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夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

ホコリが入るべ。

2009年05月24日 | ゆるゆる日記

授業で面白いシアターゲームをしました。

四角い何も置いていない教室で、9人1チームで3チームつくってやります。

上座にパイプ椅子をふたつ並べ、これを『玉座』とします。ここは王宮の一室、入り口から入って右手の壁に大きな窓がひとつ、部屋の中央に縦長のテーブルがひとつあるという設定で(実際には何もない)、これから9人の召使いが晩餐会の準備を始めます。

9人は最初にクジを引きます。それには1~9の番号が書いてあり、1が一番身分が高い人で9が一番身分の低い人です。その番号は自分だけが見て誰にも教えません。9人はそれぞれの身分の役を5分間演じ、他のチームの人はそれを見て終了後に誰が何番かを当てる、というゲームです。ただし演者は絶対に喋ってはいけません。

これが結構難しいんです。まず誰が何番だか分からないので、周りの人の動きをよく観察しなければいけません。目上の人に失礼があったらいけませんから、見極めて全力で低姿勢です。そして観察しつつ、自分の役を演じなければいけません。

まぁ、前の人達のを見て参考にしよ~とか考えていたら、演劇の神様はそんなにやさしくなかった。・・・雀チームがトップバッターでした。

でも、1番なら威張って指示出せばいいし、9番なら床に這いつくばって拭いてればいいや~とか思ってクジを引いたら、やっぱり演劇の神様は厳しかった。・・・4番。

びっっみょ~ぅ!上も下もいて同じくらいの仲間も3人ほどいる微妙な位置じゃないっすか。なんとしよ~。なんて思っているうちに、教授「ハイ!やってみて。」

・・・ん?だ、誰も動かないぞ。雀か?雀が行くべきなのか?いやしかし、4番だぞ?エライ人とかが先に入って召使いたちを呼ぶんじゃないのか?もしくは一番下のやつが最初じゃないのか?中学の部活も1年が朝一で来ないと先輩にシメられるじゃん。1年が先にいなきゃダメだろやっぱり。・・・ホラ・・・・ホラ・・・・おいぃ~!行かないのかい!もう分かったよ!雀が行けばいいんだろ!(2秒間の攻防)

と、飛び出したはいいものの、・・・何をすればいいんだ~!

4番の仕事って何?掃除じゃないよな?掃除はもっと下のやつだよな?

葛藤の末、雀さんはどこからともなく真っ白なテーブルクロスをとりだし(たフリ)、だいたいの検討をつけてテーブルの上にひろげます。

やってみて気づいたけど、これは見えないテーブルの位置と大きさ、高さを決める重要な役割でした。で、シワをとったり引っ張ったりしながら、微妙に形をアピール。

お、手伝ってくれた人がいた。と言うことはあの辺の人が5~6番くらい。で、箒で床を掃いているのが7~8番、床拭きが9番。あの、こっちをガン見して腕くんでるのがおそらく1番。その隣で指示待ちしてるのが2番・・・。

などと推理しつつ、自分は給仕だと決めて皿を並べる雀さん。レストランでバイトしてて良かった~。・・・ん?掃除してるときに皿ならべていいのか?衛生上よろしくないんじゃ・・・

でも今更しまうこともできないので、強引に進めることに。あとは・・・ワインとグラスかな。厨房に取りに行こ~。と、入り口に向かうと先輩がひとり、扉の横で直立不動。・・・ん?なにやってるんだ?

ワインとグラスを盆に乗せて運び、テーブルに並べながら先輩を観察していると、時々反射的にバッと扉に駆け寄り、しょんぼりと元の位置に戻るというのを繰り返していました。・・・彼は、何の仕事をしてるんだ?そして身分は上なのか?礼していいのか?

とりあえず前を通るたびに軽く会釈。

そうこうするうちにゲーム終了。他チームのシンキングタイム中に、例の先輩に「何役やってたんですか?」と聞いてみると、

「王様が入って来る時の扉を開ける役で、かなり緊張していて誰かが来るたびに王様が来たと思って慌てて扉を開ける人。」

分かるか~い!しかも3番って・・・微妙に高いんか~い!

