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Les Quatre Boutique Blog 03

QUATRE ILLUSTRATION [Kazushi Ryoguchi] Blog

AL DE NAIDE 2012

2012-01-05 16:22:45 | Quatre Illustration

去年の12月に東京から取材に来ていただいて、現在サイト内のコンテンツで、写真とインタビューを掲載するかたちでイラストレーター・両口和史を紹介してくださっているapolloさん。
そんなapolloさんがアドビさんとのコラボレーションで、年末から開催しておられるのが「年賀状コンテスト2012」。素敵な賞品も沢山用意されているこのコンテストは、apolloさんへの登録さえすれば一般の方も応募が可能なので、毎日のように沢山の方が様々なジャンルの作品を投稿しておられ大変活気にあふれています。開催期間は2011年の12月26日から2012年の1月20日になっていますので、興味のある方はご応募してみてはいかがでしょう?
というわけで、私もapollo参加アーティストの一人として、ようやく本日、新作イラストを応募させていただきました。ただし、ウチの今年の年賀状は、すでに秋の新作としてapolloさんに投稿済みの「危険な目に遭いやすい私」をポストカードサイズに再トリミングしたものなので、今回は毎年お仕事として年賀イラストを担当させていただいている株式会社アルデナイデさんのために制作させていただいた冬の新作イラストで応募…というカタチにいたしました。
このイラストはアルデナイデさんの取扱商品を多数登場させた賑やかな女子会のシーンを描いたものになっていますので、ぜひapolloさんのサイトの大きな画像にてご覧いただけたら幸いです。

新作「AL DE NAIDE 2012」
http://apollo-img.com/jp/preview.php?pid=1531&c=4

両口和史の作品ページ
http://apollo-img.com/jp/userpage.php?u=49

アートバンクの納会

2011-12-30 14:54:42 | Quatre Illustration

いつもほとんど人に会うことなく仕事をしているのが私の特徴ではありますが、昨夜はアートバンクさんより納会の方にご招待いただきましたので、妹と共にQUATRE ILLUSTRATIONとして参加させていただいてまいりました。
場所は京都三条境町の町家を店舗に改装したイタリアンレストランの「あるとれたんと」。少し前に妻と妹と3人でランチをしたお店の2階が会場で、6時過ぎには沢山のイラストレーターさんが集合して、片手にワイングラスを持った賑やかな立食パーティー状態。同業者の方と顔を会わせること自体、普段全くない我々にとってはとにかく新鮮な集まりです。
今回の会で我々が面識があるのは、京都で活躍する大先輩のイラストレーター・渡辺チカラさんだけ…ということで、4時間弱に及んだ会のほとんどの時間をご一緒に過ごさせていただき、普段聞けないような沢山のエピソードを聞かせていただくことが出来て、終始楽しかったです。
主催者の來田さんが「名刺を40枚くらい用意しておいてください」とおっしゃっていた通り、沢山のイラストレーターさんとの名刺交換もさせていただき、いろいろなお話をさせていただきましたが、皆さんの口から何度も何度も「とても仲良しのご兄妹ですね。」というお言葉をいただき、その度に「歳が8つも離れておりまして…」という説明をしたりして、貴重な同業者との情報交換も充実していた…そんな楽しい夜でした。

apollo FEATURE#02

2011-12-27 17:12:21 | Quatre Illustration

今年の夏の怒濤のお仕事ラッシュが一段落してから参加させていただいた、クリエイターのための作品投稿サイト「apollo」。
お仕事で10年に渡りお世話になっている株式会社エスエスワンの松村さんが主催しておられて、サイトの立ち上げ前の春の段階から、構想を聞かせていただいたり参加のお誘いをいただいていたりして、ようやく本格的に参加させていただいたのが、この秋でした。そんなapolloさん、11月の一般募集を機にますます活気溢れたものになり、昨日よりアドビさんとのコラボレーションで年賀状コンテストも開催されております。
私もこのサイトのために久々に完全な新作を4点描かせていただいて、自分の作品ページを少しずつ充実させていっている途中段階ではありますが、この度、参加アーティストを紹介する「FEATURE」というコンテンツで、グラフィックデザイナーの坂野公一さんに続く、第2弾ピックアップアーティストとして、近影やインタビュー記事、作品や仕事場やリビングの写真等、盛り沢山な内容で特集していただいております。
自分的には「こんなに怪しい風貌で大丈夫なのか…?」(笑)と思ったりもしますが、周囲の方々からの反響は意外と良好なのでホッと一息。フリー歴20年を迎えた本年の素晴らしい記念にもなり、抜擢していただいたapolloスタッフの皆さんに感謝です。
写真は取材当日に妻に撮影してもらったオフショットの一枚です。

