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Les Quatre Boutique Blog 03

QUATRE ILLUSTRATION [Kazushi Ryoguchi] Blog

ドンちゃんのうた

2011-05-22 18:32:24 | Quatre Collection

以前から妻がマロンをイメージして度々口ずさんでいる「ボク、マロンちゃん~♪」という曲があるのですが、元ネタは我々が子供の頃に観ていたアニメ「魔法使いチャッピー」のエンディングテーマである「ドンちゃんのうた」
先日訪れた図書館のCDライブラリーでその音源を借りてきたのですが、サリー以外の魔女っ子アニメのほとんどをリアルタイムで観てきた我々夫婦にとってはどれも懐かしい曲ばかりでした。
高校時代すでに、ドラマやアニメのBGMにジャジーやファンキーやクールなテイストが含まれていることに着眼していた私は、80年代の半ばのレコード店巡りにて、山下毅雄氏や大野雄二氏の二大ルパン音楽をはじめ、石立ドラマの音楽や、キューティーハニーやデビルマンといったジャズファンク風のBGMを持つ永井作品の中古レコードを収集していました。こういった意外な音源の中に潜む大人の雰囲気のBGMを発掘する楽しみに没頭する一方で、アニメソングがアニメソングらしかった時代の曲も同時に研究し、その対象は多岐に渡りました。小気味よいワウギターと浪曲風ボーカルの素敵なコラボである「天才バカボン」のOPや、ファズギターが重厚な「ハクション大魔王」のOP「おんぶおばけ」のOPに至っては、サイケデリックなアナログシンセソロが驚きの炸裂で、まったく目が離せない凄い音源たちです。
70年代の魔女っ子アニメのOPとEDを網羅した今回のCDの目玉は、やっぱりなんといっても珠玉のエンディグテーマたちでしょう。水森亜土さんが歌うアッコちゃんのEDはあまりにも有名ですが、特に「さるとびエッちゃん」のEDと、前述の「ドンちゃんのうた」だけは絶対にハズせない名曲です。

京都市バス

2011-05-17 15:39:04 | Quatre Collection

ウチの母は嫁入り前の準備として、結婚前の早い内に自動車免許を取得していたのですが、新婚時代にはクルマを運転するような場面は一度もなく、実際に母がクルマを運転する場面を見たのは、私自身が免許を取得して自由に京都市内をドライブしていた大学時代のことでした。
若い頃から何台ものアメ車を乗り継いでいた父だったので、そんな大きなクルマを、若い女性が運転するのも無理があっただろうし、それ以前にレディーファーストな父が常に送り迎えをしていたためにその必要がなかった…というのも想像に難しくありません。(笑)ただ、父が自宅で仕事を始める前の、私が10歳くらいまでの間は、当然ウチに父がいないため毎回送り迎え…というワケにもいかなかったみたいで、京都の町中にあった母の実家や、高島屋・大丸といったデパートなどへの母のお出かけの足のメインはタクシーでした。今から考えるとなかなか贅沢な足ですが、父の会社も母の実家の会社もまだまだ景気の良い時代の呉服店だったので、母は両方から自由に使えるタクシーチケットを持たされていたみたいです。
幼少の頃の私は、そんな感じで常に母に連れられてお出かけしていましたが、たまに利用する市バスや市電がとても新鮮で、大好きでした。やがて市電が廃止されて、自分も免許をとり、地下鉄が出来るまでの間は、京都の市バスに乗る機会もよくありましたが、あのなんともいえないよもぎ色の車体を見ると、常に京都らしさをたっぷり感じることが出来ました。
そんなワケで、当然のように1/150サイズの京都の市バス(写真)もコレクションの対象に。同じく京都市内近辺で見ることの出来る京都バスや京阪バスとあわせて、懐かしい記憶につながるアイテムとして大切にしています。

