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Les Quatre Boutique Blog 03

QUATRE ILLUSTRATION [Kazushi Ryoguchi] Blog

DEVO

2011-07-14 11:14:43 | Quatre Music

1980年代の初頭、中学-高校時代は洋楽一色だった私。当時すでにスローターハウスやブーツィーズなどの京都の主要中古レコード店や、十字屋三条店やリバーサイドといった輸入盤を取り扱うお店をハシゴしていた音楽少年でした。烏丸高辻の五条警察前に、京都で初めてのタワーレコードがオープンする大学時代までは、まさにこんなお店を巡って、好きなレコードを買い集めていました。
時代的にもアナログ盤からCDへの移り変りの時期でもあり、今では覚えている人も少ないであろう、それまでのLP用の店内什器に陳列するための、縦長のCD用の紙ケースも懐かしく、円熟したMTV効果も相まって今思い出してもワクワクするような時代です。
高校時代の中期くらいからはジャズにも興味が広がりましたが、当時もっとも好きだったのがエレクトリックな要素が含まれた音楽で、その代表的なアーティストが常に斬新だったDEVOでした。同じく高校時代に愛聴していたクラフトワークやトレヴァー・ホーンのZTT系、トーマス・ドルビーやスクリッティ・ポリッティ等と比較しても、ヴィジュアル面で常に新鮮だったDEVOはまさに特別な存在で、彼らのアイコンでもあるエナジードーム(赤い段々帽子)やボギーボーイ(写真のジャケットに写っているメガネをかけた赤ちゃん)のマスクなどは手作りで自作した(笑)程です。
なので、レアなジャケ違い(1stだけでも3種類も…笑)を含め、彼らの膨大なアルバムは当然すべてアナログで所有していて、80年代後期のCD化の流れで、全アルバムを再びCDで集めなおすなど、我が家のライブラリーの中でも、アナログとCDの両方を所有しているアーティストの代表でもあります。
さてDEVOと言えば、なんと言ってもPVの魅力に尽きますが、大学時代に何回再生したのかわからないくらいに観たのが、今日の写真のレーザーディスクです。この「WE'RE ALL DEVO」は、彼らの5枚目のアルバムまでの代表的なPVが全て収録された決定版で、彼らの魅力を余すところなく感じることが出来る一枚です。

Violent Onsen Geisha

2011-07-13 14:31:04 | Quatre Music

大学生だった約25年前に様々なバンド活動や個人録音で制作したオリジナル曲は、本当に自分でもあらためて驚愕する程の量で、軽く200曲以上の曲を制作していたことが判明。まだいくつか重要な音源テープが発見出来ていなかったりもしますが、仕事以外の時間にION TAPE EXPRESSを使って、少しずつ貴重な音源をデジタル下してiTunesへ移す作業を楽しんでいます。それにしても、イラストに漫画に音楽…と、我ながら創作意欲の塊のような青春時代(笑)だったと痛感しますね。
さて今日の写真は、エロジャケコレクションの中でも特にお気に入りの極めつけの一枚で、暴力温泉芸者のEP盤「Balloon Collector In The Wilderness」です。エロジャケコレクターの世界では、おそらく定番ともいえる人気の一枚で、願わくば12インチ(LPサイズ)で欲しいほど魅力的なスリーブ。エロジャケとしての最低条件でもある裸婦のポーズなども最高峰ですが、なんといっても裸婦とその背景の色のコントラストがミラクルな素晴らしさです。リアルタイムな知識として、古くはYMOの「浮気なぼくら」のインストゥルメンタル盤に見られる「水色の空に3~4色の原色」という奇跡的な色彩の配色が、Free Designのベスト盤同様、このジャケットでも炸裂。おまけにその色彩を彩るアイテムが、「ジャケガイノススメ」でも特集される風船…だということも手伝って、「風船ジャケ」としての観点からみてもかなり素敵な一枚だといえるでしょう。ちなみに裏面にも同じロケーションで撮影された写真が満載で、こちらには男性も全裸で登場しております。数あるエロジャケの中でも、私のコレクション内では「Superbeats」と並ぶ、ストレートな一枚ですね。

