さてさて、いよいよ開演の鐘が鳴り響きます。
まずはじめは、浜野・竹内組のステージから。
ヨーロッパの教会の鐘の、独特な音が会場に鳴り響き、
重なるように嵐の吹き荒ぶ音。
そして、当コラボレーションのストーリーテラー、“魔女ベファナ”が登場します。
舞台上は影絵のモティーフが浮かび上がり、影アナと重なっていきます。
--イタリアを初め、スペイン、ポーランド、メキシコなどの国では、顕現節という祝祭があり、
サンタクロースではなく、ベファナが、子供たちにお菓子やプレゼントを配るという言い伝えがあります。
クリスマスの寒~い夜、猫を招き入れた魔女ベファナ。
この後、ベファナが語りを終わり、
すっと照明が変わったところで、“La vie en Rose”のイントロが流れ出します。
-La Vie en Rose
-百万本のバラ
-想い出のシチリア
-カルーソ
-ケサラ
あっという間の5曲。
音楽で紡ぎ出す、前半のフランスの風景から、後半のイタリアの風景へ。
「想い出のシチリア」では、シシリー島の荒涼とした風が迫ってくるような音をイメージしながら。
最後の“ケサラ”に差し掛かると、ありがたくも、会場から熱い歓声や手拍子が!
おかげさまをもちまして、とても盛り上がった空気の余韻を残しながら、
反対側のステージBへお渡しします。
こちらのステージは、完全に寄席の設えで。
堂々と江戸家ののぼりが立ち、金屏風と赤い毛氈。
そして、お待ちかね、黒紋付の江戸家猫八師匠が登場です。
猫八師匠、圧巻の高座をたっぷり。
ステージを二つ設営したことで、より空気を切り替え易く、
お客様にも それぞれの舞台とコラボ部分を、しっかり分けてご堪能いただけるように・・・という工夫を、
全員で試行錯誤しました。
つづいて、江戸家小猫さんの舞台。
代々引き継がれてゆく名跡ですが、
小猫さんは、今の時代の小猫さん独自の切り口を以って、舞台は進んでいきます。