でも一発で全問正解したチームがいました。すごい観察力。

二回目以降のチームはだんだん遊びが入ってきて、一番身分の低いやつがバケツの水をひっくり返して1番のやつに成敗されそうになるけどみんなが団結して助けるとか、ちらほらサボってるやつがいるとか、窓を開けたときに小動物を入れちゃって慌てて追いかけるとか、どうでもいい小芝居が始まります。

最後のチームには「誰か一人暗殺者がいる」という課題が入っていて、これも当てなければならないという高レベルなもの。別に暗殺者らしい行動はしないので分かるわけないように思えますが、これが以外と分かるんですね。演じる力だけじゃなく、観察眼も鍛えられる面白いゲームでした。

毎日こんな感じです。遊びに学校へ行っているようなもんです。暇な時間があると即興芝居とかが始まって、みんなで遊んでます。楽しい毎日です。


大根が糸引く。

2009年05月17日 | ゆるゆる日記

ここ一週間はいろいろなことがありました。なのに全然書いていなかったのにはワケがあります。

祖父母がそろって海外旅行に行っていました。

もうね、本当に一人暮らしの大変さ、母(この場合は祖母)のありがたさが身にしみました。

普段あまり遅いと迷惑がかかると思っていた用事を、ここぞとばかりに詰め込んだのが、そもそもの間違いのもとでした。

後で書きますが、当日制作(チケットもぎり、客誘導等)の手伝いや、先輩の劇団公演の観劇など、それはもう夜9時10時に終わるものばかり。11時頃に帰ってきても夕飯が待っているわけもなく、翌朝は6時半に起きて弁当作って学校。

掃除とか洗濯とか、風呂洗いとか料理とか、大変なことなんだなぁと知った18才です。

なんせ、腐るんだわ。

火を通しておけばいいんですけどね。バタバタしていて忘れるんですよ。ちょっと多めに作っておいた煮物とか、食べよ~と思ってふたをあけると・・・。

後半の方は腐るのが恐怖で、作り置きできませんでした(よけい大変)。

あと一人でいると朝起きてから学校に着くまでと、帰ってから寝るまで、誰とも言葉を交わさないんですね。あまり「寂しいな~」とは感じなかったのに、冷凍庫に向かって「肉かな~魚かな~」と言っている自分に気づいた時は、ちょっと焦りました。

そんなこんなで、やっと祖父母が帰ってきてゆっくりブログが書けるようになったわけです。この一週間の事はおいおい書いて行きますので、よろしくお願いします。


ハンパなく良い人たち。

2009年05月08日 | ゆるゆる日記

怒濤の新歓合宿が終わりました~。

いやいやいや、タイムテーブル見ると「不☆自由時間」とか「俺の時間」とか「俺とお前の時間」とかが謎の企画がびっしりで、これじゃあ寝るまでほとんど自由時間ないじゃん!と思ってたら案の定なかった・・・。風呂とか食事とか15分以内ですませなきゃならないほど。

でも楽しかったです!ほんとに。

演劇学科ならではだと思うんですが、とにかくバスの司会が面白い!四時間の道のりが眠気を感じる暇もありません。あと、高レベルなパフォーマンスがいくつも見られる!これで二泊三日6000円は安すぎる・・・。

二年生だけじゃなくて普段は会えない三年生や四年生、五年生まで来ていて、かなり盛り上がりました。詳しくは書きませんが、本当にね・・・日芸入って良かったなぁ~と、改めて感じました。なんというか・・・みんなすごく良い人。特に二年生は新歓のために沢山の企画を用意したり、二泊三日中全然寝ないで一年の世話してくれてたり、骨身を削って盛り上げてくださっていて、本当にありがたいです!

そんなこんなであっという間に合宿が終わり現実世界に戻ってくると、ハイテンションの集団との軟禁生活のせいか世の中の人全員が異常に落ち込んでいるように見える、という名前も分からないなにかの病気になっていました。

そのまま帰って寝たいところでしたが、この日は山田和也さんの日生劇場での仕込みを見せてもらえる約束でした。疲れたけど・・・こんな機会はめったとない!行かねば!

