群馬のN湖へ、へらブナ釣りに行った。
朝の四時に家を出て、現地には七時過ぎに着いた。
湖からは水蒸気が立ちのぼり、舟釣り人達の姿を霞ませる。
管理所で使用料を払っている旦那を待ちつつ、その風景に見とれていると
「ご苦労さーん。お付き合いも大変だねー。
まぁ、夫婦仲良いのは、良い事だよなー。」
青いつなぎ防寒服を着たおじちゃんが、後ろから声を掛けて釣場に降りて行った。
私は、いきなりの事でなんと返して良いのかわからず、
「あ、有り難うございます。」
とだけ返す。
我ながら間抜けた返事とは思ったが。
N湖は1日にワカサギ釣りが解禁になったばかり。
初日はボートも全部出てしまうほどの盛況振りだったらしい。
今日もボートは半数ほど出ていて、桟橋もほとんどがワカサギ釣りだった。
しかも群馬ラジオの取材まで来ていて、
「へら打ちの横では、ワカサギが寄りやすいから、レポーターの横で釣っててよ」と管理の人にお願いされる始末。
『協力料とるよ。』と思ったが、ワカサギ釣り&ラジオ取材に好奇心が勝てず、協力をオーケーする。
赤いコートに茶のロングブーツ。
およそ釣り場には合わない美人なお嬢さんが、小さな折り畳み椅子に腰掛け、レクチャーをウケながら竿をたらす。
上げるとワカサギが一匹。
「おお~!第一投から連れるなんて!」
周りからヤンヤヤンヤの声。
もう一度たらす。
上げるとまた一匹。
周りから歓声。
なんだかとても楽しそうだ。
僅か10分足らずで、5匹が釣れる。
ベテランならもっと上がったに違いない。
ちなみにその間私達の釣果は一枚
その後管理人とのインタビューのリハーサルをし、
(中継時間は決まっているので、質問と応答の時間を計って調節をする。)
いよいよ本番。
『今、へらが釣れたら、どうすればいいのだろう?』
疑問がよぎる。
水音や物音を立てちゃいけないのか?
ましてや
「良い型のへらだよ!」なんて叫んじゃいけないのか?
駄目だよな、ワカサギ取材なんだから
そんな私達の心配をよそに、中継は5分程度で終了。
で、そのリポーター、その後にとんでもない事を言った。
「じゃ、次は八時○分に中継が入りますので、
お隣のカップルにインタビューを…」
いやいや、お嬢さん。
わしら「へら釣り」ですからっ!
仕掛けをみてわからんのか!?
…いや、普通はわからないか…(汗)
釣りに少しは興味があれば、魚によって竿や仕掛けが違うぐらいの認識はあるだろうけど…。
興味ない人は無理よね(^_^;
そんなわけで取材陣は去り、
管理の人達は「客に『つれねぇ』とぼやかれちゃイカン。」と後を付いていき…
私達の周りは静かになった。
※時間が無くなったので、いったん切ります。
つづく~。
※クイズ。
この写真の中に、人間以外、ある生き物がいます。
さて、それは何でしょう?
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