子の心・・親知らず・・

肋骨が折れようが・・体調が悪かろうが・・
後期高齢者になった親には　娘の都合はわからないみたいです。
昨日も　今日も実家に行かなかったので　父が朝から何度となく　電話をしてきます。

一回目　固定電話に。
「おばさん・・なにしとんなら？」
「別に何も・・」
「ワシャ・・朝からしんどいんじゃ！」

二回目　携帯電話に。
「おばさん　何処に居るんなら？」
「家じゃ・・痛いけ・・何処に行かんよ・・」

３回目　携帯電話に。
「おばさん・・なにしとんなら？」
「今・・おとうさんの肌着を買いに来てるんよ・・今日は４割引きだもんで・・」
「ケチじゃのう・・」
「ケチじゃないわ！　お金を有効に使ってるんじゃが・・」
「おとうちゃんのも買おうかぁ？」
「ワシャ・・要らん！」

４回目固定電話に。
「おばさん　何しとるんなら？」
「何もしとらんよ！」
「明日は　どっかに行く言うたのぉ？」
「ケアハウスを　下見見学に行こうと思ってるんよ」
「ワシャ・・行かんで！　ワシャ・・そんな堅苦しいとか　いやじゃ！　自分のところがええ・・」
「おとうちゃんなぁ？　なんぼ　見に行っても・・入居を申し込んでも　すぐには入れんの！２００人も３００人も待ってるんだから・・」
「入れてくれぇ～！言っても入れてくれりゃぁ　せんの！」
「５年も６年もかかるかもしれんの！順番が来ないうちに逝く方が早いかもしれんよ！」
「ほうじゃのぉ・・今日は麻からしんどいんじゃ・・　さっきニトロを飲んだんじゃ！　ニトロが効いてよかったわ」

何のことは無い・・しつこい電話は・・自分の体がしんどいので不安からと　私が肋骨の骨折で実家に行かないのが
寂しいのとで　しつこい電話となってるんだと　わかった。
（もともと・・父はみんながウンザリする位の電話魔だそうで・・苦笑）

何度電話を貰っても・・今日は　もう・・実家にいく元気は無い。
母に明日　昼頃には　頼まれた買い物を持って　ケアハウスを見学するために迎えにいくからと言ってある。
今日は　ホームヘルパーさんも来て下さってるし、ケアマネさんも　訪問して下さってるから・・勘弁して欲しい。

９月の半ばに定期健診に行った心臓病の病院では　「ちょっと不整脈が来た位では　あわてて来ないでください。　意識がなくなるようであれば
救急車を呼ぶ位で間に合いますから・・」とむごいことを言われた。
私が　いつもあわてて救急車を呼んでは　病院に着くころには　落ち着いてしまうから　注意を受けたのだろうと思うが、
素人では　何処まで悪いのか判断ができないので　あわててしまう。

どちらにせよ・・心臓病で　糖尿がある８２歳の老人では　すでに手の施しようが無くなってるのかもしれない。
まじめに治療を受けるどころか　いくら注意しても　自分の思うことばかりの不摂生をしてるのだから、あきらめざるを得ないのだろうと思う。

これから寒くなるし・・築後１００年の手を入れてない古家では　寒さも厳しくなってますます生活の条件が悪くなるだろう。
言っても聞かないのだから・・仕方ない。　最近・・そんな心境になって来た。

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