マリオカートを半年間、やるところまでやりおえて
さてどうしたものかというところで、
友達がペルソナ4を持ってきました。
わたしもpixivでイラスト類は見ていたので
どんなのかは多少興味はあったのですが、
正直、友達がそんなのをやるとは思わなかったので
結構びっくりです。
いまはまだ最初の雪子城7階までですが、
おおむね楽しんでいます。
すごいと思ったのが、まず画面です。
基本は黄色系を主体にした、デザイン風の画面です。
ゲームでこんな風なインターフェースになるなんて
思いもしない発想でした。
それから曲。
何系というのかわかりませんが、
ちょっとしたお店の背景で流れていそうな
軽快な歌(曲でなく、歌)がそこらへんで流れるのです。
BGMといえば楽曲というのが定番だったのに、
戦闘中でさえ歌曲を流すというのには驚かされました。
途中途中で入るアニメーションも手が入っていて、
丁寧なつくりに好感が持てます。
一方、やりにくいと思ったのはカメラ操作です。
ドラクエ3Dのように、カメラボタン2つ押しで
正面に視点が戻るということはありません。
正面という概念がないみたいです。
そのため、ダンジョンの曲がり角のすこしさきに
敵がいるときは、カメラ移動に手間取って
先制にびくびくします。
あとは……ゲーム開始までが結構長くて、
最初はもどかしかったです。
わたしはRPG系は、始まってまず何がしたいかと言えば
とりあえず戦闘してレベル上げてお金を稼ぐことなので、
いつできるかと結構待ちました。
それから主役。見たときは遊戯王の海馬を思い出しました。
ペルソナ発動のときは、『おれのターン! ドロー!』
なんて言っていそうです。
一瞬パロディ漫画描こうと思ったネタ。
「おれのターン! ドロー!」
「マジックカード『ベルベットルーム』発動!
手札からスライムとカーシーを生贄に
ヴァルキリーを召還し……
剛毅のコミュニティー効果でレベルアップ!
さらに本日の合体効果で攻撃ステータスに4を加え、
敵モンスターに攻撃する!」
……というのが、簡単な序盤感想です。
それはそれとして。
ペルソナといえば、思ったのは心理学です。
テレビ世界に入ったあと、イベントが起こり、
友達の一人の心理学的なシャドウが出てきました。
シャドウ(抑圧された自我)と向き合ったとき、
友達は自分のシャドウを認められず、
自我崩壊をおこしそうになったので、
主役が友達の自我の方を助けるのではなく、
シャドウの方を力尽くでねじ伏せます。
主役(友達)の力をかりて、自分の暗黒面に打ち勝ち、
自分を認められるようになったその友達は、
シャドウも自分の一部であると認めることで
それを自分のペルソナ(パーソナリティの一部)として
大いなる世界の影と戦う力を手いれます。
そういう面で、ペルソナ4は現実世界を投射した、
心理世界で戦うという青春物語なのかなと
今のところは思っています。
序盤で思ったのは、高校生だけあって、
『みんな若いなあ』でした。
わたしもここまで来たからなのか、
それともそれなりに学んできたからなのか、
自分の嫌な面なんて腐るほど見ています。
会社にいれば、話したくもない相手と
むりやり笑って話さなくてはいけませんし、
なによりそんな自分に嫌気がさすことも
珍しいことではありません。
でもだいたい、人はそんな自分をわかって、
それをねじ伏せて、
『その人と対峙するときの自分』という
ペルソナ(仮面)を作っているはずです。
基本的に、まじめな人が対人関係でつまづくのは、
原因は大きく二つあるでしょう。
まずは、ペルソナの数が他人より圧倒的にすくないこと。
わたしもこの系統ですが、
場面ごとに多様なペルソナを持っていること自体が、
自分と世界への裏切りに思えてしまうので、
一番自分の根源に近いペルソナを常に正面に
もってきてしまうのです。
それから、ペルソナのつけかえが圧倒的にへたなこと。
たとえば誰か嫌な人と話すとき、
もしくは誰かに嘘をついていてそれに触れられたとき。
柔軟な人は、すぐさまに『嫌な人でも笑って話せる自分』
『嘘を隠すためなら何でもする自分』のペルソナを
発動させて、にこやかに話を続けることができます。
でも付け替えがへたな人はそこでつまづいて
ぎこちない態度(ペルソナでない素の自分)が
出てしまうのです。
それを思うと、ペルソナ4で、主役がペルソナを
つけかえができるのは、
その場その場でうまく対処する、という
心理的側面をゲーム化したと思えるのですが、
仲間がペルソナを付け替えができないのが
なんだか納得できません。
たとえば、簡単に言えば、仲間だって
『がむしゃらに殴りたいときの自分』
『遠くから様子見をしたい自分』
『誰よりも早く駆け出したい自分』
など、いろいろな側面を出すときもあるのに、
常に同じペルソナしか持っていないというのは、
なんだかなあという感じです。
まあ、それもそれとして。
こういうペルソナとか、
ジョジョの奇妙な冒険のスタンドなどを見るとき、
もし自分の根源が具現化されたら
一体どんな姿、能力になるのかはすごく興味があります。
基本的に意気地なしなので直接攻撃系じゃない気はしますが、
回りくどいのは嫌いなので、
逆に直接攻撃ばりばりという気もします。
属性があるなら、わたしの気質は
勢いだけの炎か、ゆるぎない意志の金かでしょうか。
でも性質まで合わせると水も入ってしまう気がします。
――というところを総括できる概念を考えたら、
炎によってどろどろに溶けた、
水にも見える金属的ななにか、が目に浮かびました。
端的に言えば溶岩ですが、
岩でないので溶金とでも言っておきましょう。
溶金は動かないと冷えて通常の金属として固化しますが、
動き出すと水のように勢いづいて止められず、
危ないことこの上ないです。
意外とうまくまとまったので、
わたしのシンボルは溶金でいい気がしてきました。