ミケ猫の菌星探査機(きのこ日誌)

全力で飛んでく・きのこブログ

まず道を見つけるのが大変なわけさ

2015-09-18 03:04:51 | 日記




伊吹山という山は、自然観察をやっている人なら一度は訪れたいと思う山だと思う

…キノコ屋を除く

この地ならではの立地(日本海の若狭湾から太平洋に向けて最短ルートで冷たい風が通り抜ける場所)と地形、

石灰岩地質が組み合わさってめずらしい複雑な自然環境を生み出している山で、

山頂のお花畑では呆気にとられるほど、標高を考えるとありえない高山帯のものが普通に生えてる

その超有名なお花畑をガン無視し、もじょもじょ里山を探し下のほうでうろうろしている。




伊吹山は独特の砂山のような丸みを帯びた形をしていて、

また単独ですくっとそびえ立っているので富士山のように1つの山として認識しやすい

なので霊峰的な扱いを受けることも多く、山岳宗教を普及することを目的として開山された話や

伊吹山にまつわる神話も多いし、山を歩いていても現存する寺社以外に

寺社跡と思われる謎の地形や遺物を山奥で突然発見することが多くびっくりする。



この前(ずいぶん前)、集落の方に教えてもらったルートを探して

昔バイタケを採っていたという方に向かってガンガン山を登っていった

道の入口は崖崩れで喪失していて、たまたま斜面を這いずり回っていたら謎の道を発見して

それが教えてもらった昔、集落の人が使っていた道なのだと気づいた




ずいぶん登ってからふと違和感を感じた

???

森の空気が違う、なんだろう。足元を見て驚いた。

落ちてたたくさんの松ぼっくり…カラマツやん!しかも一本じゃない、2~30本は生えてる。

このあたりでは全く自生しない落葉性の針葉樹(日本ではカラマツだけ)で、

中部山岳地帯から東北の高山の一部のみ自生する木だ

ただ、富士山の麓や長野県などでは過去に積極的に植林されることもある

ただ、関西では植林された森は見たことがない、寺などに数本飾りのように植えてあるだけだ




なので、カラマツ林をこんな里山とスギ林に囲まれた伊吹山で見るとは思わなかった

地形的には廃寺っぽい…伊吹山の別の場所でそっくりな地形を見つけたのだけれど

そこは今は昭和に入って別の場所に移動した、

673年に役の行者の高弟にあたる松尾童子によって開創された、

伊吹山五護国寺の一つである由緒ある松尾寺があった場所にたまたま森の中で行き着いた。

この場所もきっとなにかいわれのある寺社があったに違いない、

けっこう広範囲でこの地形が広がっていたので、複数の建物を有する立派な寺社だったんじゃないかなあ




そんな場所で広がっていたカラマツ林、白山神社との結び付きが強い伊吹山だけに

このカラマツは気になるところ、歴史的にだけじゃなくて、キノコ的にもかなり興味がある

これだけ林を作ってくれていればカラマツ林特有のキノコが生えてもおかしくない!

実際、伊吹でこのカラマツ林でしか見つけていないキノコも複数ある。

ただ、カラマツ林特有ではないんだなあ。




そのキノコはまた今度(引き伸ばし~)







シダレハナビタケ幼菌





ウラムラサキシメジ



ハナオチバタケ褐色型 



キホコリタケ





タマチョレイタケ???





ズキンタケ



クヌギタケ属不明種



ヒメキクラゲ乾燥状態



ヒトヨタケ



アカササタケ



ムササビタケ



ツエタケ

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