チベットと聞いて思い浮かべるのは、ヒマラヤに連なる山深き秘境だろう。ダライ・ラマや密教を想起する人もいるかもしれない。チベットの亡命政府はインドにあるが、チベット人の多くは中国西南部の自治区や北隣にある青海省などに住んでいる。その青海省の小さな町チャプチャが、本書の舞台である。
チベット語を学ぶために現地の民族学校に留学した著者は、ひょんなことからチベット族の若者たちに日本語を教えることになる . . . 本文を読む
この度、旅限無は『チベット語になった『坊っちゃん』』という本を山と渓谷社より出版することになりました。
旅限無は1998年から2000年まで中国・青海省でチベット語を学び、2001年の1年間はチベット人学生にチベット語で日本語を教えておりました。この本はその時の体験・思索をまとめたものです。
■本の概要
本の最初はチベット留学の動機から始まります。奇縁で入学したのが、パンチェン・ラマが設立し . . . 本文を読む