シンガポールの刑罰 其の弐

2005-12-12 08:39:04 | アジア編
■米国では、「残酷だ!」「少年は反省しているのだから、情状を酌量しろ!」と大規模な市民運動が盛り上がり、大統領もシンガポール政府に正式に申し入れを繰り返しました。軍事的にも経済的にも深いつながりの有る米国政府からも声を無視してシンガポール政府は判決通りの刑を執行したはずです。司法の秩序の方が外交よりも優先するのです。米国は特殊部隊を派遣して少年を救助……したりはしないで、執行条件の交渉に入りました . . . 本文を読む

シンガポールの刑罰 其の壱

2005-12-12 08:38:00 | アジア編
■日本でも、怖い顔している亀井静香議員も参加して「死刑廃止運動」が続けられていますが、死刑制度を廃止するか存続するかは、国ごとに大きな違いが有って、一概には論じられないややこしい問題です。それぞれの宗教や死生観、習慣や文化、そして何よりも建国以来の歴史的な背景の影響力が非常に強いので、単純な「人道主義」だけで廃止を進めるわけにも行かないようです。しかし、人々の移動がますます増えると、御国柄だけでは . . . 本文を読む

手抜き欠陥マンションで思い出すこと 其の弐

2005-12-05 12:13:00 | 中東編
■イスラエル周辺のプレート境界を手持ちの資料で調べてみますと、成美堂出版『今がわかる 時代がわかる 世界地図2003年版』に掲載されている図では、ユーラシア・プレートとアフリカ・プレートとアラビア・プレートの三つのプレートが出会っている場所にイスラエルは位置しています。この本が示すアラビア・プレートの西端は、紅海の中心線を北上してエイラット湾に入り込み、死海を通ってレバノンとヨルダンの国境線に沿っ . . . 本文を読む

手抜き欠陥マンションで思い出すこと 其の壱

2005-12-02 14:35:48 | 中東編
■イスラエルに行くと、一階が風通しの良い駐車スペースになっている高層建築物が何処でも見られます。露出しているその柱は、遠くから見ると風でも吹いたらポキリと折れてしまいそうな細さです。酷暑の乾燥地帯ですから、風が吹き抜けて涼しそうに見えるのですが、万一を考えると親しくなったユダヤ人に招かれたら、彼の住宅はそんな建物の3階だった、などという場合には、足を踏み入れる時にちょっと勇気が必要です。外見が頼り . . . 本文を読む