小型風力発電

㈱ゼファーという会社が開発生産を行っていて、何と！「山水電気」とはご存知のオジサンは多いと思いますが、サンスイ最後の社長がこの会社を始めたと言うのです。１１月１日から発売される新製品、風速２０メートルで３Ｋｗの発電能力だそうだ。が、しかし関東平野、まして内陸の埼玉県、そんな強い風は吹きません。
面白いとは思うけど．．．．．無理だなー

この製品、とってもかわいいデザインで、プロペラはカーボン製、そして羽の裏側は、フクロウの羽からヒントを得たと言うスジが入っていて（確か新幹線のパンタグラフも同様だったような？）非常に静かに回転するのだ。

しかし、この１１月１日と言うのは、太陽光発電の余剰電力の買い取りが今までの倍の金額で買い取るという、カッコイイ言い方をすると「フィードインタリフ」の始まる日。可哀そうだけど、今の政策では太陽光発電と風力発電を供用する場合、この倍額での買い取りが出来ない仕組みになっていると言う。
この小型風力発電を採用されているご家庭の殆どが太陽光発電も設備されていて、中には買取制度の開始と共に風力発電を撤去するという話も番組の中で聞かれた。

経済産業省、お役人様．．．．まあ、なかなか動く事は出来ないのはヨーク解ります。でも、政権も変わったことだし、もうちょっと努力して欲しいね。

でも．．．．．
電力会社が相手で、風力発電した電力を東京電力が買い取るとなると、やはり難しいと思う。
埼玉県全体で100の電気を使っているとします。
今日は天気がいいから太陽光発電できっと、たぶん20は発電するだろう．．と思う。だから、水力発電で10減らして、火力発電で１０減らそう．．．．
お！秩父地方に雲が出てきたから１０減らしたら足らないジャン！
水力を５だけ減らせばいいのかな？
おーーっと！風が寄居辺りで吹いて来た！あの辺では５くらい発電した筈だから、火力を5減らそう．．．．
つまり、電力の操作は大変だと思うのです。
これは、僕が電気屋だから思う事カモ知れませんが．．．．

実は、電力会社で日本中いたるところに太陽光パネルを設置して、日射量、気温、風速等のデータを収集するという事を始めているのです。
ま、我々には直接の関係はないのかな？今のうちは．．．．
近い将来、各家庭に付いている電力会社の電力計はデータ収集が出来るようになるらしく、そのデータを有線で電力会社へ送る事になると言う。そうなれば検針のおばちゃんが不要になっちゃうのです。
Ａ市の家庭の太陽光発電量が現在○○Ｋｗ、Ｂ市は○○Ｋｗ、Ｃ市は曇りで○○Ｋｗ、不足電力が○○Ｋｗだから、○○Ｋｗの発電が必要と。

風力発電、真面目に考えると絶対にいいものとは思います。がしかし、いろいろと難しい事が山積みなのでしょうね、日本国内では．．．．