今日も口福 明日も口福 (きょうもこうふく あしたもこうふく)

外食率ほぼ100%、エンゲル係数は優に60%(半分はアルコール代)。そんな私の美味しい話。(おもに大阪の美味しい店)

穴場な隠れ家

2010-04-24 | Weblog
半ドンの木曜日のこと。
この日、ほぼひと月かそれ以上休みなしで働いていたダンナが、ようやく久々の休みを取れたので、仕事帰りに待ち合わせてランチすることにした。

訪れたのは、寝屋川にある「ORGANIC居穏」というイタリアン。
場所自体は大きな通りに面しているのだが、入り口は細い路地を入ったところにある。
いかにも「下町」な寝屋川とは思えないほど、都会的な内装の店内だ。
個人の家にお邪魔したような、「隠れ家」的な雰囲気。
店名通り、オーガニックの野菜や穀物を使った料理を供するという。

ランチの値段設定に驚かされる。
980円または1280円で、前菜、スープに生パスタかリゾットがつくという。
これはまさに「寝屋川価格」だ。

まずはスープが登場した。
有機野菜のごぼう、じゃがいも、たまねぎのポタージュだ。
野菜の味がガツンと輪郭際立っているのに、それでいて優しい。
なんて美味しい矛盾なのだろう。
ごぼうの土の匂いが、心地よく鼻腔に広がっていく。

続いての前菜は、鶏のたたきのさらし玉ねぎ添えだ。
鶏肉自体の性もいいが、ソースのセンスが素晴らしい。
その中で、ソースに殺されることなく際立つ、たまねぎの甘みとほどよい辛み。
これもシンプルながら秀逸だ。

パスタは、2人で別々のものを頼んでシェアした。
ひとつが「舌平目と有機野菜のアーリオ・オーリオ モッツァレラとともに」。
野菜の味を殺さないようにニンニクは控えめだが、これまたソースが美味い。
ズッキーニなど、ゴロッと大きめに切られた野菜からの旨みと、ぷりぷりのヒラメからの旨みが溶けあっている。
麺もさすがに生パスタだけあって、もちもちしている。

もうひとつは「イカ墨ソースのスパゲッティ」。
ぷりぷりのイカの身も入っていて、やはりソースが絶品だ。
コクがあるのにしつこくないのは、いい塩梅にトマトが入っているからだろう。
こちらのソースも、パスタと上手い具合に絡まっている。

別料金だがグラスの白ワインも頂いて、大満足のランチが終わった。
この値段でこのクオリティは、かなりびっくりだ。
約20種類はあるパスタの制覇をするまで、ひんぱんに通うことになりそうだな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日のお店の予算(一人分・あくまでだいたいの目安)
約1000~2000円( 昼 )