原色怪獣怪人大百科

2011-05-14 16:47:36 | Quatre Collection

昨夜も妻と二人の夜のティータイムで「懐かしいもの」について、お喋りが大いに盛り上がりました。先日紹介した、妻が子供の頃から大事にしている「学習こども百科」をはじめ、私が子供の頃に所有していた学研の図鑑や、今も二階の物置で眠っている「小学生の頃の教科書」、おなじく20年近くダンボールに入ったまま物置の奥底で眠っている「子供の頃のすべての玩具」など、そのネタは全く尽きることがありません。
妻とのトークの締めは常に「オークションや古本市など、古いものと再会出来る機会は数あれど、実はもっとも自分にとって宝物的な価値のあるものは、自分のすぐ側にあるウチの物置に眠っている」ということに行き着きます。ただ残念ながら、私のような底なしのコレクターでさえ困らぬ程に十二分な収納量を持つ、我が家の収納スペースの豊富さが逆に仇となって、その懐かしくも古い宝物達は、そのほとんどが物置の最深部に収納されていて、10日くらい休日がとれるような心の余裕がないと、再び手に取る機会はないだろう…と自分でも考えています。いつかゆっくりと物置を探索…そんな日が来るとよいのですが。(笑)
そんな中でも、懐かしい対象物の最上層に位置するアイテムだけは、比較的いつでも手に取りやすい場所に保存してあって、その代表的なアイテムが、今日の写真の「原色怪獣怪人大百科」です。1971年にケイブンシャより発売されたこの大百科は、後に豆本スタイルで豊富なジャンルが網羅される児童向け「大百科シリーズ」の先駆けとなるものですが、ミニポスターを折り込んで綴られたスタイルで、当時4歳だった私が毎日飽きることなく眺めていた最高の宝物のひとつです。
今でもこうしてたまに開いて見ると、あっという間に40年程前にタイムスリップ出来てしまうアイテムですね。

浜風ホテル

2011-05-11 15:48:04 | Quatre Collection

食玩全盛期の頃に出会ったフィギュアの中で、その異常な程のクオリティで度肝を抜かれたのがイワクラ(現・キャスト)の特撮大百科シリーズ。私の中では、海洋堂が手掛けた「黒澤明シリーズ」と並ぶ、手のひらサイズでは生涯のベスト3に入る傑作フィギュアシリーズで、過去にも、まさかの立体化で絶賛した「宇宙人東京に現わる」の岡本太郎画伯デザインのパイラ人や、大掛かりな転送装置とともに商品化された「電送人間」、70年代テイストの色濃さが魅力的なジェットジャガー、マニアックすぎるセレクトのサイケデリック・ミキなどをこのブログで紹介したことがありますが、食玩時代にリリースされたすべての商品をコンブリートしたのはもちろん、マニア向けのコアな商品の少数生産体制に切り替わった後も、自分のアンテナにひっかかる商品は逐一ゲットしながら、現在もそのコレクション数を増やしつつあります。
ここの商品の凄さは、特撮好きの人達がこだわり抜いて作っている感が半端なく感じられることで、造形レベルの高さはもちろんのこと、その作り手の情熱が見事商品に現れていることです。GW前に届いた、現在のところの最新作である「ゴジラと浜風ホテル」は、このメーカーにしては珍しく王道の1964ゴジラの登場ですが、これまで立体化されたことのない浜風ホテルが、それはもうもの凄いクオリティ(笑)で再現されています。食玩時代とは違い、1つ1つ国内で受注生産されているため、販売数も極端に少なく、コストも相当なものだと思いますが、作り手が楽しんで作っていることがひしひしと伝わってくるこのメーカーの商品は、本当に毎回毎回大変な魅力に溢れています。

学習こども百科

2011-05-10 13:26:40 | Quatre Collection

ここ最近はキャトル・イラストレーションのルーツとも言える、いくつかの資料を紹介していますが、今日の写真の「学習こども百科」も大変重要なアイテムのひとつです。
学研から全15巻セットで発行され、初版が1968年というこの百科辞典。実は妻が子供の頃に両親に買ってもらい、毎日眺めていた…という宝物のような辞典で、私自身も結婚前に彼女の家に遊びに行かせてもらうたびに眺めていた、とても懐かしい資料です。
1968年以前に編集されているため、「あ」から順番に並べられたその項目はもちろん、掲載されている写真も当時の時代背景を切り取った興味深いものが多く、挿絵を担当されている100名以上のイラストレーターの名前を見ると、今でも活躍されている大先輩の絵本画家さんのビッグネームがズラリと並び、その豪華さはまさに圧巻です。
百科事典というスタイル上、いつどこを開いても楽しめる利点と、お仕事の資料探しの時のあいうえお順の索引はとにかく便利。開くたびに子供の頃の記憶と直結している妻を羨ましく思う場面も多い(笑)ですが、時折二人揃ってお茶を飲みながら、この辞典を眺める時間はとても楽しいものです。
ブックローンの「せかいのちしきえほん」や「ピエロ・ダミのかがくえほん」、またアラン・グレの知識絵本サセックの世界絵本のような、60~70年代の雰囲気満載の海外知識絵本も素敵ですが、昭和40年代の日本のすべてが15冊の中に凝縮されているようなこの「学習こども百科」も、私のイラストのルーツを語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。

