ゆきちとポンタの珍道中10

湯豆腐を食べた後、すぐ傍の南禅寺にいった
南禅寺の山門に上り。
ポンタが、言った。
「でっけいかな、でっけいかな」

ゆきちが、すかさず言った。
「ポンタ、それゃあ 何ね？」

ゆきち、知らんのんけ
昔、ねずみ小僧が ここに上ってゆうたんよ
ゆきちは、少し首を傾げて
「そりゃあ、絶景かな絶景かな。 じゃろうが。
ほでから、ねずみ小僧じゃのうて 石川ゴエモンじゃろうが。

えっ、ほうなん。
わしゃあ、間違ごうとったんじゃ。
あは、恥ずいの
へじゃが、最近の事じゃったんじゃの。

ゆきちは、再度首を傾げた。

ポンタは、続けて、
そりゃあ、捕まる前にゆうたんかの？
やっぱ、Ｔシャツを着てゆうたんかの？


ゆきちは、閃いた。
「そりゃあ、ホリエモンじゃ。」

何もかんも、ごっちゃな ポンタであった。

しかも、周りの人には クスクスと笑われるし。

ポンタは、恥ずかしくなり 慌てて 南禅寺を後にした。

ゆきち、恥ずかしいけん 早う今宮神社に行こうや、

二匹は、南禅寺から足速に 走り去った。