直列☆ちょこれいつ

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レビュー:ペルソナ5スクランブル

2020年03月11日 | ゲーム系


PS4のゲーム、『ペルソナ5スクランブル』をトロフィーコンプリートで
クリアしました。
難易度はハードとリスキー両方です。


◆◆画像20-03-11◆◆



一言感想としては、『かなりおもしろい』です。

ゲームとしては○○無双系になるようでまったく期待していませんでしたが、
ひたすら何百匹と湧く敵を無駄に刈り取るようなものではなく、
元のペルソナ5を、バトルだけアクションにしたもの、と
言えるような内容でした。
やりながら思ったのは、『ライドウみたい』というところ。
ライドウシリーズの続編もバトルはこのシステムでいけるのではないか
というくらいのできです。

最初、操作がわからないうちは何をやっているのか、
どうやって何が起こっているのかまったくわからないので
おもしろみは感じられませんが、
やりかたがわかって、自分の操作にキャラがついてくるようになると
おもしろさがあがっていきます。

とりあえず、覚えておくべきことは、

・コンボ技は、ボタンの入力に対してでなく、
 キャラの動きに対して行われる

ということ。

このゲームでは、コンボといって、何か技を使うには
ボタンの回数を組み合わせます。
□□□□□△△と押せば、SP消費なしにスキルを打つなどです。

このコマンド入力、たとえば1秒間で□□□□□△△と入力しても
技はでません。
先行入力タメというものがないからです。
□ボタンで剣を振るので、
□ボタン連打しながら、剣を5回振るのを数えたら、△連打です。
最初はこの概念とタイミングがまったくつかめませんでした。

このゲームで覚えておくべきコマンドは二つ。
・□□△……………………Aスキル
・□□□△…………………Bスキル
(□□□□□△△) ………Cスキル
です。

コマンド入力で、AスキルとBスキルを出せるように練習して
それを敵にどう当てていくかを考えるだけで
いろいろプレイできます。
コマンドでSP消費なしに出すスキルは
ペルソナごとに固定されていて、並び順をかえたりしても
一切変更できません。
また、SP消費して出すスキルより効果は弱いです。

ここらへんは後日ちょっとまとめます。


あとは順不同で思いついたことなどを。

●悪いところ

・並び替えがない
→ペルソナはスライドして変えていくので、順番が変わってしまうと
選択がめんどくさくなるのですが、これを変更する手段がないのが
たいへん困りました。

・街中でダッシュできない
→広い街を歩いて買い物などするのですが、この際にダッシュができないので
すごく遅くてだるかったです。

・BANDの経験値あがりが異様に低い
→トロフィーコンプリートのために必要なBAND経験値
(プレイヤー用スキル習得用のポイント)がなかなか稼げません。
わたしがクリアしたときは、稼ぎプレイをしたのにLV70でした。
LV99まではいやに遠かったのでしかたなくリスキーをはじめました。

・セリフ自動送りがない
→ペルソナ5ではあった、せりふが終わると次のせりふが勝手に表示される
システムがありませんでした。いちいちめくっていくのは面倒でした。
→後にアップデートで改善されました。

・ムービースキップがない
→ボス戦などでやられたらやりなおしなのに、ムービースキップがないと
何度も同じのをみさせられます。すごくだるいです。
→後にアップデートで改善されました。

・買い物がめんどう
→買い物は売り切れが存在し、一回ごとに2個くらいずつしかアイテムが買えません。
ダンジョンに入って五シンボルと戦うと復活します。
敵にてこずってアイテムが買いたいと思ったら、
入って五回戦って外にでてアイテムを買って、
また入って五回戦って外にでてアイテムを買って、ということを
やらなければいけません。これはすごくめんどうでした。

・まとめ買いがない
→食材などは出るたびに全部買うくらいしていかなければ
後に困るかもしれないと思うのですが、一項目一項目
数を選んでちょびちょび買うのがほんとうにめんどうでした。
複数項目を選択して全部買うような動作が欲しかったです。

・拠点での通販動作がもっさりしている
→街でものを買うときは、何個買うのでもボタン連打でばりばり買えますが、
拠点で物を買おうとすると、一個ごとにもっさり動作で連打しても
どうにもなりません。
食材は十数種類も買わなくてはいけないのですごくだるいです。

・シナリオ進めるための人物がわかりにくい
→街なかで人間さがすイベントがあるのですが、
30分探しても見つからずにものすごくいらいらしました。
必要な人物ならフキダシを出すなどしてもっとわかりやすく
できなかったのでしょうか。
二周目で探すのも苦労したので、二周目ならそういうところも
スキップできてよかったのではないかと思います。

・ペルソナ5と動作が違う
→一応シリーズ続編なのですから、セーブを出すボタンと
マップを出すボタンは本編とあわせて欲しかったです。
すごくとまどいます。

・買い物に手間がかかる
→街なかで買い物をすると、買い物後にセリフが出てくるのですが、
これは×連打では消せません。せりふに対して○をおさなければ
いけないというのがいちいち手間でいらいらしました。