マッチラベル

2011-05-09 14:23:49 | Quatre Collection

お仕事のインスピレーションを刺激してくれる配色というものが世の中には沢山ありますが、私の場合、基本的にレトロな色合いのものに惹かれるため、必然的に古いアイテムの中にそれを見いだすことが多くなります。
先日このブログでも紹介した50~70年代の日本の自動車カタログに見られるような懐かしい日本の配色、ミッドセンチュリーな時代背景を反映したアメリカの広告の魅力的な配色、ルノーやシトロエン等、街ゆくクルマそのもののボディカラーがすでに色の魔術師的なフランスを筆頭としたヨーロッパの配色…、どれもこれもが色と色の組み合わせの妙で、私のタッチに常に素敵な影響を与えてくれ、なかなか自分の頭の中からだけでは発想し得ない絶妙なヒントを語りかけてくれます。
今日の写真はそんな魅力的な配色のシンプルな例。限られた色数とその紙にしみ込んだインクの味わいがなんともいえないマッチラベルです。先日Finelのお鍋を購入するために訪れたNorthwestさんで、妻が私の好みを想定して選んでくれたもので、さすが我が妻…、私の配色とデザインの好みを確実に押さえた見事なセレクトでした。
マッチラベルといえばチェコですが、このラベルは実際のマッチ箱より少し大きく、「SIX BOXES」などと記載されていることから、6個セット売りのパッケージのラベルといった意味合いのアイテムなのかもしれません。それにしてもホントにシンプルながら魅力的な紙モノ雑貨です。

日本のトラック・バス

2011-05-07 17:09:53 | Quatre Collection

先日「図書館から何度も借りている数冊の本」の話をこのブログでも書きましたが、あの後すぐに、その中から「日本の軽自動車」「日本のトラック・バス」という3冊の本を、満を持して手元に迎えるに至りました。
購入のきっかけになったのは妻の強い勧め。「これだけ何度も借りている…ということは、手元にあるべき本なんだよ。」と熱烈に購入を勧め、その内容の素晴らしさからお仕事のための資料としての重要性も付け加えてくれました。
この本は当時の車のカタログがずらりと掲載されたとても魅力的な内容。古いクルマの持つ可愛いフォルムが確認出来るのはもちろんのこと、今の目で見てもかっこ良すぎるカタログのデザインワークがあちこちで光り輝いています。レトロモダンな雰囲気を感じさせる配色のサンプルとしても高い価値があるし、まるで「リード・マイルスが手掛けたブルーノートのジャケットか?」と思うような斬新な写真のトリミングがなされた数々のトラックやバスのカタログを見ていると、いつまでも眺めていても飽きません。
妻はいつもいろんな場面で私の買い物を後押ししてくれますが、今回のこの本に関しても、彼女のおかげで手元に置くことが出来て感謝感激です。

みにちゅあーとキット

2011-05-05 11:52:55 | Quatre Collection

息子達が集めている鉄道模型の情景部門を担当するべく、ジオコレTOMIXKATOなどのストラクチャーを中心に、様々な建物を集めてきた私ですが、実は鉄道模型のためではなく、実際は懐かしい街並を彩った個性的な建物を、お仕事の立体的な資料として、また、趣味を兼ねた存在として手元におきたい…という気持ちからコレクションしていることに最近気付きました。
そんな私が辿り着いたのが京都のメーカー「sankei」のみにちゅあーとキットシリーズ。様々なスケールで豊富な商品ラインナップが存在するペーパークラフトシリーズですが、その商品セレクトのセンスの良さもさることながら、とても紙で出来ているとは思えない精巧な作りと、意外な程簡単に作れてしまう親切設計により、病み付きになりそうな素敵な商品です。
4隅にカッターを入れるだけで簡単にハズせるパーツは、驚く程に正確に出来ていて、パーツ同士の合いも完璧。その作り心地の良さは「また次の商品も作りたい!!」と思わせるのに充分な魅力材料となっています。
また京都人の私にとって嬉しいのは、すでに70種近くの建物がリリースされている「なつかしのジオラマシリーズ」の建物のモデルが、実に60~70年代の京都っぽいこと。最初に作ってみたNo.63の本屋(写真奥)があまりにも素晴らしかったため、完成後すぐにネットでいくつかをセレクトして追加オーダーしました。家族が実家でヴァカンス中の昨日の昼下がりには、のんびりと一人でNo.9の電気屋(写真手前)を制作。カーコレやバスコレの驚く程精巧でシャープな作りに対し、なぜだか全体的に大づくりで窓枠なども肉厚なジオコレと比べても、ペーパークラフトのシャープさはよりリアルな印象。
個人的には子供の頃の懐かしい記憶に残る加悦鉄道の駅舎がラインナップされていることにも驚愕。叡電鞍馬駅や嵐電御室駅も捨て難いけど、加悦駅だけはハズせないかも…。