apollo SPECIAL「FEATURE#02 両口和史/イラストレーター」
http://apollo-img.com/jp/features_02.php

屋根の上のビートル

2011-12-08 16:08:54 | Quatre Illustration

現在はまたいくつかの案件を同時進行しているため、なかなかオリジナル作品の制作に着手する時間はなくなってしまいましたが、この秋には「記憶の中の風景」というキーワードの元、4点もの作品を制作することが出来ました。
体温計をかじってしまったエピソードを絵にした「危険な目に遭いやすい私」に始まり、懐かしい母のメニューをタイトルにした「トマトスープ」、大学時代の裸婦デッサンの1コマを再現した「裸婦と音楽」…。いずれも普段様々な制約のもとで制作しているお仕事用のイラストとは一線を画した、まさに自由な作品として自分でもお気に入りの絵になりました。
本日の写真は、その4作目にあたる作品で、1971年の京都の堀川通りを描いた「屋根の上のビートル」です。昭和40年代の京都をご存知の方には、その懐かしさを共感していただけるかもしれない堀川紫明下ル辺りのワーゲンのお店。屋根の上に色あせた赤いワーゲンが看板代わりに乗せられていたお店で、父のクルマでの通勤コースだったこの道を通るのが4歳の私の毎日の楽しみでした。当時の父の愛車だったフォード・タウナスと、60~70年代の様々なワーゲンなど、好きなクルマをいっぱい盛り込んだ記憶の中の風景です。
こちらのイラストもapolloさんに投稿させていただいていますので、下記のURLをクリックしていただけましたら幅900ピクセルの大きなサイズで細部までご覧いただけます。またfacebookの「QUATRE ILLUSTRATION」ページでも毎日様々な作品をアップしておりますので、facebookをご利用の方はぜひページに「いいね」をいただけましたら幸いです。

新作「屋根の上のビートル

「apollo」QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ

「QUATRE ILLUSTRATION」のfacebookページ

facebookページ

2011-11-27 17:17:34 | Quatre Illustration

最近では毎日のfacebook更新が日課となっていますが、少し前に開設だけして、何も更新せずに放置してあった「QUATRE ILLUSTRATION」のfacebookページの方も、ようやく2~3日前から本格的に始動させています。
音楽や本、日常の出来事等、このブログをさらに発展させた内容の個人ページとの差別化をはかり、この「QUATRE ILLUSTRATION」のfacebookページでは、純粋にこれまで20年にわたるお仕事から様々な作品をピックアップして、ウォールを彩るスタイルで更新。もちろんユニット名でページを開設しているのは、私の作品だけではなく、妹のミカや妻の音楽作品も公開することを想定しているためで、今後もウォールはバラエティ豊かなラインナップにしていきたいと考えています。
現在、オフィシャルサイトの更新が全く出来なくなっているので、apolloさんの私のページとあわせて、このfacebookページをプロモーションツールのメインにしていこうと思います。
今日の写真は、懐かしのGEORGE'S FURNITURE(現・GEORGE'S)さんの透明ステッカー。このような懐かしいアイテムを写真で紹介したりしておりますので、このブログをご覧いただいているfacebook利用者の皆さんの「お気に入りページ」に加えていただけたら幸いです。またapolloさんの私の作品ページもあわせてご覧いただけたら光栄です。

