村役場とは道路を挟んで反対側に、南大東島唯一の郵便局があります。ここには島内に2台しかないATM(現金自動預け払い機)の内の1台が設置されてます。郵便物を扱うだけでなく、島の重要な金融機関となっているのです。島内の集落には小さなポストが設置され、毎日集荷しています。郵便局が最初に開設されたのは1930年(昭和5年)なのですが、当時は内地から郵便物が到着するのに3ヵ月程度かかるのが常識だったそうです。現代でも絶海の孤島なのですから、昭和の初めであればその位の日数はかかったかもしれません。
私は必要な資料があったので、村役場に頼んで郵送して貰いました。驚いたことに、ゆうパックで発送した資料は、翌日には東京に到着していました。どうも、当日の昼までに郵便局に投函すると、翌日には主要都市に到着するようです。那覇との間を結ぶ航空定期便の側面には〒のマークがありました。飛行機の貨物室の一部は年間契約で日本郵便が借りだしているのでした。なお、ヤマト運輸のメール便では、東京から島に到着するには1週間から10日位の日数がかかるようです。A4サイズの封筒を、80円で島まで配送してくれるのですから、そのくらいの日数は我慢しなければならないでしょう。ヤマト運輸ではこのような離島まで配送サービス網を設置するのですからたいしたものです。
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