・ペルソナ入手に意味がない
→ペルソナは自分で作って鍛えたペルソナ以外は弱くて使えません。
野良ペルソナを拾ったところで捨てるしかないのですが、
拾ったら手持ちのペルソナに混ざって、
選択するときの邪魔になります。
野良ペルソナは拾わずに全部その場で消滅させて
ポイント変換させてほしかったです。

・ペルソナ合体がやりにくい
→今回のペルソナは、合体を繰り返すことでおまけポイントがもらえ、
強くなっていきます。
よって、目的のペルソナを強くして作ったらそれを登録して、
作ったものは弱いペルソナに戻してまた別のを作る、という
手順が必要なのですが、
今のペルソナがなんになるのか、というのがまったく見えません。

完成品に対して手持ちの何が使えるか、という
逆引き方式しかシステムがないので、いちいち全部見て
なんに変換できるかというのをメモしておかなければいけません。
本編でやる、いつもの合体システムも使えるようにして欲しかったです。

・バトル中場所がずれる
→ペルソナスキルを連打しているとなぜかだんだん体が左にずれて
あたらなくなっていきます。
銃を連射していると後ろに下がっていきます。
案外不便なので、同じ場所から動かないようにしてほしかったです。

●良いところ

・ペルソナのスキル入れ替えできる
→今までのペルソナはスキルが8個を越えると、越えたものは全部
捨てさせられましたが、今回はもともと覚えるスキルは
内部的にとっておけて、付け替えできるようになりました。
これはよいことです。

・やられたときバトルをやり直せる
→ハードまでの仕様のようですが、バトルでやられたとき、
その戦闘をやりなおすことができます。
さらには、戦闘前にパーティーを組みなおすこともできました。
これは便利でした。

・二周目はムービーなどを飛ばせる
→一度見たので二度見なくていいところはスキップできるのが楽でした。

・二周目の持込がほぼ全部できる
→消費アイテムも装備も、換金アイテムも
全部二周目に持っていけたのはよかったです。
また、後半で操作できるようになるキャラも、
二周目は最初から使えるのがいいです。



●要望

・ペルソナの並び替え
→とにかくアトラスが関わるゲームは並び替えをさせてくれません。
一度何かでペルソナの並び替えができるようになった気がしましたが
またできなくなったというのががっかりです。
スキルの並べ替えはできるのですから、同じシステムを
ペルソナにも適用させてくれないものかと思います。

・コンボをわかりやすく
→何の入力で何の技がでるのかを、常に表示するモードが欲しいです。
それから、今自分が何を入力して、この先何の技につながりうるのかを
画面に表示して欲しかったと思いました。

また、AスキルBスキルCスキルはペルソナにより固定されていて、
それはペルソナのスキル一覧とは関わりがないのが
すごくわかりにくかったので、
出るスキルも常に表示しておいてほしかったと思いました。


----

まとめ。

ペルソナ5にうまくアクションを取り入れ、
かなりおもしろくなっていました。

アクションはやりかたを見て、慣れてくると楽しくなってきます。
特に、本編では攻撃前に一度しかできなかったペルソナチェンジが、
今作では瞬時に何回でもできます。

敵はスキル攻撃前にフキダシでため動作を宣言するのですが、
そこで雷を撃ってくるとわかれば、自分のペルソナを雷無効にチェンジして
攻撃をノーダメージで受けてから反撃、というようなこともできたりします。
本編ではできなかったペルソナアクションが
こちらではうまくはまっているのが、ゲーム性をあげています。

リスキーだとアクションはほぼなく、
開始直後にR1を押しているか否かで
全滅するかどうかが決まるようなバランスだったのが
つまらなかったです。
ハードでR1なんてほぼ使わず、コマンド技だけで戦っているくらいが
アクションとしてはもりあがりました。


話は、途中はいやな感じもあるのですが、
全体としてはさわやかで、盛り上がりもあって
終わったあとは爽快感があってよかったです。

個人的にゲストキャラのひとりの気持ちはよくわかりました。

わたしも人間の感情というものがあまりよくわからず、
大学すぎまで、食べ物もおいしいとかおいしくないとかが
ほぼわからないまま食べていましたし、
自分が誰かに好意を持っているとか、嫌悪感を持っているとかも
自分ではまったくわからずに生きてきました。
他人が他人を好きになる気持ちはどんなのだろうと
知りたく思っていますし、
人からロボットみたいと言われたこともあります。

人があたりまえにできて楽しんでいることを
自分はまったくできない苦しみは、
たぶん似た立場にいない人には理解されないと思います。

それだけに、自分の感情や人間らしい感情、情動というものが
よくわからない、あまり感じられないというのを
『こころがない』という言葉でまとめて欲しくはなかったと思いました。
何かもっと、伝わりやすくわかりやすい言葉が
あったのではないかと思います。
そこは残念でした。


全体としては、売り買いや街なか移動など
もたついてだるいところも多いですが、
ダンジョン内の動作はペルソナのシステムに
アクションをうまくあわせていてゲームとして好感触でした。

プレイした感想では、『かなりおもしろい』とまとまるでき
だったと思います。
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