。
それでも、香港中心部の喧騒・雑踏とは無縁の、香港の癒しのビーチリゾートということで、
週末などには多くの香港人が訪れる場所となっています。
■黄金海岸をめざす
わたくし、new-beatleが住む荃灣(Tsuen Wan)から黄金海岸に向かうには、屯門方面へ向かうバスへ乗り込みます。
バスは荃灣・如心広場のバスターミナルから53番のバスに乗り、黄金海岸商場バス停で途中下車します。
53番バスは荃灣を出発をして、汀九橋の下をくぐり、深井の街を抜けて海岸沿いをひたすら走り続けます。
このあたりでは、小さな海沿いの村といくつも連なる砂浜、そして沖に行き交うたくさんの船が車窓から見え、
バス移動も楽しくなります。
香港は都会の中心部からほんの少し郊外に行くと、このような景色を見ることができます。
途中、大欖涌という湖がある近くをバスが通っていたとき、バスは急に停車しました。
なんと道路の真ん中に水牛たちがいました!
ノシノシ…と、水牛たちはゆっくりと道路を渡っていきます。
香港の郊外で水牛をたまに見かけることはありましたが、こんな車の通りがそれなりにある道路にまで
出現するとは思いませんでした。
大都会・香港の意外な一面を見た気がしました。
そんなこんなで荃灣を出発して30分後、黄金海岸商場バス停に到着。
■黄金海岸購物商場(ゴールドコーストショッピングモール)
バスを降りると、すぐ目の前に香港ゴールドコーストの入り口があります。
中に入ると、ちょっとしたリゾート的な雰囲気があります。
黄金海岸商場の噴水。
ショッピングモールを抜けると、多くのヨット・クルーザーが停泊するヨットハーバーがあって、
そのヨットハーバー沿いに、ゴールドコースト・モンマルトル(黄金蒙馬特)とよばれる通りがあります。
ここは、パリのモンマルトルをイメージして作られたという、アマチュア・アーティストたちが小さな
屋台を出して、自分たちの作品を販売している場所です。
雑貨、アクセサリー、小物類や似顔絵描きなど、たくさんの店が並んでいます。
パリのモンマルトルとはまったく別物ですが、香港黄金海岸で一番人が集まる場所でもあります。
子供たちが中国伝統芸を練習中。
皿回し。
この子はすました顔して中国駒をまわし中。
店の子供がお客の子供をしっかり教育中。
定番の似顔絵描き。
小物作りにも参加できます。
ヨットハーバー。
ショッピングモール内には10軒ほどの各国料理のレストランがあります。
ほとんどの店がオープンテラスを設けていて、欧米人を中心にビールやワインを片手に談笑する姿が見られます。
ダダをこねる子供。一方親はテラスで優雅に食事中です。
楽しそう。
お腹がすいたので、レストランでご飯を食べることにしました。
ケバブ・インド料理の「Ebeneezers Kebabs and Pizzeria」という店で、ケバブを食べました。
たまに食べるとうまい、ケバブ。
お腹を満たして、再びゴールドコースト・モンマルトルを歩きました。
右に見える建物は、香港ゴールドコーストのリゾート型ホテル、ゴールドコーストホテル(黄金海岸酒店)です。
ゴールドコースト・モンマルトルを抜けて、ゴールドコーストホテル方向へ細い道を歩いて行きました。
ゴールドコーストホテル前。
■黄金海岸泳灘(ゴールドコースト・ビーチ)と黄金イルカ像
ゴールドコーストホテルを通り過ぎると、目の前に砂浜が見えてきました。
ここが、ゴールドコースト・ビーチです。
今はまだ海水浴の時期ではありませんが、夏になると多くの海水浴客でにぎわいます。
この日もビーチから見える夕日を眺めに、たくさんの人たちがいました。
香港では至るところで結婚アルバム用撮影を行っているのを見かける。
楽しそうにビーチバレー。
長く続く砂浜。
沈む夕日。
砂浜を歩いていると、イルカの標識が「こっち。」と指差していました。
何かわからないけど、とりあえず指差す方へ歩いてきました。
イルカのゴミ箱。口からゴミを捨てます。
またイルカが指差しています。
その方向に従い、さらに歩いていきます。
歩くこと約10分。
目の前に黄金の巨大なイルカの像が見えてきました。
ここは、ゴールドコーストイルカ公園(黄金海岸海豚広場)と呼ばれる場所でした。
3匹の黄金イルカ像は、平和・自由・幸福を表しているとのことです。
で、なぜイルカなのかというと、このゴールドコースト沖の海は、ピンクイルカの生息地なのです。
以前、ランタオ島の大澳歩きをしたときに、ボートでピンクイルカ・ウォッチングに参加しました。
大澳歩き記事→ http://blog.goo.ne.jp/new-beatle1978/e/39f810efa9d2d037d00bb14d313a8297
生息数が激減しているピンクイルカ。
この像には、ピンクイルカを大切に守っていこうという香港の人たちの願いも込められているのではないでしょうか。
夕日に映えるイルカ像。
ここから見える沈みかける夕日は格別でした。
再びゴールドコースト・ショッピングモールへ戻ったときにはすっかり日も暮れていました。
それでもまだまだショッピングモールはたくさんの人でにぎわっています。
ゴールドコーストのにぎやかな夜はこれからです。
(終わり)
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