ION TAPE EXPRESS

2011-07-12 16:35:50 | Quatre Music

先日、8年ぶりに再会した友人との懐かしい話の流れで、再注目することになったのがカセットテープ。私の美大時代の思い出といえば、正直いってアートより音楽に夢中になっていた時間比率の方が断然多く、当時は毎日のように友人とバンドの練習をしていたり、私の部屋でMTRを使ってオリジナル曲のレコーディングしていた音楽三昧の4年間でした。
それ故にその期間に録音したオリジナル音源の曲数は半端ない数になっていて、そのすべてがカセットテープで保存されていることから、最終的にはデジタルで保存することが理想的なひとつの課題であるですが、先日の友人の意欲に激しく共感した私も、さっそくカセットテープをデジタルに変換するための機材を検索し、意外にも手軽に行えることを知って、お手頃な機材をAmazonに注文しました。
本日届いた「ION TAPE EXPRESS」は、デジカメの写真をMacに移すのと同じ感覚で、USBポートにつないで付属のソフトに録音するだけで、自動的にiTunesのリストにまで音源を送ることが出来る、お手軽機材。これさえあれば、カセットテープにのみ残されていたオリジナル曲や、昔のバンドの音源でも、iPodで再生することが可能になりました。自作の曲に加え、中学生~大学生の頃にFMからエアチェックした300本以上のテープの中から、現在CD化さえされていないようなレア音源をiPodのリストに加えることが出来るため、音楽の管理がますます幅広く奥深くなり、趣味のための時間がまた楽しくなりそうです。

DRUM DRUM DRUM

2011-07-07 15:25:43 | Quatre Music

本日は新規のお仕事2件の原稿待ち、並びに進行中の別案件3件の修正の返事待ち…だったりで、プチオフの日。生憎お天気は雨模様だけど、せっかくだから買い物にでも出かけようということになり、いつも通り妻と二人でショッピングに。
お庭のお花をリニューアルしたいという妻のリクエストに応え、まずはお気に入りのお花屋さん、そして次男の新しい靴が急遽必要だということでA-SQUAREに寄ったりもしながら、定番のくら寿司ランチを経て、本日の私のメインの目的地「ダイナミック・レコード」へ。
ここ最近、またまた「レコードを買いたい」欲が高まっていたので、ちょっと久々の店内は楽しい宝探しのひとときとなりました。とても綺麗に整えられたレコードたちを眺めているだけで幸せな気持ちになれる店内で、いつも通り妻と二人で協力して、素敵な音やジャケットアートを堪能してきました。…で、本日購入してきたのが写真の4枚。
まずは数年前から「私のジャケ買いしたいレコードリスト」の上位にランクされていた、ジミー竹内さんの一連のフェロモンジャケットの中から、一度買い逃したこともある2枚組のベストをセレクト。背景のグリーンと「DRUM DRUM DRUM」のイエローの文字、そしてエアロビっぽい美女のポーズが見事に正方形に収まっている最高のジャケットです。軽快なソロが満載の昭和っぽい音も素敵。また、お店の人が教えてくださったSP盤のコーナーで、若き日の父の愛聴盤だったベルト・ケンプフェルトを発見し、綺麗なハワイアンのSP盤(\150)とともにジャケ買い。
今回、3枚のジャケ買いとともに内容買いしたのがA Taste Of Honeyの1979年のアルバム。こちらはミゼル兄弟のプロデュース作だったので、リーズナブルな値札で迷わず「買い」でした。やっぱり中古レコード店巡りは楽しいですね。

さて、昨日のブログで書いていたNHKの取材。夕方のニュースで確認したところ、次男はばっちりとテレビに映っていましたが、見事に妻のコメント部分がバッサリとカット(笑)されていました。