ということでこの話しは次回。


折らせていただきます。

2009年04月23日 | ゆるゆる日記

日芸演劇学科には、「DGI」という謎の組織があります。

やっていることは学科内でのイベントの企画や規則の制定・・・というと眼鏡かけた生徒会長が「あの~今月は~、ちょっ、みんな聞いて~・・・」みたいなイメージでしょうけど、ぜんっぜん違います。

はっきり言って怖いです

例えるなら「花より団子」のF4みたいな。いつもかっちりスーツみたいなの着ていて、無表情で「こんにちはDGIです。」

べつに怒られたりとか怖い思い出はないんですが、雰囲気が怖い。男の人がセンターで、女の人ふたりが脇にいるんですよ。それで、どんなときでも無表情。

この間、朝集会があって「大学生で集会ってねぇ~(笑)」とか言っていたら、先輩達はただならぬ緊張感。「まっすぐね!絶対しゃべんないで!」

軍隊のような規律と静寂の中、DGIのお三方が登場。「こんにちは、DGIです。」

怒られるかと思ってドキドキしていたら、名札着用などの規則確認(演劇学科は名札つけるんです)と、日常生活を見て、次期DGIを一年から勝手に選出するという発表。

最後に脇のお姉さんが前に出て、「最近学部内でインフルエンザが流行しています。みなさん、休んでいる人のために千羽鶴をつくりましょう。」

・・・えぇ~~!笑って良いのかこれ。でも無表情だぞ。本気なのか。笑ったら怒られるかこれ。

DGIは、そのままカツカツと去って行きました。

先輩に「DGIって何なんですか?!」と聞くと「う~ん。よくわかんないんだよね。」とのこと。在学生にも謎の組織なのでした。でも、DGIの人が廊下を歩いていると、みんな「おはようございます!」と挨拶していて、裏社会のボスのようでカッコイイです。

ただ、凸ースの友達が忘れ物を取りに教室へ行ったとき、ばっと扉を開けたら「休んでいるDGI」を見てしまったようで、先方もハッと座り直していたそう。「見てはいけないものを見てしまった・・・。」と言っていた彼は今日、次期DGI候補として呼び出されていました。

やっぱり「怖いDGI」は演出なんですね。噂に聞くと「DGI規則」には、どう見せるかというきまりもあるんだとか。さすが演劇学科。

ちなみに、一緒にDGI呼び出しを受けた洋舞コースの子は、怒られたわけではないんだけど、恐怖のあまり泣いてしまったらしい。それだけ怖いってことです。


ヤモリ催眠。

2009年04月19日 | ゆるゆる日記

学校が始まって一週間。ようやく事態が飲み込めてきました。

この大学、変だ。

学生が変なのは分かっていたけど、教授陣も変なのが判明しました。毎日面白すぎです。

始めての英語の授業。開始から10分経っておじいちゃん先生が登場。どっかりと座るなり、

「僕の授業では、おしゃべり禁止。一回注意して止めなかったら、催眠かけるから。」

・・・・・・ん?・・・・・・・・・催眠?

なんでもこの教授は催眠療法が専門で、3年前にけしからん生徒に催眠をかけて壁に張り付かせたとか。

・・・見たい!ぜひ見たい!でも、かけられたくない!みんな口には出さないけど、「誰か騒げ~」と思っている。

授業自体は英語のお話しを聞いて、日本語で要約するというもの。リスニング得意の雀には嬉しすぎる授業です。しかも優秀者は後期の分の単位もくれるそう。頑張らねば!ときどき人間の行動心理みたいなことも教えてくれるのも面白いですね~。

あと、人類学の教授。とにかく話しがうまい!専攻は考古学だそうで、ネアンデルタール人はずっと人類の祖先だというのが常識だったのに、DNA研究でそうではなかったことが発見された事件について、「いや~人類学専攻じゃなくて良かったと思いましたよ。何十年もの研究が根底から覆るんだから、私だったら死にたくなりますよね。」

にこにこ笑顔がチャーミングです!

あと、これかなりすごいことなんですが、演出実習の講師が山田和也さんなんですよ!東宝ミュージカルを多く手がけるプロの演出家です。

始めての授業、雀はかなりドキドキしていましたが山田さんは全然威圧的じゃなく、大草原のオーラがにじみ出ているかのような人(分かりにくい)でした。先生は何かの脚本の冒頭部を配って「じゃ、これ演出してみて。」

・・・いきなりですな~!

友達のミチコに白羽の矢が立って、彼女がクラスメイトからふたりキャストを選んでからさっそく開始。

本当に短いけど、目の前で演劇が出来ていくのが面白いこと面白いこと。あ、雀だったらこうする!と思いながら、もうワクワクして見ていました。

あとで聞いたら、このホンは三谷幸喜さんの作品だったそうです(たぶん『龍馬の妻と夫とその愛人』)。始めての台本が三谷さんのホンというのは嬉しいですね~!

先生は最後まで口も出さず、評価もせず、座って見ていました。

う~ん、面白い授業になりそうです!