京都市電

2011-05-03 10:52:13 | Quatre Collection

常に懐かしいものを追い求めている私にとって、最も重要なキーワードは「昭和40年代から50年代くらいまでの京都の街」。
子供の頃からの記憶に残る京都の街並は、私にとっては何ものにも代え難い宝物のような存在。残念ながら現在の京都の街並は、その当時の様子とは大きく様変わりしてしまって、「古都」というイメージでさえなくなっているように思いますが、それでも私が大学生だった昭和の最後の年くらいまでは、まだ昔の京都の面影があちこちに残されていました。
昔のように週一回放送の「映像タイムトラベル」を楽しみに待つようなこともなくなり、現在はネットで気軽に懐かしい映像が楽しめるような便利な世の中。観光都市であるため、他の都市に比べると比較的古い映像が残されている京都は、YouTubeでも容易にタイムスリップすることが可能です。そんな時、私がもっともタイムマシーンで戻ってみたいと思う昭和40年代の京都の街並に、手っ取り早く辿り着くキーワードとなるのが、日本で最初の電気鉄道でもある「京都市電」です。
20年近く前に書いたエッセイにも当時の感想を書いている京都市電は、もちろんその乗り心地も記憶しているし、京都の街中に走っていたその姿も沢山記憶に残っています。先日Nゲージサイズのモデルも発売され、ますます私の中では懐かしい記憶がよみがえってきています。

ヨーダ

2011-05-02 15:19:58 | Quatre Collection

GWも前半があっという間に終わって、本日は通常の営業日。本日納品すべき案件も多かったので、それらの作業だけで午前中が過ぎ去った感じです。
ランチタイムに妻と一緒に「マルモのおきて」を観た後、窓からなんとなくお庭を眺めていたら、あまりにも快適な天候だったので、ついつい自然と足が庭の方へ。職業柄仕方がないことですが、一日中Macの画面を見続けているという不健康な自分に、少しでも改善の風を吹かせるべく、ほんの少しの間だけお庭の草むしりなど、自然と戯れる時間を設けました。
さて、本日の写真は映画の公開が終了して久しいスターウォーズの新作12inchで、ようやく登場のマスター・ヨーダです。12inchラインながら、そこはヨーダなので実際には10cm強くらいの小さなサイズ。しかしながら各間接が可動して、そこそこいろんなポーズをとらせることが出来るエピソード5版の晩年のヨーダということで稀少な商品です。
さて、我々のようにリアルタイムでSW全作品と接した年齢層では、ヨーダとE.Tが同じ階層の中で記憶されていたりするのですが、少年ジャンプに連載されていた「ハイスクール奇面組」にも、ヨーダをモチーフにしたキャラクターが登場していたことなんかも思い出されて、なかなかいろんな方面から思い出される珍しいキャラクターだと言えましょう。