お座敷ピンクムード

2011-06-24 15:33:06 | Quatre Music

私が物心ついた頃、すでに我が家には4つ足の立派なレコードブレイヤーがあって、父と母が度々聴いていたイージーリスニングやムード音楽を自然に耳にして育ちました。そんな音楽好きの父は、もちろんクルマの中ではカセットプレイヤーで音楽を聴いていたので、必然的に小さかった私も、家にいてもクルマに乗っていても常に音楽に触れる機会を持たされていたことになります。
1970年前後は、レコードからテープにダビングすることが一般的ではなかったため、父はクルマで聴くためだけのソフトとして、様々なアーティストのカセットを、わざわざレコード店で購入していたようです。しかし、当時のレコードはすべて私が引き継いだものの、残念ながらさすがにこれらのカセットは一本も残っていませんでした。
さて、父から譲り受けたレコードの他にも、我が家にはいろんなルートでいただいたレコードが100~150枚ほどあるのですが、本日の「お座敷ピンクムード」は、妻の実家から譲り受けたいくつかのレコードの内の一枚です。私の父のライブラリーと同じく、ポール・モーリアなどのイージーリスニング系のレコードが多かった妻の両親のレコード群の中でも、ひときわ存在感のある一枚がこの作品で、小島功氏のイラストが見開きで展開されているアートワークがとにかく最高。もし中古屋で見つけたとしても買ってしまいそうなジャケットだ…と思っていたら、私の愛読書である小西康陽さんと常磐響さんの「いつもレコードのことばかり考えている人のために。」にも掲載されていました。

春の雪

2011-03-14 14:43:50 | Quatre Music

先日、夫婦揃ってお気に入りだったドラマ「恋する日本語」が最終回を迎えました。最終回は「別れの言葉」というサブタイトルだったと思いますが、最終回に登場したゲストの物語の中での境遇やその心境が、少し前に我々夫婦がそれぞれ久々に読み返した漫画「めぞん一刻」の音無響子さんのそれに似ていて、心がしめつけられるように切なくもあたたかい物語の締めくくりを感じる回となりました。
ラストには桜の花が咲く店先にほんの少しの時間だけ雪が舞い落ちてくるというシーンもあり、このドラマのエンディングをずっと彩っていたANAN RYOKOさんの素敵なピアノ曲「春の雪」のタイトルイメージを、美しい画とともに登場させた心憎い演出も素敵でした。
我々夫婦の大好きな女優さんである余貴美子さんの不思議な魅力がいっぱい詰まった、一風変わったこのドラマでしたが、内容はもちろん、そのエンディング曲「春の雪」がとにかく素敵なので、時間があればリンクの文字をクリックしてぜひ聴いてみてください。
写真は先日訪れた嵐山の一景。子供の頃、おばあちゃんに連れてきてもらって初めて「鵜飼い」の船に乗せてもらった思い出の場所です。

