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古い秘密箱です

2006-12-05 | Weblog
 この箱は、先日知人から、譲ってもらったのですが、からくりが分からず、悪戦苦闘しています。それよりも、この寄木のデザインが気にいってしまいました。「乱寄木」と言われている模様で、職人が丹精込めて仕上げたもので、なかなか味があります。箱根あたりに行くと、土産として良く見かけますが。この柄は最近見かけません。明治時代の中ごろから作られている箱のようですが、寄木の技術はもっと古く、室町時代からの伝統技法が今でも受け継がれ、細工の精度も大変優れています。箱の両サイドの一部を動かし、押したり、ずらしたり、引いたりして中にしまったものを取り出せます。36回動かして手詰まりになりそのまま何日か経過しましたが、いまだに開けることができずに眺めています。インターネットなどでも良く見かけますが、今では同じ柄の物は見つけられず、ほぼ同じ仕組みではないかと思われるものでは、59回の操作でで開くものがありました。
寄木の色は色々な木を組み合わせて薄く張り合わせています。
   使用木材
    白 - み ず き
    淡黄 - ま ゆ み
    黄 - に が き
    緑 - ほ お の き
    茶 - かつら・くすのき・けやき・けんぽなし
    褐 - ウォールナット
    黒 - かつら神代
などを加工しているようです。

いまの寄木細工の柄は、もっと細かく、精密な模様で見事な仕上げですが。この箱もシンプルな柄ながら、センスの良い幾何学模様がちりばめられ、日本独自の伝統を感じさせてくれます。いつになったら開けられるか気長に頑張ってみます。


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