アニメ・ビートルズ

2011-04-30 17:09:26 | Quatre Collection

世の中はGWに突入した…ということで、とりあえず私もこの土日は通常通りの休日に。妻のリクエストでお昼にマクドナルドランチに出かけた以外はおウチでのんびりと過ごす一日になりました。
そこでこの機会に、なかなか普段その扉を開けることさえ躊躇してしまう、私のコレクション倉庫の内容確認兼、再構築作業を決行してみました。
横幅3.5m強×高さ2m強×奥行き約1mという大容量の和室の押し入れに詰め込まれた十数年分のコレクションは、下手をすると「自分が生きているウチにはもう開封して目にすることもないかもしれない…」レベルの収納量。他にも二階の物置や、寝室のクローゼットにまでその収納範囲は拡大しているため、あらためて自分を戒めるため(笑)にも、定期的にこのヤバイレベルの量を把握することは大事です。
奥行きが1m…ということで、普段は手前と奥の2層に渡って収納してあるため、奥にあるものはこれくらいの時間的余裕がないと確認さえ出来ないのですが、久々に手前のものをすべてどかせて見てみると、いつ購入したのか覚えていないようなグッズが次から次へと登場。ポッキッキやセサミやムーミンのキューブリックセットのように、ホントに自分でもほとんど覚えのない(笑)ものから、懐かしいルパン三世のスタイリッシュコレクションまで、どれもこれもキチンとシリーズをコンプリートしているのが、実にA型乙女座完璧主義の私らしいと感じたり…。
そんな中、変わり種のコレクションもこの度沢山発掘されましたが、今見てもとても雰囲気よく立体化されているなぁ…と感じたのが、今日の写真のアニメ・ビートルズのフィギュア。私にしては珍しくブリスターを開封せずに保存していたこのアイテムを購入したのは、たしか6~7年前くらいのこと。
アニメ・ビートルズといえば、私が大学生の頃くらいに地元のローカル局で再放送していて、結構楽しみに見ていた記憶があるので、おそらくその流れで購入したと思われます。私が購入するものには、100%の確率で「懐かしさを感じるもの」というキーワードが含まれているので、自分でも納得の所持理由があったワケですね。

FINEL Vegeta

2011-04-29 17:11:48 | Quatre Collection

本日は、この3~4年間にわたって、ずっと私が探していた思い出の品を、とうとう我が家に迎え入れることが出来た記念の日となりました。
その商品とは、フィンランドのメーカー「FINEL」社が1960年代に発表した「Vegeta」という琺瑯製の両手鍋で、エステリ・トムラという女性デザイナーが手掛けた野菜のモチーフが特徴的な北欧雑貨の名作のひとつです。
実は若き日の私の母がこのVegetaを愛用していたこともあり、純白の琺瑯にぐるりと配置されたこの素敵なイラストも含めた魅力的なフォルムは、私にとっては物心ついた頃からいつも母のキッチンで目にしていたとても懐かしいもの。残念ながら母が30年以上愛用していたVegetaは、その使用年数に応じた劣化をとげて、現在は残されていないのですが、そのことを知った4年程前から、状態の良いVegetaを探す私の長い旅が始まりました。
母が今でも手元に残している60年代に日本で発行された料理本などの写真ページにもその姿が見られることから、40年前の日本でもその存在が知られていたVegetaですが、ここ数年の北欧ブームでその存在が発掘され、現役当時のことを知らない若い北欧雑貨ファンを中心に人気が再熱したことから、ネットショップなどでも常に品薄状態が定着。元々アンティークなので頻繁に市場に出てこないのは当然として、この4年間に渡り定期的にネットでチェックしていた私が見ていた印象としても、その稀少的な価格価値がどんどん上昇しているのが手に取るようにわかり、少々のキズはもちろんのこと、たとえ蓋が欠品していてもSold Outになる人気ぶりに。
ただ、私としてはどうしてもこのVegetaだけは現物を手に取って購入してみたいお鍋だったため、2年程前から我々夫婦が信頼を寄せる馴染みのお店「Northwest Select」さんに足を運ぶたびに、オーナーさんにその「探してる感」(笑)を密かにアピールしていましたが、スウェーデンとフィンランドに買い付けに行かれた本日よりスタートの今回のフェアで、いよいよVegetaを確保されたことを知り、さっそく朝からお店に出かけてきました。
2010年のウチの年賀状にこっそり(笑)と描いたり、何度もネットでも購入しかけたりもしましたが、やっぱりお馴染みのお店で手に取って購入することが出来て、その感激もひとしおです。しかも15回目の結婚記念日のアニバーサリーアイテムとして。
同じくこのお店で出会ったFinelのケトルキャサリンホルムのケトル同様、我が家の宝物として一生大切にしていきたいと思います。