Keiichi Tomita WORKS BEST

2011-03-03 15:21:41 | Quatre Music

昔からCDやアナログレコードなど、音楽を欲しての購入ペースは一般的な人のそれを激しく逸している私ですが、今年に入ってからまたそのペースが多少加速していて、新たな音を吸収する欲が高まっています。
1曲単位で気軽にダウンロード購入出来るiTunes Storeの存在もその欲の歯止めをかき消しておりますが、やはり音楽とアートワークは対でひとつの完成形として魅力を感じる私にとって、パッケージとしての音楽ソフトというカタチは非常に重要で、内容は知らなくてもジャケットの良さで購入するアナログレコードなど、アートワークはダウンロードされるJPG画像ではなく、実際に印刷された物でないといけません。
一昨日、発売日の前日にamazonから届いた冨田恵一氏の限定ボックスは、まさに音楽と豪華なアートワークが素敵に昇華された逸品。我々夫婦が揃って「もっとも好きな日本のアーティスト」として、このブログでも何度も語ってきた音楽プロデューサー冨田さんの「冨田ラボ」名義の音源も含む、過去の様々なアーティストのプロデュース音源や貴重なデモが47曲、たっぷりと満喫出来るCD3枚組+DVD1枚という豪華限定パッケージです。
個性的なアーティスト達とコラボしながらも、どのアーティストの音源にも見事に「冨田色」が感じられることがあらためて感動的な名曲揃いですが、私にとっての今回の目玉音源は、なんといってもインディーズ時代のキリンジをボーカルに迎えた、冨田ラボ開始以前の冨田作品「乳房の勾配」の収録でしょう。この音源は冨田ラボ、ならびにキリンジファンの間でもほぼ10年近く入手が難しかったものなので、この音源の収録で「買い!!」だった人も多いのでは…。
いい音楽には、いいクリエイティブ環境を生み出してもらえるので、これからもこのボックスセットはヘビーローテ間違いなしです。

東京ユウトピア通信

2011-02-21 17:40:22 | Quatre Music

日曜日だった昨日も、結局深夜まで仕事に明け暮れてしまいましたが、今朝も目覚めと同時にパジャマのままでMacに張り付き、ついつい着替えるタイミングも逃す程集中してしまって、ランチタイムまで全力投球。
そんな午前中には、さらにもう1件新たなオファーが入り、こちらもお受けしてしまう始末。日曜日のうちに大量の下絵を描いたため、なかなかいいペースで仕事が進行しているのは、何より精神的に良好なことです。
このように仕事一色で他のことが見えなくなるくらいに集中する一日に必要なのは、他ならぬ音楽の存在。その日の気分によって多くのジャンルから選曲するBGMですが、去年の秋にハードディスクがクラッシュして、8000曲まで整理していたiTunesの内容をすべて失って以来、再び手持ちのCDから読み込みのやり直しを少しずつ行っているものの、まだ500曲程度しか復旧出来ていないため、仕事中の「シャッフルプレイ」もまだまだ意外性の薄い状態。
ということで、先頃リリースされたばかりのLampの新作「東京ユウトピア通信」が、ここ数日のヘビーローテーション盤に。はっぴぃえんどチルドレンの中でも、ブラジリアンやボッサの雰囲気を色濃く持つLampの音楽は、我々夫婦の最も好きな音を見事に再現してくれていて、その転調に次ぐ転調による複雑でしびれるコード進行と、男女二人がボーカルをとるセンス抜群のスタイルで何度聴いても心地の良い風が吹き抜けていくようです。
我々よりひとまわり以上若い3人組ですが、その豊か音楽的才能に惚れ込んで、さっそくduex cafeとしてもMyspaceにて、フレンド登録していただきました。

放課後ティータイム

2011-01-16 16:34:20 | Quatre Music

「けいおん!」の魅力のひとつは、主人公たちが劇中で演奏している何曲ものオリジナル曲。その詞は原作者が漫画の中でちらりと登場させたものに忠実でありながら、いかにも彼女たちのような年齢層のバンド初心者が作曲するような、まさに等身大のオリジナルに仕上がっているところが、もっとも素晴らしく特筆すべき点だとおもいます。
決して凝ったアレンジでもなく、ギターのフレーズなんかも実にアマチュアのバンドの音っぽいところが実にリアルで、大学時代に自分たちも含め、多くのアマチュアバンドの音を耳にしてきた私にとっては、とても懐かしい感覚にも浸れる音源だといえましょう。ただ、曲のアレンジは見事に高校生のアマチュアっぽい雰囲気にしてあるものの、実際に作曲しているのはやはりプロ。サビの部分のメロディーの高揚感やキャッチーさは完璧で、どの曲においても物語の中できらきらと輝く魅力を放っている点が、アニメファン以外の人達をも「けいおん!」の世界に惹き込むことになった要因の一つではないかと思います。
今日の写真のCDは、実際に第23話で卒業を目前に控えた主人公たちが、活動の集大成としてカセットデッキに生録した一部始終の様子を収めたもので、CDの他に初回限定特典として、物語に登場するものと同じ12曲入りのピンクのカセットテープも付属しています。彼女たちと同じく、学生時代をバンド一色で過ごした者として、この生録風のカセットの存在意味はとっても大きいです。