「QUATRE ILLUSTRATION」のfacebookページ

「apollo」QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ

裸婦と音楽

2011-11-22 16:20:36 | Quatre Illustration

今月は納期に余裕のあるいくつかの案件をのんびり進めていけるという、滅多にないお仕事状況なので、この3年以上着手不可能だったオリジナル作品の制作を精力的に進めています。
先月からお仕事の合間に少しずつ制作を進めて完成した「危険な目に遭いやすい私」と「トマトスープ」というの2点の作品は、いずれも1971~72年頃の私自身を主人公にした「記憶の中の風景」を再現した作品。写真に残されていない昔住んでいた懐かしい家を、記憶が薄れない内に絵にして残すことをテーマにした作品で、どちらもapolloさんの私の作品ページでは、横幅900pixelという大きなサイズでご覧いただけるようになっています。
本日の画像はこの2作に続く「記憶の中の風景」をテーマにした新作「裸婦と音楽」。1970年代を描いた前2作から、一気に80年代の半ば、大学時代だった1986年にタイムスリップし、キャンパス内での思い出のシーンをイラストにおこした作品になっています。美大時代の裸婦デッサンでのシーンということで、おそらく私の作品初の全裸の女性登場(笑)という点は、自分でもとても新鮮な作品。ちなみにセミヌードは10年前にジャケットを担当させていただいたSPLENDIDさんのCDをはじめ、これまでにいくつか描かせていただいています。
今回の作品のシチュエーションの詳細等はapolloさんの私のページにも記載していますので、是非大きなサイズでこの新作をご覧いただけたらと思います。

「apollo」QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ
http://apollo-img.com/jp/userpage.php?u=49

新作「裸婦と音楽」
http://apollo-img.com/jp/preview.php?pid=862&c=4

トマトスープ

2011-11-16 16:12:14 | Quatre Illustration

私を良く知る方ならご存知の話ですが、私がもっとも苦手な食べ物はトマト。ただし食べられないのは生のトマトだけ。モスバーガーとは一生縁がなくても、調理されたトマトはむしろ好きで、妻がよく作ってくれる「チキンのトマト煮込み」なんかは大好物です。もうひとつ、7~8年前にお声をかけていただいて、食に関する思い出話を掲載していただいたコドモゴハン・プロジェクトでも語っているように、何故だか子供の頃からトマトジュースは大好きだったりもします。
そんなトマトとの関係を続けてきた私のルーツを辿れば、やはり幼児の頃、母によく作ってもらっていたメニューに行き着くことになります。そのメニューの名前はトマトスープ。たっぷりの玉葱を煮込んで、贅沢にも煮込んだ玉葱本体は使用せず裏ごしし、トマトジュースと牛乳を加えたシンプルなこのスープは、母の代表的なスープメニューでした。思えば生のトマトを使用せず、トマトジュースを使用していたこのスープこそが、私のトマトジュース好きのルーツでもあったと言えますね。
昭和40年頃、すでにフィンランドのFinelのVegetaのお鍋を愛用していた渋い母と当時の家の様子。前回の「危険な目に遭いやすい私」の時と同様、当時のお部屋の写真は一枚も残っていないので、自分の記憶が薄れない内に、イラスト作品として残しておきたくて描きおこしたのが、本日の写真「トマトスープ」です。
昨日紹介したapolloでは、大きな画像でご覧いただけるので、ぜひ1971年の私の様子を見てみてください。

「apollo」QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ
http://apollo-img.com/jp/userpage.php?u=49

