この2週間メルボルンで行われた世界水泳は、
世界新記録が続出のすごい大会になった。
そんな中、シンクロは頑張っていたが、日本競泳陣は、思ったより奮わなかった。
結局個人でメダルをとったのは、
北島康介、背泳ぎの中村礼子、長距離の柴田亜衣がそれぞれ2個ずつ・・
でも康介はライバル・ハンセンには結局勝てず、
金メダルはハンセン欠場の200mのみ・・記録も及ばずだった。
中村礼子は、いつも冷静で自然体で、実に気持のよい女の子で、
私が大好きなんだけど、
彼女は今回絶好調で、どんどんベストを出し、2つの胴を手にした。
今や背泳ぎのエース・・
柴田さんは、ひょうひょうとしながら、いつも成績を残すといった印象だった。
今回はアテネのメダリストが、思ったより奮わないという感じだった。
そんな中で、レース後のインタビューを見ていて印象に残ったのは、
シドニーのメダリスト、背泳ぎの中村真衣・・
彼女は今回50m1本にかけていて、でもメダルには届かなかった。
同期が次々引退していく中、彼女も今回のレースを最後と思ってるようにも見えて、
レース後の涙が印象的だった。
もう1人は前述の柴田亜衣・・
いつもひょうひょうと結果を残しているように見えた彼女は、
今回アテネの金をとった種目800mで、6位と失速し、メダルに届かなかった。
他の400mや1500mでは胴をとったのに・・・
リレーにも出場し、疲れもあっただろう。
今回レース後のインタビューで初めて、彼女の苦悩や思いを感じた。
自分を分析したコメントに、笑顔を裏にあるいろいろなプレッシャーを感じることができた。
是非次回は、800で頑張ってほしい。
そんな中、最後に思わぬ幸運が訪れた。
男子メドレーリレー予選で、アメリカが失格になり、日本が1位通過で、メダルのチャンスが大きくなった。
そして、彼らはやってくれた
森田・北島・山本・細川のリレー、途中までトップだった。
もちろん北島の功績だけど・・・
そして今回、バタフライのキャプテン山本貴史が頑張った。
個人では出せなかった力を出しきり、トップを保ち、自由型へ
細川も頑張って後1歩で金の2位だった。
アメリカがいなかったとはいえ、史上初のメドレーリレーの銀メダル
最後のインタビューで、山本キャプテンの言葉が印象的だった。
「やっぱりおもろいな~と思う、またやる気になってきた!!!」
アスリートには、みんなそれぞれ苦悩があり、思いがある。
どんどん進化する世界の壁に挑んでいく、そして自分を保っていくのは大変なことだ。
例え結果が思わしくなくても、
何もしていない視聴者が、ネット上でごちゃごちゃ中傷するのは、許されることではないと思う。
日本競泳陣の今後を、これからも応援したい。