ピクチャーレコード

2011-01-15 18:11:53 | Quatre Music

一昨日の晩に夫婦で久々に観た「ルパン三世 カリオストロの城」を昨夜次男にも見せてみたら、案の定その巧みに練られた物語と魅力的な絵にぐいぐいと惹き込まれ、一気に最後まで観てしまいました。
というワケで、本日の朝一番の我が家のBGMは、大野雄二さんが手がけたルパンの音楽集。カリオストロのオープニングで流れるしっとりとした名曲「炎のたからもの」が流れると、「あっ! これ昨日の映画の曲だ」とすぐに気づくあたり、さすが次男…我が息子…という感じです。
ちなみに私が大野雄二さんの音楽の虜になっていたのは1980年代初頭の頃。小学生の頃に観ていた石立鉄男氏主演のドラマ「水もれ甲介」のオープニング曲のお洒落さにやられたのをきっかけに着目し、高校時代には山下毅雄氏が手がけた初期ルパン音楽とともに、あらゆるルパン三世関連のアナログレコードを収集した時に多くの大野作品を入手。大学の2回生だった1987年には、メインのバンド以外で組んでいたユニット「ポックリーズ」にて、チャーリー・コーセイのボーカルでお馴染みの、初期ルパンのOPとEDをコピーしてライブで歌ったこともありました。その後も石立ドラマのBGM等を中心に大野作品のアナログを常に探して中古レコード店を巡る日々。時は流れて1998年頃に渋谷系の音楽通の人達の間で、ルパンをはじめとする大野作品を再評価するムーブメントがおこりましたが、10年以上前から大野作品を愛聴していた私にとっても、沢山のCD復刻に嬉しい悲鳴の時期でした。
今日の写真は1980年代の中頃に入手したピクチャーレコード。初期ルパンから意外と知られていない「3」のOPED、そして映画作品のテーマまで、あらゆるルパン音源が収められた決定版的なレコードです。

Hummingbird

2011-01-07 12:17:25 | Quatre Music

本日は朝からレギュラーで担当させていただいている季刊誌の表紙の下絵の制作。雪景色の湖を目の前に望む手描き用デスクに久々に腰掛けて、マウスではなくペンを使った作業です。
そこで仕事には絶対欠かせないのが音楽なのですが、去年の秋にMacのハードディスクがクラッシュしてしまって、8000曲のiTunesライブラリーが失われ、一日中再生しっぱなしに出来るシャッフルプレイも使用出来ないため、本日はアナログレコードをいちいちターンテーブルにのせて聴くという、古典的な音楽鑑賞法を実施。
MPSのRimona Francisに始まって、少しずつファンク色の強いレコードに気分が移行。そこで取り出したのがHummingbird(写真)の1970年代後期に残された数枚のアルバム。1990年代の初頭のジャズファンクムーブメントでもっとも再評価されたドラマーであるバーナード・パーディーをはじめ、フリーソウルムーブメントで知られるようになったリンダ・ルイスの名曲「I Do My Best To Impress」のフェンダーローズ・ソロを聴かせてくれるマックス・ミドルトンなど、当時の腕利きのスタジオミュージシャンが集結したファンクバンドが、このHummingbird。フリーで仕事を初めて間もない1990年代初頭、ジャズファンクやブラジリアンに夢中だった私に、Tower Of PowerやOhio Player'sなど、沢山のファンクバンドのアナログレコードを貸してくださった、当時仕事で大変お世話になった方が教えてくださったのがこのバンドとの最初の出会いです。
特にフェンダーローズとアナログシンセの音色が最高に心地良い和み系グルーヴナンバー「Gypsy Skys」は、初めて聴いた20年前以来、ずっと私の生涯の20曲にランクされている程の大のお気に入りです。この曲が収録されている1976年のアルバム「We Can't Go On Meeting Like This」は、ジャケットの写真も素敵です。

