原点に戻ろうとでもしたのか、昨日、手持ちの文庫本を読み終えたので、
今朝、本箱を漁って取り出したのは、火浦功の本だった。
「遊んでて悪いか!!」という、なんだかなー、な題名。
概要は、1992~1995年の、日記形式の雑文。出版は1995年。
日付がさっぱり連続しないあたり、ある意味で分かりやすい。
※ 遅筆で有名。他に、シリーズが完結しないのにやたら外伝が出る、等。
強引に繋いでしまえば、雑文系ブログの紙版。
世の中が便利になって、
お手軽にそういうことができるようになった、と。
このブログも大筋では同類で、考えたことはなかったが、
昔読んだ、こういう日記風の読み物に影響を受けていたのかも知れない。
で。
朝の電車でざーっと80ページくらい読んでみて
(文字の密度が低いのでサクサク読める)、
嗚呼、と嘆息しながら思うに。
やっぱり、プロの作家は違うわ。
どうでも良さそうな文章が並んでいるかと思えば、
実はどうでも良くなかったり、やっぱりどうでも良かったり。
どこかの解説で読んだが、
言葉選びに時間がかかるから遅筆になる、らしい。
いい加減に書いた文章は、サクサクとは読めないわけで。