先日、あるお薬をいただきに総合病院に行ってきました。
所用を果たし、お会計を待っていた時の事・・・・・。
わたくしが待合のソファーに腰かけた時、一人の女性(30代かな?)が隣に座っていました。
その日は暑くて、着ていたレザーのジャケットを手に持っていました。
丁寧にジャケットをたたんで膝に置き、脚を組んでスカートを整えます。
バッグから単行本を出し、背筋を無ばして、だらしない印象にならないように気をつけながら
ちょっとばかり気取って本を読みだします。
「あの~・・・、ちょっとよろしいですか」
座っていたわたくしの脇を通り過ぎようとしていた女性が、立ち止まって声をかけてきます。
見上げれば、先ほどまで隣に腰かけていた女性。
何故だか、お顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしているのです。
「????はい?」と言うと
その女性は、屈みこんでわたくしの耳に口を寄せ小さな声で言いました。
「あの・・・・、ごめんなさい。
来てらっしゃるニットが、あの…たぶん裏返しです。
あの、脇にタグが・・・・・」
・・・・・・・・・・うそでしょ。
は、恥ずかしいったら。
「やだわあ!」と思わず声を上げると
女性はますます顔を赤らめて、申し訳なさそうに「ごめんなさい、ごめんなさい」とおっしゃるのです。
ごめんなさい、わたしのせいで~~~~~。
貴女が恥ずかしがることなんて、これっぽっちもないのですよぅ。
「本当に教えてくださってありがとうございました」と言って、深々とお辞儀をしました。
彼女は引き続き顔を赤らめたまま、足早に帰っていきました。
・・・裏返しで何時間過ごしたのかしら。
何だか、今日は人に見られるな、と思ったのよ。
親切な女性に感謝。
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