CONTINENTAL TANGO DELUXE

2010-11-24 16:10:52 | Quatre Music

先週の妻とのデートで、久々に訪れた湖岸南エリア。こちらに引っ越して来た当初は、トイザらスやスーパークイーン等、頻繁に訪れるお店があったため、週1くらいの割合で出かけていましたが、数年前にトイザらスが縮小されたことがきっかけで、足を運ぶ回数がぐっと減ってしまいました。
でも、同エリアにはNorthwestさんとルルコレカさんという、2大お気に入り雑貨+カフェ店があるため、イオンモールがオープンした後も、定期的に訪れるスポットとして、我々夫婦の間では定番のデートコースに。
さて、いつもはまずNorthwestさんに訪れてから、ルルコレカさんでランチ…というのが、お決まりコースとなっていますが、先日は、いつもランチのためにカングーを駐車するガレージの横にある、リサイクルショップに初めて寄ってみたところ、思ってもみなかったお宝と遭遇することが出来ました。
市内に豊富な中古レコード屋があった京都時代と違い、こちらでの発掘先はダイナミックレコードのみだったアナログ盤ですが、なんとこのリサイクルショップにも結構な枚数がありました。しかもかなりリーズナブルな価格設定…。
ということで、とりあえず内容無視で数枚のアナログ盤をジャケ買いしてきました。今回最高のナイスジャケットが写真の「CONTINENTAL TANGO DELUXE」。60-70年代の雰囲気満載のファッションと、それをシンプルにトリミングしたクールなデザイン。こんな素敵なジャケットのレコードが3枚で\200。一枚70円をきってるなんて…。(笑)

モダン古書案内

2010-09-09 15:42:39 | Quatre Music

今朝、仕事を始めたばかりの私の元に「ねぇねぇ、このページとこのページだけちょっと読んでみて~」と、妻が一冊の本を持ってきました。それは昨日彼女が図書館でセレクトしてきた30冊余りの本の中の一冊で、「モダン古書案内」というタイトルの本。
魅力溢れる古書の世界を、いろんな方がいろんな切り口で書いたコラムがズラリと並んだ、私のもっとも好きなタイプの本です。彼女が「読んでみて」と差し出したのは、万博のことに触れられたコラムのページと、80年代のYMOとそのサークルについて書かれたページ。
図書館にある万博のDVDを、もう10回以上借りている(笑)私の好みを、妻が押さえているのはもちろんのことですが、80年代のYMO前後に派生したほとんどの音源を、アナログ、もしくはCDで所有している私とは、多少好み的にことなる妻が、YMOのページを開いて持ってくるのは、なかなか発展的なこと。先日、彼女の好きな音楽番組「Scola」にて、YMOが出演してセッションしていたことによる影響も大きいと思われます。
さて、このページのコラムには4枚のCDが挙げられているのですが、何気なくウチのCDライブラリーを見てみたら、普通に4枚ともありました。4枚とも、いわばちょっと変化球なセレクトなんですが、ウチではすでにiTunesに収録されて、たまに再生されている、そこそこなメジャー組のCD達。中でも大貫妙子さんの「クリシェ」は今でも再生率の高い1枚です。それにしても、これらのCDが制作されてから、もう20年以上が経過しているなんて信じられません。気持ち的にはつい先日、新譜として購入したような気がするのですが…。(笑)

