南大東島の農業は砂糖きびだけかと思ったら、島の中央付近で牛を飼っている農家を見つけました。牛舍独特の臭いがあり、巨大なサイロがあるので直ぐに判りました。島では761頭の肉牛を飼育しているそうです(2009年)。しかし、牛の飼料は何を使っているのか判りません。本島から船で運んでいたのなら輸送費がバカ高くなります。もしかすると砂糖きびの絞った後に残るカスかもしれません。これだけの多くの肉牛が島内で消費されるはずはなく、島外で販売するのでしょう。
島では肉牛の他に、山羊が115頭、鶏が500羽飼育されています(2009年)。これらは地元で消費されるための飼育でしょう。島内の農家では、砂糖きびの他に馬鈴薯も栽培していて、1993年(平成5年)には約1億円の売上げがあったのですが現在は栽培を中止しています。また、カボチャも生産していて、2009年(平成21年)には約3千5百万円の売上げがありました。