@編 at goo

趣味のブログあれこれ
思いつきとメモ

十勝新津製麺

2004年09月22日 14時44分33秒 | 日記
 仕事の関係でサークルKで売るカップ麺の開発のお手伝いをすることがある。要するに人気ラーメン店を紹介し、販促も含めて段取りをする。
 カップ麺の開発や制作は、この業界では一番有名な十勝新津製麺が行う。親会社の倒産や、火事など幾多の困難を乗り越えて今でも頑張っている十勝新津製麺のスタッフの舌は、驚くほどすごい。半端じゃないぞ。どんなラーメン店でもスープを一口なめれば、どんな素材を使っているのか、その割合は、化学調味料の質や量や、たいていのことはお見通しである。いわばラーメン店の姿が裸になってしまう。作り手側としてはつらいよな。
 通常ラーメン店を普通の客として訪れ、普通に食べて帰る。ここで大方の目踏みをして商品化可能か否かを判断するのだが、カップ麺としても個性を出せる味だと判断すれば、再度訪問し話をし、スープや麺や具材を持ち帰り、たたき台のカップ麺を作る。普通スープそのものはほぼ一発で同じ味を再現すると言われている。だが麺との絡みや具材の味がどうしても難しく、それらによってスープの味が変わってしまう。神の舌といわれても、そこまでコントロールできるものでもなく、ここからが試行錯誤の繰り返しとなる。下手をすると、迷路に迷い込んでしまい、出口が見つからないまま、作っては捨ての繰り返しになってしまう。だが、それでもそこそこうまいのだが、こだわりのラーメン店主だと、なかなかOKが出ない。いつの間にか別物になってしまったり、開発中止になることもあるらしい。

続く