【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第零話【二週目】
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
何時の間に紛れ込んでいたのか、荷物袋の中に日記帳があった。
日記など書いた記憶など無い。しかし、そこに書かれている文字は間違い無く私の字だった。
その日記は冒険を始めた日から終わった日まで、途中日付が飛びながらも書かれていた。
……しかし、その日付は千年前のものだった。
今日、巷で光の巫女と呼ばれる少女と出会った。
彼女の名前はリン、この世界を覆う闇を切り裂くために旅をしているらしい。
……そして、千年前の日記では、私が行き倒れになったところを助けてくれた人物だそうだ。
これは、どういう意味なのだろうか。私が忘れているだけで、以前に気まぐれで書いた悪戯書きなのだろうか？ それにしては、リンとその仲間たちの詳細が正確に書かれている。
私の未来が書かれている日記帳だとでも言うのだろうか？ それにしては、最初の日から予測された未来が変わっている。
彼女たちと一夜を明かしたのち、リンに私も一緒に冒険しないかと誘われた。
そして、私は彼女たちと共に行くことにした。
「今度こそ、このシステムを破壊して欲しい」
千年前の日記の最後には、こう書かれていた。
システムが何なのかは記されていない。だが、この最後の願いを成就することが、千年前の私が絶望の中で抱いた願いなのだろう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
何時の間に紛れ込んでいたのか、荷物袋の中に日記帳があった。
日記など書いた記憶など無い。しかし、そこに書かれている文字は間違い無く私の字だった。
その日記は冒険を始めた日から終わった日まで、途中日付が飛びながらも書かれていた。
……しかし、その日付は千年前のものだった。
今日、巷で光の巫女と呼ばれる少女と出会った。
彼女の名前はリン、この世界を覆う闇を切り裂くために旅をしているらしい。
……そして、千年前の日記では、私が行き倒れになったところを助けてくれた人物だそうだ。
これは、どういう意味なのだろうか。私が忘れているだけで、以前に気まぐれで書いた悪戯書きなのだろうか？ それにしては、リンとその仲間たちの詳細が正確に書かれている。
私の未来が書かれている日記帳だとでも言うのだろうか？ それにしては、最初の日から予測された未来が変わっている。
彼女たちと一夜を明かしたのち、リンに私も一緒に冒険しないかと誘われた。
そして、私は彼女たちと共に行くことにした。
「今度こそ、このシステムを破壊して欲しい」
千年前の日記の最後には、こう書かれていた。
システムが何なのかは記されていない。だが、この最後の願いを成就することが、千年前の私が絶望の中で抱いた願いなのだろう。
