1980年代の初頭、中学-高校時代は洋楽一色だった私。当時すでにスローターハウスやブーツィーズなどの京都の主要中古レコード店や、十字屋三条店やリバーサイドといった輸入盤を取り扱うお店をハシゴしていた音楽少年でした。烏丸高辻の五条警察前に、京都で初めてのタワーレコードがオープンする大学時代までは、まさにこんなお店を巡って、好きなレコードを買い集めていました。
時代的にもアナログ盤からCDへの移り変りの時期でもあり、今では覚えている人も少ないであろう、それまでのLP用の店内什器に陳列するための、縦長のCD用の紙ケースも懐かしく、円熟したMTV効果も相まって今思い出してもワクワクするような時代です。
高校時代の中期くらいからはジャズにも興味が広がりましたが、当時もっとも好きだったのがエレクトリックな要素が含まれた音楽で、その代表的なアーティストが常に斬新だったDEVOでした。同じく高校時代に愛聴していたクラフトワークやトレヴァー・ホーンのZTT系、トーマス・ドルビーやスクリッティ・ポリッティ等と比較しても、ヴィジュアル面で常に新鮮だったDEVOはまさに特別な存在で、彼らのアイコンでもあるエナジードーム(赤い段々帽子)やボギーボーイ(写真のジャケットに写っているメガネをかけた赤ちゃん)のマスクなどは手作りで自作した(笑)程です。
なので、レアなジャケ違い(1stだけでも3種類も…笑)を含め、彼らの膨大なアルバムは当然すべてアナログで所有していて、80年代後期のCD化の流れで、全アルバムを再びCDで集めなおすなど、我が家のライブラリーの中でも、アナログとCDの両方を所有しているアーティストの代表でもあります。
さてDEVOと言えば、なんと言ってもPVの魅力に尽きますが、大学時代に何回再生したのかわからないくらいに観たのが、今日の写真のレーザーディスクです。この「WE'RE ALL DEVO」は、彼らの5枚目のアルバムまでの代表的なPVが全て収録された決定版で、彼らの魅力を余すところなく感じることが出来る一枚です。