コドモゴハン・プロジェクト
フレンチなイラスト「QUATRE ILLUSTRATION」両口さん、ご自身のイラストの中にもこっそり描かれる、大好きなパッケージのたべものとは…?
http://www.kodomogohan.com/web/people/ryoguchikazushi/index.html

apollo

2011-11-15 14:41:46 | Quatre Illustration

去年の秋にMacのハードディスクがクラッシュして以来、いまだに復旧並びに更新が出来ていないウチのオフィシャルサイト。システムに弱い私がこの復旧作業に取りかかるには、よほどの暇な時間と気力が必要なので、まだ当分の間は無理そうなのですが、いつまでもサイトを死んだような状態にしておいて引退した?(笑)と思われてもマズイので、そろそろなんとかしたいところです。
そんな折、10年以上お仕事をご一緒させていただいている友人から、クリエイター向けの新しい投稿サイトを立ち上げる…というお話を春に聞かせていただいていて、めでたく夏に招待作家のみ参加の限定サイトとしてオープンしたのが「apollo」でした。ご存知のように、初夏から秋にかけて尋常じゃない忙しさだったので、夏のオープンには間に合いませんでしたが、仕事が落ち着いた秋から、私も参加させていただき未発表を含むいくつかの作品を掲載させていただいています。現在オフィシャルサイトが更新出来ない私にとって、まさに救世主のようなサイトとしてありがたく利用させていただいていますが、先日から一般の方の投稿も可能になったということで、昨日はYahoo!をはじめ各種ニュースサイトにて、この「apollo」が紹介されました。
この記事の中では大学時代に同じ部活だった憧れの先輩であるタナカカツキさんとも一緒に紹介していただいて、私にとってちょっと嬉しい文章でした。
「apollo」さんではとても大きなサイズで作品をご覧いただけることも魅力なので、ぜひ下記のURLから私の様々な作品を観ていただけたら幸いです。これからも頻繁に作品をアップする予定ですので、チェック♪よろしくお願いします。


QUATRE ILLUSTRATION 両口和史の作品ページ
http://apollo-img.com/jp/userpage.php?u=49

Yahoo!ニュース「apollo」紹介記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111114-00000005-inet-inet

危険な目に遭いやすい私

2011-11-04 17:23:55 | Quatre Illustration

休日だった昨日、妻と観ていたドラマ「恋ノチカラ」の中で、堤真一さん演じる貫井氏のセリフに再び激しく共感。「沢山の仕事をこなしてお金や評価を得ても、忙しすぎるとひとつひとつの仕事のクオリティは確実に下がってしまう…。そんなことより、まず自分が楽しくないと意味がない…」というような内容なのですが、世のクリエイターの気持ちを実にリアルに表した名セリフだと思います。
私の場合、ここ数年は本当に忙しくさせていただいてそれはとても幸せなことなのですが、ひとつだけ自分の中で気がかりだったのが、お仕事とは関係のない「自分で自分が描きたいと感じる自由な作品」を全く描けていなかったこと…。
本当に情熱的なアーティストの方なら、寝る間も惜しんで作品を創り続けられるのでしょうが、Macを画材として一日中モニタを見ながらの制作スタイルには目の疲れ等の身体的限界もあって、日々いただく多くのご依頼をこなすことだけで精一杯。時間はあっても、精神的に「仕事以外のイラストを制作する気力」を生み出すことが出来ないもどかしさが常にありました。
この夏から10月下旬にかけては、まさに今年のピークともいえる忙しさでしたが、一段落した先週、久々に頭の中に「描きたい絵のイメージ」が浮かびました。
それが本日の写真のイラスト。先週の頭から仕事の合間に少しずつ制作し、つい先ほど完成したばかりの3年ぶりの完全な新作です。
このシーンは私が93年頃に描いた「危険な目に遭いやすい私」というエッセイの一場面を再現したもの。私が生まれてから幼児時代を過ごした京都の家のリビングですが、ご覧のように北側に小さな窓が一つあるだけの部屋だったので、日中も暗く照明が欠かせず、フラッシュのなかった当時のハーフカメラOLYMPUS-PENによって撮影されることは一度もなく、昔のアルバムには一枚もその姿が残されていない部屋です。しかし私の鮮明な記憶により、今はなき家具類をほぼ完璧に正しい場所に描くことが出来、自分でもその懐かしい風景に感激する始末。(笑)ちなみにプレイヤーの上の時計やピンク色のガラスランプ、レコード、雑誌等は両親より譲り受け、今でも大切に保存しております。
余談ですが、美大時代の「記憶の中の風景」という課題で、24年くらい前にも一度ほぼ同じ構図でこのリビングを線画で描いたことがあるのですが、思えばその課題こそが、私のイラストスタイルの原点の一つになっていることに気付く機会にもなりました。
お仕事で描くイラストももちろん楽しんでいる私ですが、やっぱり自分の思うように自由に描くことってホントに楽しいということを久々に心の底から感じました。

