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防音業界の警鐘をユーザーに伝える

本業のウェブサイトだけでは伝えることができない防音情報やウェブページのDIY構築についてランダムに投稿します。

通販サイトの防音材

2020-02-06 08:19:25 | 防音情報
一般的に通販サイトは、専門業者から暖簾分けを受けていない限り、素人です。ただ製品を販売しているだけです。
私のウェブサイトのマネをして「防音相談ページ」を作っている業者が増えましたが、中身はないです。ただ、製品を紹介するだけです。
なんの保証もありません。販売している防音材は大手メーカーの市販品です。

ユーザーは自己責任で購入することになります。見れば分かると思いますが、類似した製品が10種類以上もあるような販売サイトに専門的かつ的確なアドバイスが出来ると思いますか?

本当に費用対効果を考えれば、お勧め製品は数種類になると思います。沢山あっても迷うだけです。
ただし、カーペットのようなインテリア製品は沢山あったほうが便利です。
ネット社会は便利ですが、一方で誇大広告や無断流用サイトが増えますので、キーワード検索の信頼度は低下します。

防音材は費用対効果だけでなく、施工要領が重要です。これを間違えると想定される性能が発揮できません。
*施工手順を間違えても効果は半減します。

DIYであっても、正しい防音材を選択して、正しい施工要領で作業すれば必ず防音効果は向上します。

マンションの生活騒音対策

2020-01-28 09:27:09 | 防音情報
最近の分譲マンションも相変わらず床の振動騒音対策は施されていません。
*小さな子供の小走り音すら響きます。

使用されている遮音フローリングLL45は、あくまで軽量音を少し和らげる程度のものです。子供が走り回る音には無力です。
重量音の遮断性能は、床スラブの厚さと剛性、二重床などの遮音性、壁際での絶縁性などの総合的な仕様で決まります。

また、現在の二重床は構造的な弱点があり、重量音対策には適していない製品です。

このような事情からも、生活騒音が気になる人や無神経な人はマンション生活には不向きです。加害者にも被害者にもなり得るからです。マンションは、あくまで賃貸または仕事用として活用するのが妥当でしょう。

終の棲家としては難しいかもしれませんが、居住者のマナーが良ければ可能であるという程度にお考え下さい。
コンクリート構造だから遮音性は高いと思いこむと、失望することが多いです。

基本的に最近の分譲マンションも床などの生活騒音対策は不十分ですので、これを前提にして自己責任で判断すべきです。

合成樹脂の遮音材の価格改定

2020-01-07 07:54:34 | 防音情報
新年早々、イランと米国の紛争ニュースなどが飛び込んできたが、これは防音材メーカーにも大きな懸念材料になりそうです。
それは、多くの防音材の材料が石油製品だからです。

その代表格が合成樹脂です。主に遮音ゴム、アスファルトシートなどです。一般的な梱包材やビニール製品なども石油価格が高騰すれば単価が上がります。
そのタイミングは備蓄が少なくなった頃と思われますが、今までの経験では概ね4ヶ月から6ヶ月後です。

そうすると、早くて5月頃に価格改定が起きるリスクがありそうです。昨年、6月に重量便の送料が大幅に値上がりまして、かなり防音材納品に影響が出ました。
特に小規模な現場やDIY資材の注文が減りました。たぶん、通販業者にも影響があったと思います。

一方、大規模な現場は、防音材の数量が非常に多いので、仮に単価が50円程度値上がりしても、概ね10万円以上差額が発生します。
もし、910×910サイズの遮音材単価が100円値上がりすると、概ね20万円以上の差額が出ます。

今までの既製品の防音材単価を見ると、一挙に200円以上値上がりすることもありましたので、結構影響が出ます。
今後の石油価格などの値動きに目が離せません。

○○万円で出来る木造防音室という宣伝

2019-12-26 07:23:59 | 防音情報
ときどき、楽器防音室(木造)が約6帖なら約100万円で出来るなどという専門業者の宣伝ページを見かけることがありますが、このような宣伝を前面に出している専門業者は、実はプロではありません。

本当のプロは、そのような無意味な宣伝はしないのです。

使用する楽器や建物構造、遮音性能などによって費用はバラバラです。単価も違います。
部屋の広さだけで概算を提示しても無意味です。

むしろ、具体的な構造と壁面の面積に対して、D-50ならこの程度の概算で可能ですというモデルならば意味があります。

それと大半の専門業者が提示するD値(遮音性能)は空気伝播音の遮断性能を示しており、グランドピアノやチェロなどの床の固体音遮断性能を示しているわけではありませんので、D値だけが大きくても、戸外や隣室に床を介して音漏れが目立つ木造防音室というのが沢山あります。

値段とD値だけで判断するのは要注意です。
専門業者を選ぶなら、ウェブサイトの実績と具体的な方法論を記載していることを、しっかりチェックする必要があります。

木造防音室なら専門業者でなくても出来る

2019-12-05 07:45:40 | 防音情報
木造の防音室と聞くと、非常に事例が少なくて難しいイメージがあると思います。

実際は、適正な防音設計と防音材があれば、地元の工務店でも施工できます。
無理に専門業者に工事を依頼する必要はないです。

むしろ、木造に慣れている誠実な建築会社に依頼すれば、新築木造の場合は安心です。

新築住宅には基本的に10年以上の新築保証があり、木造に慣れていない専門業者に防音工事を依頼して既存構造を台無しにすると、この保証が受けられなくなります。

ですから、新築木造の場合は、必ず新築業者に事前に確認することが不可欠です。

普通の工務店でも施工できるように、防音設計書や防音材を納品してくれる専門家を探したほうがうまく行きます。

それに、新築業者に防音工事を一緒に依頼したほうが安くなります。