ケヤキの木

2011-04-24 18:26:30 | Quatre Collection

この休日は次男と二人で京都に出かけたり、妻と一緒に食材の買い出しに出たりと、そこそこの外出をしながらも趣味の時間も充実していました。
まず昨夜は「のだめ」を観ながら、1/150サイズの「ケヤキの木」セットの制作。モデラー歴は長い私ですが、Nゲージサイズの木を制作するのは今回が初めてのこと。枝を自分の好みに合わせて曲げたり、フォーリッジと呼ばれる葉をボンドでバランスよく貼付ける作業など、なかなか新鮮で楽しい時間でした。ちなみにウチではジオラマベースを作ってレールをレイアウトするような、本格的な鉄道模型趣味をするつもりは全くないので、あくまでもこれまでの建物の横にさりげなく添えて雰囲気を楽しむためのアイテムです。
変わって本日は、昨日京都のヨドバシカメラで試しに購入してみた1/150スケールのペーパークラフトの本屋を制作。さんけいという京都のメーカーから発売されているこのペーパークラフトシリーズのクオリティは画期的なレベルで、とても紙で出来ているとは思えない精密なモデルが、とっても簡単な作業で完成しました。パーツの合いも素晴らしく、細部までこだわりが感じられるこのシリーズは種類も豊富なので、これからもいくつか好みの建物をセレクトして作ってみたいと思います。
今日の写真は制作したケヤキの木と昨日購入した文具店。この文具店、私が子供の頃に度々通った懐かしい文具店に雰囲気が似ていたので、ついつい手に取ってしまいました。

猫カフェ

2011-04-06 15:29:43 | Quatre Collection

今週末に納品すべきいくつかのお仕事の進行状況もかなり良好な週の半ば、先日の妻のおかあさんに引き続き、本日は京都の私の母と妹がウチに遊びにやってきました。
いつもなら我々夫婦と4人で湖畔のレストラン「ラ・プラージュ」に出かけるところですが、つい先日訪れたばかりなので、今日は対岸のくら寿司でランチ。早朝の部活が終了した後、宿題のラストスパートに追われて留守番している長男のためにも、お気に入りの炙り海老やてんぷら寿司をお持ち帰り。残り僅かな春休みに傷心を隠せない(笑)次男にとっても、おばあちゃんと初めて訪れるくら寿司の思い出となったことでしょう。
いつも通りお昼のほんの少しの滞在時間だったけど、妻の自作の紅茶メニューカードからお好きな紅茶を選んでもらって、ぽかぽかの窓際で猫達と癒しの時間を過ごしてもらい、まるで猫カフェのようなひとときでした。

さて今日の写真は、先日紹介した団地のプラモデルを並べてみたもの。結局あれからもう一箱同じ商品を購入し、次男と二人で組み立てて、2棟の団地を完成させました。随分前に購入したガソリンスタンドと組み合わせてもとってもいい感じ。でも、最近近所の家電量販店から次々とこういった鉄道模型関連商品が姿を消していっているのが残念なところ。以前は最寄りの5店舗すべてでこれらの商品を取り扱っていたJoshinも、今ではその取り扱いは僅か2店舗のみとなってしまいました。以前は頻繁に訪れたトイザらスも、品揃えが薄くなったのを機に、一切訪れることがなくなってしまいましたが、Joshinの3店舗も我が家にとっては全くの用ナシになってしまいそうです。

すくらっぷ・ブック

2011-03-30 15:23:14 | Quatre Collection

時折このブログでも紹介している「寝る前に読んでいる漫画」シリーズ。その膨大な蔵書を誇る我が家の「絵本図書館」に勝るとも劣らない「漫画図書館」より、その時の気分によって通巻を読み切っていますが、高橋留美子さん作品以降、「まことちゃん」から「がきデカ」「月とスッポン」「らんぽう」と、懐かしの昭和ギャグ漫画を経て、現在久々に読み返しているのが、小山田いくさんのデビュー作でもある「すくらっぷ・ブック」。
中学2年生という、当時の私とまさにリアルタイムな世代だったキャラクターたちが繰り広げる、爽やかな思春期の恋を描いたこの作品は、中学生の頃に出会った多くの漫画の中でも、特に思い入れの強かったもののひとつ。当時は「がきデカ」を始めとする沢山のギャグ漫画が目当てで週刊少年チャンピオンを愛読していた私ですが、最終的にはそこで出会ったこの「すくらっぷ・ブック」が一番のお気に入りになっていました。
連載前のいくつかの短編と全て世界観がリンクしていたり、初期の段階でクラスメイト全員の名前や設定がしっかりと作り込まれていたりと、A型乙女座の私にとって惹かれる要素が沢山ある作品で、2年間の連載で主人公達の卒業までの2年間が丁寧に描かれていたのも印象的。卒業までの日常的な学生生活をゆっくりと優しく描いた…という点では、あの「けいおん!」のルーツを感じさせる部分もなきにしもあらずな作品だといえましょう。
とにかく多数登場するキャラクター達がみんな温かくて、今読み返すと思春期の頃のほのかな恋心を思いおこすことが出来るような優しい存在感を持つ漫画です。