【巡り廻る】ゼロ子旅日記 最終話【プレイ動画】
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このシステムを変えることはできない。
勇者なんて、何の意味もなかった。
全て遅すぎたのだ。
確かに、闇の発生を止めることはできる。
もう二度と、世界が闇に覆われることを無くすことができる。
しかしそれだけだ。争いは止まらない。
人は互いに人と殺し合う。
この世界を構築するシステムそのものを破壊しない限り、真の意味で平和が訪れることは無い。
私は……遅すぎた。今更こんな力が何になると言うのだ。
確かに、今の私なら竜程度の相手なら片手で屠ることも可能だ。だが、それだけだ。
この世界に対して牙を突きたてることもできる。しかし、噛み砕くまでには至らない。
私一人ではシステムを壊すには力不足なのだ。せめてもう一人、勇者がいれば……。
だが、世界に二人と勇者は現れない。勇者とは闇竜を倒した者のこと。世界の理に手をかけることを許されたモノ。
そして……闇竜と化した先代の勇者を屠れるだけの力を持つモノ。
……どうすれば良いのだ。世界に二人以上の勇者は存在できない。しかし、勇者一人では何もできない。
全て、遅すぎたのだ。リンが闇竜と化す前に、私が勇者になれていれば……。
もはや、私の冒険に意味など無い。
私が完全に絶望すれば、私は闇竜となるだろう。
そして今の勇者は消え、新しい勇者が表れて、新しい勇者もまた絶望する。
私には……何もできない。
闇竜ガ先代ノ勇者ナラバ。
先代ノ勇者ヲ越エルコトガ勇者ノ条件ナラバ。
遠イ未来、一人ダケデモ戦エル勇者ガ生ウマレルノダロウカ。
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このシステムを変えることはできない。
勇者なんて、何の意味もなかった。
全て遅すぎたのだ。
確かに、闇の発生を止めることはできる。
もう二度と、世界が闇に覆われることを無くすことができる。
しかしそれだけだ。争いは止まらない。
人は互いに人と殺し合う。
この世界を構築するシステムそのものを破壊しない限り、真の意味で平和が訪れることは無い。
私は……遅すぎた。今更こんな力が何になると言うのだ。
確かに、今の私なら竜程度の相手なら片手で屠ることも可能だ。だが、それだけだ。
この世界に対して牙を突きたてることもできる。しかし、噛み砕くまでには至らない。
私一人ではシステムを壊すには力不足なのだ。せめてもう一人、勇者がいれば……。
だが、世界に二人と勇者は現れない。勇者とは闇竜を倒した者のこと。世界の理に手をかけることを許されたモノ。
そして……闇竜と化した先代の勇者を屠れるだけの力を持つモノ。
……どうすれば良いのだ。世界に二人以上の勇者は存在できない。しかし、勇者一人では何もできない。
全て、遅すぎたのだ。リンが闇竜と化す前に、私が勇者になれていれば……。
もはや、私の冒険に意味など無い。
私が完全に絶望すれば、私は闇竜となるだろう。
そして今の勇者は消え、新しい勇者が表れて、新しい勇者もまた絶望する。
私には……何もできない。
闇竜ガ先代ノ勇者ナラバ。
先代ノ勇者ヲ越エルコトガ勇者ノ条件ナラバ。
遠イ未来、一人ダケデモ戦エル勇者ガ生ウマレルノダロウカ。
