何となく調べていたら。。。(・・;
これ。
えっと、モリブデンの特性を見ながら思い出したのが鉛筆の芯だった。
んで鉛筆の芯と言えば黒鉛。
黒鉛 = グラファイト ですな。(・・
Wikipedia で二硫化モリブデンとグラファイトを見比べると、グラファイトの項で二硫化モリブデンに近い特性があるとあります。
んで、二硫化モリブデンは比重が105弱に対してグラファイトは2強。
オイルの比重が0.8強なので、オイルに対してグラファイトは約3倍程度の比重になります。
潤滑性能で見ると二硫化モリブデンの方が上とあるのですが、この比重の差は非常に大きく、オイル中に浮遊する割合を考えるとき、グラファイトは決して悪くない選択肢に見えます。
それにモース硬度や潤滑剤としての特性が二硫化モリブデンに近いので、金額的にも安価なのを考えれば良いかもしれないですね。
さらに、既に販売停止しているSUMICOの添加剤製品の中で二硫化モリブデンとグラファイトの両方を配合している物が結構あった。w
先ほどの比重の関係で沈殿し易い二硫化モリブデンと比較的軽いグラファイトを混合して使えば、モリブデン比率を下げつつ能力も保てる感じかと。
よくよく検索してみれば、世界的に見ればモリブデンとグラファイトの混合添加は結構ありました。(^w^;
エルフのALLEZ(アレ)もそのひとつで、誤差の様な僅かな差ですが燃費とノイズ低減に効果があると明示されてます。
んで、グラファイトが混合されている製品は洋物では大体くたびれたエンジン用みたいなイメージがあるらしい。
理由はすり減ったメタルやシリンダーなど、隙間に入り傷を埋めて緩衝材のように機能する特性を見込んでの事だろうと思う。
実際に二硫化モリブデンやグラファイトは個体潤滑剤としても使えるので隙間を埋めつつ、衝撃の力も粉体で分散する形でノイズ低減に貢献したり。かな?
ついでに、グラファイトの項で二硫化モリブデンとグラファイト、そこに窒化ホウ素も並んで紹介されているので、やっぱりルート産業のパワーミルクに興味は尽きない。
■ 2022/09/08 文中の取り消し線部分を訂正
■ 2022/09/17 追記
鉛筆の芯を粉砕してエンジンオイルに混ぜてみました。(エンジンに投入はしてませんw)色が真っ黒になり、1日放置するとやはり微細粉末化できていない塊は沈殿しています。そして実際にエンジンに加わるだろう揺れを軽く与えてから沈殿物を残すように別容器へ注ぎます。残った沈殿物はやはりブツブツとした突起が見られ、厚い層になっているのが見て取れます。その沈殿物が残った容器を傾けても沈殿物は動かなかったのでヘラでいじってみると、何と言うか、膜が張ったように周囲の沈殿物も連れて引きずってます。オイルの成分と化学反応してこんな物が生成されたのかと疑問を持ちましたが、実際は鉛筆の芯を形成する際の樹脂が溶けて生成された物だと分かりました。もし鉛筆の芯をオイルの添加剤として転用するなら、今回の実験のように沈殿物を分離して上澄みだけを使うのが良いみたいです。w
ついでに。グラファイトは水分と反応して能力を発揮するそうで、オイル中の水分を吸い込んで能力が維持されるっぽい。
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