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夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

3年越しのタテ絣を織りました。

2015年04月20日 | 工房日誌
経絣が織りたくて、3年前に整経して染めた経糸。
シルクの紬風の糸をマリーゴールドで黄色く染め、部分的に防染し、藍を重ね染めしたものです。
黄色に青が重なって、緑っぽくなっています。
なんとなく、染め色が気に入らなくてそのままにしていたのを、ようやく機にかける気になりました。

整経は、かすり糸を5つに分けて、その間に無地染め糸の部分をはさんでもう一度します。


機の後ろにラドル(荒おさ)をつけ、整経した糸を織り幅に広げます。


ソウコウ通し。
普通の平織りで4枚ソウコウの順通しです(後ろから見たところ)。


ソウコウ通しが終わって、経糸を仮結びしたのを前から見たところ。


おさ通し、織り幅48cm。
終了して経糸を仮結びしたところを前から見ています。


経糸を前板に結び付け、織り付け板をはさんで織り始めます。


こんな感じです。2枚目は、ヨコ糸を変えて。



織り上がって、飛び目の整理をしています。


モヘア毛糸のインド藍染め

2014年12月02日 | 工房日誌
モヘア毛糸を、インド藍で染めてみました。
藍染めは発酵建ても化学建ても毎年やってきましたが、
主に夏場の仕事で、毛糸を染めたことはありませんでした。
今回、ご注文をいただいたので、初めてモヘアを染めてみましたが、
とてもきれいに染まりました!


ハイドロと苛性ソーダを使った化学建てですが、
羊毛は温度を上げないとうまく染まらないため、
フェルト化に関してアルカリと温度変化による二重のリスクがあります。

今回は淡色染めなので、アルカリの量をギリギリ抑え、
昇温も60°までにして、鍋ごと冷やすという策をとりました。
結果、染着性もよく、フェルト化もほとんどせずに染めることができました。

夢屋ではこの時期、草木染め毛糸をお買い求めのお客様がよく見えます。

やはり寒くなると、編み物がしたくなりますからね!

灰汁取り

2007年07月22日 | 工房日誌

気温が低く、なかなか藍建てができませんが、そろそろ準備をしておかないと…というわけで、今日は灰汁取りです。灰汁と書いて「あく」と読みます。

夢屋では薪ストーブを使っているので、冬の間にたくさん木灰ができます。それをポリバケツに1/3ほど入れ、熱湯をバケツいっぱいに加えてかき回します。やがて灰が沈殿するので、上澄み液を取ります。これが灰汁です。

2007_07170001

▲右は灰をためているバケツ、左はこれから灰汁を取るところ。

2007_07170002

▲熱湯を入れてかき回します(真ん中のバケツ)。左は最初に取った灰汁(一番灰汁)

ph12くらいの、結構強いアルカリ液です。