充実の週末を過ごしました。

トレランイベントのお手伝いなんて初めての事。このイベントに参加されている方はお金を払って参加されているのです。となると、お手伝いと言ってもプロという事になる訳です。
karupapaさんに迷惑を掛ける訳にはいかない、お客様に不愉快な思いをさせてはいけない。
さて、何を話したら良いのか？　どうしたら楽しんで貰えるのか？　上達に繋げられる助言って？
いろいろと考えたりしながら当日を迎え、集合場所へ８時半。
参加者の中にはトレイルラン初体験という方もいらっしゃる。
karupapaさん、hidepiさんの言葉、表現が凄く気になる。
余計な事は言わずに静かにするのが良いのだ、等と思いながら宮沢湖へ向かってスタート。

この日のルートは先日karupapaさん達とコース下見を兼ねたツーリングで使ったルート。
というより、木曜デート練のルートと、ほぼ同じで、ただ反対回りのルート。
僕達はこのコース、だいたい１時間半でお話しをしながら周回するコースだけど、僕達は普通じゃあないのだ、という事が解ったのですわ．．．．．

普通じゃあない、と言う理由だが、月間300ｋｍクラブ、自転車も月間600ｋｍやら1000ｋｍやらの目標を立て、毎日そして週末だってトレラン20ｋｍとか30ｋｍ、自転車も100ｋｍ以上走るのが当たり前。
そんな輩が普通である訳もなく、今回のツアー参加者の中にそのようなおバカがいる筈もない。
都会に住む方がトレランするには、いくつかの問題をクリアしないとならない事を知った。
何処へ行けば良いのか？　道が解らない？と言う不安。装備は？トイレは？怪我をしたら？
そのような方がこういったイベントに参加されるという事も知った。

気の合った仲間がいて皆で行こうよ、という事にでもなれば、苦労しても楽しみながら始められると思うけど、その中に経験者がいるといないでは楽しさは大きく変わるんじゃないかな。

参加者全員の走り方を見る事は出来なかったけど、最後尾の数人の方を見る事が出来た。
今、この時点で何をアドバイスしたら良いのか？我々の尺度で初心者の方に説明しても、理解して貰えないのは明らかだ。では何を言う？
「究極の身体」の本を勧めた。この本を読んで重心、骨についてある程度理解して貰えると、次回に伝える「何か」が見つかるし、伝えた事を理解して貰えるのでは？と思ったから。

自分がどのように登っているのか？下っているのか？走っているのかをじっくりと考えた。
そしてその答えを直ぐに言葉には出来なかったけれど、一つだけ伝えた事があった。
筋肉を大きくすることではなく、体の使い方が重要だと言う事、登り方も下り方も基本があって、それを理解する事で楽しくトレランが出来るようになる、という事。

トレランって、すっごく楽しいスポーツだと思う。
ある程度の体力と技術は必要だと思うけど、誰だって山を走る事は出来る。
緑を感じ、野鳥の鳴き声を聞き、澄んだ空気を吸い込み、高山へ行けば綺麗な花も、山の大きさを肌で感じる事が出来る。

こんなに楽しい事を僕達は、毎日出来る環境にあるんだよ、幸せかもねえ♪
レースに出る事が目的のようなトレイルランニングは好きではない、勿体ないよ。
「楽しく、速く、美しく」自転車も、ランも同じだね、楽しまなきゃ進歩は無い。

この日参加された方の全員がそんな経験を出来るかどうか解らないけれど、なにかお手伝い出来る事があれば、協力したいと思います。

この飯能という場所をもっと皆さんに知って欲しい。自然がいっぱいで、アクセスも良い。
飯能のトレイルをガイド出来たらきっと楽しいだろうなあ、そんな思いが生まれた貴重な体験をさせて頂いた。
karupapaさん、hidepiさん、ありがとうございました。