貫井さんのケータイ

2011-11-02 16:38:01 | Quatre Illustration

昨日何気なくFacebookを眺めていたら、妹が投稿していた記事の中に衝撃の事実を発見。現在またまた再放送されている人気ドラマ「恋ノチカラ」の中で、堤真一さん演じる貫井さんが使用しているケータイが、私のイラストがデフォルトで収録されているSANYOのC1001SAであることを、大の「恋ノチカラ」フリークの妹が発見したという内容でした。
このケータイは壁紙や発信アニメーションの他、アイコンのデザインなども担当させていただいた機種で、私にとっても初めて所持した記念すべきケータイ。実際にこのお仕事をさせていただいたのは今から10年も前で、その後すぐくらいのタイミングでドラマで使用された…ということになりますが、私自身も以前このブログで記事を書いたこともあるくらいに好きなドラマで、何度も再放送を観たハズなのに、自分が愛用しているケータイがテレビに映っていても、今までまったく気付いていなかったというダメダメさに、昨夜はちょっと笑えてしまいました。
ちなみにこのケータイに収録されている私が制作した発信アニメーションの中に「OH MY HEAD」という、投げ縄でカツラが飛んでいく動画が含まれているのですが、堤さんがそれをご覧になったかが、非常に気になるところです。(笑)

フォトチャンネル

2011-07-29 12:27:20 | Quatre Illustration

2005年にこのブログをスタートして今日で2260回目。A型乙女座の性格が災いして毎日更新の呪縛(笑)から離れられず、たまの旅行で家を空ける時はもちろん、救急車のお世話になるくらいに体調を崩した時でさえ穴をあけない始末です。稀に一日に2回更新した時もあったりするので、純粋に2260日というワケではないけれど、これだけの日数に渡って毎日いろいろなことを書いていると、自分でももう何を書いたか書いていないか?…が把握出来なく(笑)なっていて、読んでくださってる方の中には「この話…前にも書いてたぞ」という場面もしょっちゅう出てきているのではないでしょうか。(笑)もしそういう時があっても、書いている本人は全く気付いていない(笑)ことを、この場を借りてお知らせしておきます。
そんな長期にわたっているこのブログですが、A型乙女座の性格としてひとつ気持ちが悪いことは、2008年の8月1日を境に2つのブログに分かれてしまっていること。なんてことないことですが、せっかくカテゴリーとかも分けていたのに、全連載中、どのカテゴリーが何件になっているかを知りたい時に、いちいち足し算しなければならなかったり、全連載回数の計算にもいちいち前のブログの1164回を足すのが、なんか嫌で…。(笑)A型乙女座の性格って本当に面倒です。
そんなワケで、2つに分かれたブログの記事の統合は出来ないけど、せめて写真だけでもひとつのところにまとめたいと思い、こちらのブログの「フォトチャンネル」という機能を使って、旧ブログに掲載されている過去の写真をこちらにまとめることにしました。
一日にアップデート出来る写真が100枚までなので数日間を要しますが、左のメニューバーのプロフィールの下に新しいコンテンツとして追加されたので、お暇な方は懐かしい写真の数々をご覧下さい。ちなみに先ほど、100枚の過去写真をアップしてしまったので、本日のブログ用の新しい写真までアップ出来なくなってしまい(笑)、連載初の「一度使用した写真の再掲載」になってしまいました。

