写真の単独距離計はドイツ「エルンスト・ライツ社」製の「FODIS Nr.1」(小ディスク、Meter表示)です。ライツ社最初期の製品(1923年に発売)ですが、2重像も鮮明で使いやすいものです。ハーフミラーは、最近のものに交換されているようです。初期のタイプですので基線長が長く精度も優れています。ダイヤルの大きなタイプや、Feet表示の物が多くありますが、80年以上の年月を経ていまでも使用することができることは、当時の優秀な技術を証明するものです。後になってシルバー仕上げのものも出てきますが、初期のものは本当に手作りで丁寧に塗装され、文字などは銀象嵌のようですね。Ⅰ型ライカ(モデルA1925年発売)の前の「0(ヌル)ライカ(1923年発売)」時代に作られたものなので、かなり高価だったのでしょう。アクセサリーシューに垂直に取り付けて使いますが、当時の本体がないのが残念です。(カメラジャーナル新書 ライカポケットブック日本版、田中長徳氏訳を参考に年代を調べました。)
Meter表示は当時のドイツや日本で使われていたようですが、欧州や米国ではFeet表示が標準だったようです。
2枚目の製品は「KODAK」製の距離計(Feet表示)です。この距離計も「レチナ」の時代に作られたのかなと思いますが、独自の仕組みになっています。ファインダーをのぞくと像が分割された状態で左右(上下)に現れ、像のズレを合わせるのですが、最初は壊れているのではと思いました、しかも距離目盛が覗きながら直読できるので、すばらしいアイデアです。基線長は約43mmです。
3枚目の写真は「Kisei」(Feet表示)と書かれたメーカー製のようで、ライツの製品をコピーした、ロシア製かと思いましたが、PATの刻印があるので、案外こちらが本家かも知れませんね、ご存知のかたがご覧になれば判ると思いますのでぜひ教えてください。2重像も鮮明でコンパクトですが、基線長は約40mmです。この中では像が暗く見にくいようです。
4枚目の写真は「六桜社」(小西六写真)時代の距離計です。少し大きいサイズですが、しっかりとした造りで、ずっしりと重さがあります。基線長は約60mmですので、「FODIS」の約85mmには及びませんが、精度はでています。
この4台の距離計のなかでは、「FODIS」が一番見やすく使いやすいのには驚きます。
Meter表示は当時のドイツや日本で使われていたようですが、欧州や米国ではFeet表示が標準だったようです。
2枚目の製品は「KODAK」製の距離計(Feet表示)です。この距離計も「レチナ」の時代に作られたのかなと思いますが、独自の仕組みになっています。ファインダーをのぞくと像が分割された状態で左右(上下)に現れ、像のズレを合わせるのですが、最初は壊れているのではと思いました、しかも距離目盛が覗きながら直読できるので、すばらしいアイデアです。基線長は約43mmです。
3枚目の写真は「Kisei」(Feet表示)と書かれたメーカー製のようで、ライツの製品をコピーした、ロシア製かと思いましたが、PATの刻印があるので、案外こちらが本家かも知れませんね、ご存知のかたがご覧になれば判ると思いますのでぜひ教えてください。2重像も鮮明でコンパクトですが、基線長は約40mmです。この中では像が暗く見にくいようです。
4枚目の写真は「六桜社」(小西六写真)時代の距離計です。少し大きいサイズですが、しっかりとした造りで、ずっしりと重さがあります。基線長は約60mmですので、「FODIS」の約85mmには及びませんが、精度はでています。
この4台の距離計のなかでは、「FODIS」が一番見やすく使いやすいのには驚きます。