アンドレア・ロスト ファンのブログ

2014年の暮れに、カラオケ・筋トレに目覚めました。
それらのことを中心に書いていきたい。

「蝶々夫人」感想

2014年07月02日 | オペラ
藤原歌劇団の公演を観る前に、二期会公演の映像を観てしまったので
どうしても、二つを比較してしまうことになります。

演出というか、舞台は藤原歌劇団の方がお金がかかっている印象です。
第1幕では、その差がはっきりみられます。
たとえば、登場する女性の人数。
二期会の方は、藤原歌劇団の半分ほどでした。
大変華やかな舞台でした。


第2幕では、二期会の舞台の方が
蝶々さんの心情を表現するのに合っている感じを受けました。
ハミングコーラスが始まるや直ちに蝶々さんの姿がシルエットになる演出も好きです。
対して藤原の方は、障子に穴を開けるのに時間をかけすぎ。
シルエットになるのも最後だけ少し...


細かいことですが、藤原の蝶々さんはロザリオを身につけていませんでしたね。
終幕後、ロザリオをつけていたのか?関係者に尋ねたのですが、だれも答えられませんでした。
ネットで見つけたゲネプロの写真では、つけていませんでした。
でも調べてみたら、プロテスタント信徒はロザリオは通常身につけないそうですね。
ピンカートンは、米国人なのでプロテスタントの可能性が高い。
だとすれば、蝶々さんがロザリオを身につけないのも納得できますが
キリスト教徒でない人間が見た場合、やはりロザリオはわかり易いですよね。
そうそう、二期会の舞台では柱にも十字架が飾られていましたね。


出演者の演技も、違いがたくさんありました。
一番ハッキリしているのは「ある晴れた日に」を歌う蝶々さん!
最初正座、次に膝立ち、そして立位...
感心しました。
高まる蝶々さんの感情を表現しているとともに
歌の盛り上がりとも同期しているよう。


それから、自害の場面。
屏風の裏で自刃し、ピンカートンの声が聞こえると
立ち上がり屏風を倒し、そして崩れて...
というちょっと凝った演出が藤原歌劇団。
早まったね、蝶々さんという感じ?

自害の場面は、昔見た栗山民也さんの演出が一番好きです。
シンプルだが、音楽と動きがピッタリあっていて感動的でした。


蝶々さんを歌った佐藤康子さん!
第1幕の二重唱、やや盛り上がりに欠けたように感じたのは私だけ???
しかし、第2幕では「ある晴れた日に」をはじめ、期待に十分応えてくれました。

ステファノ・セッコの歌唱も大変よかったです。
さらば愛の巣」最高でした!
あそこで、ブラボーと声を掛けられないのが惜しいくらい。
容姿も決まってました。
もう少し身長があればもっと良いのですが...


第2幕の「手紙の二重唱」、字幕を見ていました。
おもわず、涙ぐみました。
ハミング・コーラスのメロディにのせて...
このオペラで、一番好きな曲になってしまいました。
蝶々さんの心理が変化していくさまもすごいですね。


総合して比較してみるとほぼ互角、といったところでしょうか。
とすれば、二期会公演のほうがコストパフォーマンスで勝ち。
NHKへの放映権料で、安くできたのでしょうか?


新国立劇場へ

2014年07月02日 | オペラ
MLBの試合終了後、軽く昼食をすませ外を見たら、雨も降っていない。
ということで、初台へ。

午後2時半ころ、新国立劇場に到着。

当日券は、十分にあった。
もしなかったら、新国立劇場情報センターに行って
アンドレア・ロストが出演したビデオを鑑賞するつもりでした。

席は3階正面、悪くはない。
隣の席に座った女性客二人組が大きい声でおしゃべり、
ホールが暗転するまで止まらない...

感想は次の記事で。