Dawing On The Funny Side Of The Brain

2011-07-28 14:06:57 | Quatre Illustration

人間が歳を重ねて成長するのと同じように、イラストのタッチも年月を経て少しずつ変わっていくのは、ごく自然なこと。わかりやすい例で言うと、連載が長期の年月にわたるほとんどの漫画作品において、1巻と最終巻でかなり絵柄に違いが見られる…というあの感じです。
作家は自分のタッチを確立すると、常にそのテイストを大事にしつつも、少しずつですが常に無意識のうちに時代に沿った進化を加えていくもの。これはクリエイターとして当然の行為であると思うので、逆にそうでないといけない部分でもあると言えますが、若い頃にしか思いつかないようなアイデアや、荒削りだけどパワーに満ちた表現の部分が、その過程で多少削ぎ落とされてしまうのも事実です。
今年でフリー歴20年を迎えた私のタッチも、手描きからMacへと途中で大きな変化の時があったものの、色面のみで構成する…というスタイルは初期の頃から全く変わってなくて、一見、それほど変化がないように見られがちですが、実はここ10年くらいで「絵の密度」という部分で、かなりの変化が見られます。
10年程前の作品を見ると一目瞭然ですが、人物の服装の表現にしても背景の描き込みにしても、現在のものは昔のイラストの10倍近くの描き込み密度になっていて、パスやベジェ曲線の数で言うならおそらく20倍以上の細かさになっています。人物の描き方も昔は5等身くらいだったのが、今では7等身になり、イラストとしてはよりリアルなものになり、事実そのスタイルに変化しだした5年前くらいからはオファーの数が信じられないくらいに倍増して現在に至ります。
ただ作者としては一つだけ残念な部分があって、若い頃にこのタッチを生み出した時に持っていたイラスト特有のディフォルメ感といいますか、「ファニーな感じ」が現在のイラストでは薄れているので、この点を少しでも取り戻すことが出来れば…と、日々考えています。
まだ駆け出しだった90年代の初め頃に、北白川の洋書店で手に入れた「Dawing On The Funny Side Of The Brain」(写真)は、そんな初心を取り戻したい時にほんの少し手助けしてくれる「ファニーな表現」の手法が沢山掲載された洋書です。

シャリエ守山駅前

2011-07-04 13:05:33 | Quatre Illustration

老若男女のキャラクターが特徴でもある私のタッチ。過去のお仕事歴でもそのオファーの数で上位を占めるのが、マンションや住宅などの不動産関連のお仕事です。ターゲットがヤングカップルからファミリー、ミドル夫婦までと、非常に幅が広い業種なので、様々な年代の人物を描かせていただけることが特徴で、私自身もオファーをいただく度に、もっとも楽しんで描かせていただけるお仕事のひとつとなっています。
ただ様々な物件の広告展開で沢山の声をかけていただけるこの業種ですが、販売時期や販売エリアの問題で「残念ながらお受けすることが出来ないケース」も多く、そういった残念なケースとしても過去の仕事歴で1位。
そんな不動産関連のお仕事ですが、現在広告やWEBでの展開が始まっている「シャリエ守山駅前」は、過去の不動産のお仕事の中で、もっとも身近な物件を手掛けるケースとなりました。もちろん、これは私がその物件のエリアに住んでいるから選ばれたのではなく、クライアントさんが選んだイラストレーターが、たまたまその物件のある市に住んでいたという通常通りの経緯によるご縁です。ただ、ここまで身近な物件も珍しいので、エリアマップや小さなカットに至るまで、実際に住んでいる者だからこそ出せる、このエリアの魅力をひきだすような「こだわり」のイラストの制作を常に心がけました。
ちなみにこちらの案件はWEBでの広告展開も盛んで、私自身ネットサーフィンなどで毎日かなりの頻度で、イラストを含んだバナーやリンクに遭遇しております。YouTubeで映像を見ている時にすぐ横のバナーエリアに私のイラストがあったり、先日もSANISAIのブログを見ていたらたまたまGoogleのランダムリンクに登場していたり…と様々。しかしもっとも驚いたのは、モンハンの攻略サイト(笑)を見ていた時に、この「シャリエ守山駅前」のリンクと「さくらインターネット」のバナーが同時に現れた時でした。さくらインターネットさんのバナーも、ネットで自分のイラストに偶然出会うきっかけを増やしてくれる存在です。

