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経験したことがないようなすごいことが起こりました。
ずいぶん、前のことですが。
雨がすごく降ったんです。
ものすごく、ザーザー。
客室係より報告がありました。
お湯が出ない。温泉がでない、っと。
なんだろうと思い、お風呂に行くと、報告の通り温泉が出ない。
カランを回してもお湯が出てこない。
こんな事はないのに、なんだろう？
温泉の源泉が入ってくるパイプが山手にあるので、その大元を雨の中見に行きました。
山手をちょっと上ったところに、その源泉の集まる場所があります。
その場所に到着した瞬間、お湯の出ない理由がわかりました。
見た瞬間、あっけに取られました。
こんな事が起こ得るのか？
なんと、源泉から出ているすべての配管が、土砂崩れで流されているではありませんか。
配管が全て引っこ抜かれ、土砂と一緒に流されている。
こんな光景、見たことがありません。
季節は夏。ほぼ、満室の状態でこのトラブル。
水道屋さんに電話して直ぐ来てもらうように段取りをしましたが、夕方になってしまうとのこと。
それから直し始めて、どうなのるのかやってみないとわからない、といいます。
温泉宿で温泉が全て全滅では、話にならない。
急遽お客様へ説明し、最寄りの日帰り温泉施設へ送迎することにしました。
もちろん、費用は全て旅館負担です。
水道屋さんが、がんばって夜通し修理にあたり、翌朝にはお風呂が入れるようになっていました。
なんとも有難いことです。
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