今日も口福 明日も口福 (きょうもこうふく あしたもこうふく)

外食率ほぼ100%、エンゲル係数は優に60%(半分はアルコール代)。そんな私の美味しい話。(おもに大阪の美味しい店)

フワフワの秘密

2006-09-04 | Weblog
なんだか和食が食べたくなって、ひさびさに、「うなぎと和食 和心料理 いとう」(大阪市淀川区西中島4-7-20 TEL/06-6886-8678)へやってきた。
お気に入りとなった、カウンターの一番端の席に座る。ここは大将の料理する姿が一番よく見えるのだ。

ずっと食べたかった「う巻き」を初めて注文する。
かなりの大きさだというのでちょっとためらっていたら、
「じゃあミニサイズにしてもらいましょうかね」
とおかみさんが言ってくれる。この店はこういう気配りが本当に行き届いた店だ。

一人なのであまり品数は頼めないが、「今日のおすすめ」から「新さんまの塩焼き」、定番メニューから「ネギのぬたあえ」も注文。

「ネギのぬたあえ」はカラシ味噌がツーンと効いていて、大人の味だ。
ちょうどいい具合に熱を通されたネギが香り高く、シャクシャクとした歯ごたえで、食べていて何とも心地よい。

「新さんまの塩焼き」は、うなぎを焼くのと同じ焼き台で焼かれていた。
ここのうなぎと同じく、皮はパリっと焼け、中はしっとり、ホコホコだ。
内臓が綺麗なピンク色で、苦味もあるが、ほのかに甘い。新鮮な証だ。

やがてシャカシャカと卵を混ぜる音が聞こえてきた。
混ぜるというより、泡立てると言ったほうがいいのかもしれない。ずいぶん空気を含ませているのだなあ。
ミニサイズにしてくれるため、卵焼き器の半分だけを使って見事な手つきで卵を巻いていく。素人には真似できない芸当だ。
まもなくホカホカのう巻きが目の前に登場した。

うなぎを卵で巻くなんてこと考え出した人は、天才だね、間違いなく。
ちゃんと成形されているのにフワフワの卵。その中からプリプリのうなぎが現れる。
一緒に食べたときの食感といい、味のバランスといい、秀逸極まりない。
このフワフワ感を出すために、さっきあれだけ卵に空気を含ませていたんだねえ。
柔らかいムースのような、幸せな歯ざわりだ。

ついにボトルキープするに至った米焼酎「海援隊」が、面白いように進む。
ここはうなぎも美味いが、全てが美味い。
頑張って通って、全品食べ尽くすぞ。

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本日のお店の予算(一人分・あくまでだいたいの目安)
約2500~4000円