SANISAIのジャケット

2011-06-27 16:07:51 | Quatre Illustration

本格的な暑さ到来ですが、まだまだエアコンの助けを借りることなく、浜風のみで乗り切れている感じです。今月の頭は大きな仕事の波が一段落して、ほんの少しの間のんびりとした日々を送っておりましたが、先々週くらいからまたオファーラッシュの季節となり、毎日自分で設定したスケジュールとノルマに従っていろいろな制作を進めております。
さて、現在いくつか同時進行している仕事の中でも、ここ10年にわたってずっと担当させていただいているSANISAICDジャケットのイラストは、個人的にも特に思い入れの強いお仕事なので、じっくりと時間をかけて相当こだわって制作したいもののひとつです。
彼らのデビュー以来10年、すべてのシングルやアルバムをはじめ、限定盤まで描かせていただいてきたので、新作を描く時にもっとも気をつけていることは、これまでのジャケットになかったパターンのシチュエーションや構図になるように心がけること…、そして何より大事なのは、常に(自分の中で)前作で描いたイラストを越えるものを描き上げるぞ!!という気持ちです。そんなワケで、今回はとにかく時間を使えるだけ使って、細部にまでこだわった絵になるように考えています。
ちなみに「常に前作を上回りたい」という気持ちで制作しているものの、やはり過去のジャケットには私なりのお気に入りの順番…というものがあり、今のところ、作者本人のもっともお気に入りジャケットのベスト3は、1位「Live to Sing」2位「三感四音」3位「GREETINGS」という順序になります。今回はこの1位を塗り替える(笑)べく制作中。また当然ワースト3というのも結構はっきりとしていて、1位「ハツコイ」2位「向日葵」3位「京都慕情」という感じですね。ワースト1位と2位に関しては、裏ジャケットの方は気に入っているのですが、メンバーが登場してこない表面がちょっと…。(笑)常に新しいものが上位にランクされるという点において、イラストタッチが若い1作目の「京都慕情」は妥当なランキングでしょう。あくまでもジャケットランキングなので、曲の方はどれも甲乙つけ難いところですが、今回の制作のためにいただいているニューアルバムの音源を何度も聴かせていただいていると、個人的にはこれまでのサニサイの音の中で、もっとも好きかも…です。

館長の仕事

2011-04-21 15:20:00 | Quatre Illustration

20年近くフリーでイラストレーターというお仕事をしていると、たいていのものは一度くらいは何かの機会に描いていたりするのですが、現在手掛けているお仕事では、意外にもこれまで描いたことのなかったものが沢山登場するため、とても新鮮な気持ちで取り組んでいます。
老若男女の人物やその生活シーンを描かせていただくことが多いのが私のタッチの特徴ですが、お子様向けの教材を発行している様々なクライアントさんから声をかけていただくことも多く、そういった時に人物以外の様々な動物や昆虫などを描く機会が発生し、これまでに描いたそれらのイラストを集めるだけでも、ちょっとした図鑑が出来そうな数になっております。
昆虫に関しては、すでにほとんどのものはこれまで20年間のお仕事の中で一度は描いたことがあると思っていましたが、ミミズやアメンボやセミの幼虫など…、意外にも初めて描きおこすものも多く、大変ながらも楽しい制作時間を過ごしております。
私のタッチはテクニカルイラストレーションではないので、自分なりの規則に沿って線を整理して減らし、ディフォルメしていくことが重要なポイントではあるのですが、一応教材である以上「押さえるべきところは押さえる」のが基本なので、しっかりとした資料を用意して制作に取りかかることが非常に大切です。
そこで活躍してくれるのが、アシスタントを務めてくれるウチの「おうち図書館」の館長である妻。今回のお仕事で必要な昆虫の名前を簡単に告げるだけで、膨大な絵本蔵書の中から、実に適切な本を瞬時にセレクトしてオフィスまで運んできてくれます。これはホントに助かる…と同時に、実にお仕事がやりやすいです。さすが1000冊を越える絵本蔵書の内容をすべて把握している我が妻。今回もまさにグッドジョブです。