P.Y.T

2010-08-12 17:10:42 | Quatre Music

まだ息子たちが随分小さかった頃に購入したLaQという新感覚のプロック玩具(写真)ですが、最近また次男の創作意欲が再熱。幼児の頃からその扱いがかなり上手でしたが、持ち前の手先の器用さで、次から次へとびっくりするような複雑な立体物を創作するようになり、あらためて次男の芸術的センスが確かなものであることを再認識させるアイテムのひとつとなっています。そこで、これはもっと沢山のパーツを与えた方がよい…という我々夫婦の共通意見により、本日はお昼休みに書店へ追加パーツを購入しにいくことに。
さて、これまでウチにはなかったパステルカラーとモノクロの2種のパーツを無事に購入し、湖岸道路での帰路のこと。カングーのBGMは80年代洋楽というジャンルの流れから、マイケル・ジャクソンのスーパーヒットアルバム「スリラー」に。ご存知のようにこのアルバムは収録された曲のほとんどがシングルカットされ、そのどれもが大ヒットしたものですが、私がiPodに入れているのは大好きな作家ロッド・テンパートンの作曲による数曲と、大ヒットはしなかった渋い曲たちのみ。その中で「P.Y.T」というPVさえ制作されなかったシングル曲があるのですが、それまでノリノリでハンドクラップをしながらマイケルの曲を熱唱していた助手席の妻が、またしても傑作な勘違いを披露…。
サビの部分であいの手風に「P.Y.T♪」というタイトルが連呼されるのですが、よく聞いていると妻が気持ち良さそうにあわせて連呼しているのは「K.Y.K」という言葉。(笑)KYKは関西人なら知らぬものがないトンカツ店。「あ…K.Y.Kはトンカツか…」と自分で気づいたのは良しとして、「P.Y.Tって何の略?」って、自称マイケルファンの癖に信じられない「今更質問」が飛び出したりもして、さすが妻。しかも曲のラストで加工されたコーラスが登場する部分を聞くなり、「この辺はキテレツ大百科の感じだね♪」とご機嫌な様子。時代的にキテレツ大百科のエンディング曲よりスリラーの方が先だし、そもそもマイケルが「あんしんパパ」から音楽的影響は受けないだろ(笑)…と大爆笑で突っ込んでおきました。Miki…ホントに面白すぎる…。

MISSING PERSONS

2010-08-09 16:44:57 | Quatre Music

壮絶な数のイラストを毎日制作しているこの夏。もちろんこのままではお盆休みなんて夢のまた夢。そんな仕事の多さに比例して多くなるのが、聴く音楽の量。まぁ、音楽に関しては、仕事をしていない時間であっても、常に家中に流れているのが我が家のライフスタイルなので、聴いている量自体は変わらないのかもしれないけど、仕事の時にはその作業のテンションにも大きく影響を与えるという点で、私にとってはかなり重要なポイントのひとつです。
ここまで忙しくなると、優雅にレコードを取り出してターンテーブルに乗せて、AB面をかえしている時間の余裕なんて微塵もなく、かといってお気に入りのCDを順番にCDトレイに入れることさえも無理。今は仕事に使用しているMacのiTunes…という便利なアイテムがあるため、朝一番にMacを起動して、一度だけ再生ボタンを押せば、とりあえず入れてある8000曲程がランダムに流れてくれるので、様々なジャンルのシャッフルが一日中楽しめるというワケです。
ただシャッフルの難点は、その日の気分じゃない音楽もセレクトされる点。どうやら今の私の気分は、中学生時代に夢中になっていた、今でいう80'sの洋楽系みたいで、そのあたりを流すと仕事の方もすいすい進む感じです。
今日の写真は、そんな懐かしい1982年リリースのミッシングパーソンズのレコード。このバンドは当時、ベストヒットUSAで紹介された「失われた未来」を初めて聴いて、すぐに虜になりました。ボーカルのデイルのセクシー衣装はもちろんのこと、演奏技術の上手さ、楽曲の素晴しさは今の耳で聴いても、ホントに素敵です。